大掃除の爆発革命。
最初と作風が変わっている・・・
まだ1ヶ月なのに・・・
前回のおかしくなってるのを引き摺っている可能性
はぁ・・・めんどくせぇなぁ・・・
春休み中に学校に来いっていうから何かと思えば・・・
大掃除をするらしい。
しかも良くあるロッカー移動させましたーだの、いつもはやらない部屋掃除しましたーだの、そんなのではなく、古くなったものを取替え、壁の塗装をやり直し、必要なら新しく作るという作業を自分たちでやるらしい。
掃除じゃなくてリフォームじゃねえか!という突っ込みは置いておく。
決して突っ込んではいけない。帰ってこれなくなる、いろんな意味で。
・ ・ ・
壁の塗装をしながら他を見渡す。てきぱきと教室内の物が部屋の外に出されていく。
・・・しかし、机を運ぶのはいいが、30人分のロッカーを担いで平然と持っていっているのはなんなんだ・・・
しかも今回はあの馬k・・・勝でさえゴミだけを高温で燃やすという芸当を使って掃除の手伝いをしている!?
おかしい・・・、何かがおかしい・・・が、気にしてはいけない・・・この世には知らなくていいことがたくさんあるんだよ・・・っ!!
「そこ!作業をサボらない!!」
やべ、まずいのに見つかった―――
生徒 No5 剣崎 真尋
こいつは・・・一言で言うと、「優秀」 に尽きる。
テストはいつもTOP3、スポーツも万能、風紀委員でゆくゆくは生徒会長と。末恐ろしい。
何事にも真剣に取り組み、必ず結果を出す。お前はアニメの主人公か。剣崎Tsueeeeeeeee!!!
「おい!ぼうっとするな!」
しかたあるまい、こいつにボロを出すと宇宙の塵になるまで論破されるからな、言われたとおり大人しく掃除に精を出すとするか。
と、こんな風に剣崎は完璧超人マヒロちゃんなのだが、偉大なる神は人類皆平等、こんな完璧超人にも弱点を用意してくれている。それは―――
「うわぁぁぁぁぁ!!でたぁぁぁぁぁぁ!!」
「キャー!!」
「虫だー!!」
おっと、どうやら虫が出たみたいだ、そりゃ普段掃除をしなかったらそりゃ出るが、そんなに驚くことないのにな。
「剣崎さん!風紀委員でしょ!退治してよ!」
「・・・」
そう、虫 が 嫌 い な の だ 。
ヒロイン力が上がる・・・!?スカウターじゃ測りきれない・・・!?
これがあるからマヒロちゃんなのだ。そして知っていてわざやつらは真尋に虫退治という弾丸を撃っているのだ。
鬼畜だ。だがそれがいい・・・!理由は見てくれれば分かる。
「「剣崎さん!!」」
「・・・ぁぅ」
「ぁぅぁぅぁーーーーーー!!!!??!?!?」
あ、頭が爆発した。
「ぅぅぅぁぁぁぁぁーーーー!!!!?!??」
それでも残りの理性で虫退治のスプレーを持ってきて―――
「ァwcぶjcべういふぃえ¥@;¥ckjs!!?!?!??!?!」
一生懸命吹き付けて倒そうと努力してくれる。全く当たってないし使いすぎな気がするが。部屋がガス臭いぜ・・・
この剣崎のいつもと違う反応のギャップがたまらんらしく、虫が出たら剣崎に任せて反応を見るらしい。
こいつら悪魔かよ・・・剣崎も断ればいいのに、それができないらしい。
愛されているがゆえに、酷い目にあう・・・
剣崎、お前はよく頑張っているよ、うん。
そんな剣崎の健闘もむなしく、虫は剣崎に寄ってくる。
「クルナァ・・・クルナァァァァァ・・・タスケテ・・・」
・・・これ、どうするんだ?言葉が呪詛みたいになってるぞ・・・
「「とう!!」」
あ、あれは・・・!?
「助けての声が聞こえたら」
「応えてあげるが世の情け」
ツイン馬鹿が来たアアアアア!?!?
「お困りのお嬢さんはこちらかな?」
「さあレディ、この手に捕まって」
「あ、ありがとう・・・」
何かイイハナシになってきているぞ・・・全く付いていけない・・・がこれで一件落着か?
「悪の昆虫よ!我が業火を浴びて朽ちるがいい!!!」
自慢の炎でかっこよく燃やしてThe Endでことか。
勝にしてはなかなか決まって―――
まずい。
「ヴォルケイノォォォォォ!!!」
誰か馬鹿を止めろ!この部屋にはガスが溜まってて火なんて付けたら―――
ドッガァァァァァン
ガス爆発。学校ごと朽ちさせてどうすんだよバカ・・・
バカ一号は熱源を持っている以上爆発に関わってきますね・・・
頼りすぎは良くない