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TRPGせかいの原爆けんきゅう者とのっぽなしんわ生物

 ここは日本のどこか。大きなけんきゅうじょとひろい森のあるまち。

 そこでけんきゅうをしている女の子がいました。

 

 女の子のなまえはフェレ=アーレ。いつも白衣とうさ耳をつけているちょっとかわった女の子です。

 女の子は原子爆弾のけんきゅうをしています。

 毎日まいにち、1人けんきゅうじょでこうせいのうな、こがたの原子爆弾をつくっていました。

 

 今日も1人でけんきゅうをしていると、どこからか本が降ってきました。

 フェレちゃんはすこし驚きましたが、どんな本なのか気になって表紙をめくりました。

 すると、フェレちゃんはとつぜん眠くなり、眠ってしまいました。

 

 眠ったフェレちゃんは夢をみました。それはとてつもなくおおきな、無貌の神。這い寄る混沌と、スラっとのびた、長いながい影でした。

 おおきなほうから、声がきこえました。しかし、その声はにんげんの話す声ではないようでした。聞き取ることはできません。それでも、なんとなくフェレちゃんにはその意味がわかったようなきがしました。

 そしてまた、意識がとおのきました。

 

 目をさますと、そこはけんきゅうじょでした。

 つくえのうえには、こうせいのうで、こがたの原子爆弾のつくりかたが書いてある紙がおいてありました。

 その字はフェレちゃんの字でした。

 書いたおぼえはないけれども、まちがいなくこうせいのうで、こがたの原子爆弾のつくりかたでした。

 

 その日から、いつもいじょうにフェレちゃんは原子爆弾をがんばってつくりました。

 かぞえきれないほどたくさんの原子爆弾が完成したとき、フェレちゃんは森にいきたくなりました。

 

 森はけんきゅうじょのすぐうら。フェレちゃんはいてもたってもいられず、たくさんの原子爆弾をかかえながら走って森にいきました。

 

 森のまんなかまでいくと、そこにはスラっとのびた、長いながい影がいました。

 そう、夢のなかでみた影とそっくりでした。

 

 フェレちゃんはその影にちかづきます。

 

 「あなたはだぁれ?私はフェレだよ。」

 

 影はなにもいいません。

 ですが、フェレちゃんにはなにかがわかったみたいです。

 

 「あなたがスレンダーマンね。肩にのせてちょーだい。」

 

 その影、スレンダーマンは無言でフェレちゃんを肩にのせました。

 

 「それじゃあ、せかいを渾沌でみたしにいきましょう。」

 

 フェレちゃんとスレンダーマンはどこかに消えていきました。

 

 

 その日から1ヶ月。せかいのあちこちでばくはつがおこりました。

 犯人はみつかっていません。

 ですがどのばくはつも、こうせいのうで、こがたの原子爆弾がげんいんだということがわかりました。

 それをきっかけに、せかいではせんそうが始まりました。

 どのくにも、おなじこうせいのうで、こがたの原子爆弾をつかっているようでした。

 せんそうがはじまってから10日もしないうちに、せかいじゅうは原子爆弾のばくはつからでてくるわるい空気のせいでどこも人間はすめないせかいになりました。

 さらに10日がたつと、せかいじゅうの人間はわるい空気のせいでしんでしまいました。

 

 ですが、どこからか声がきこえます。

 

 「にゃっはっはっは☆」

 

 それはスラっとのびた、長いながい影と、その肩にのるうさ耳をつけた女の子のようでした。

 

 

 おわり。

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