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第零章 −始まりは唐突でー
17:47。僕は友達の家にいた。僕の名前は、吉田水樹〔14〕職業 中2。
本来この時間は、部活〔ソフトテニス〕があるのだが、今日は雨のためお休みだ。なので、放課後暇になった僕は友達の家に、学校から直接遊びに来ているのである。しかし、そろそろ帰らないと小雨の雨が強くなりそうなので、友達の<柳葉精一>(やなぎば せいいち)に、帰るよ、と言い残して荷物を持ち立ち上がる。精一は、ゲームの画面から目を離しこっちを向いて。
「んじゃ、また明日〜」
、と言った。
合羽は着なくてもいいだろう。今の雨の状況は、小雨程度でここから家まで問題ないだろう。
南に黒い雲があるのを見ると、これから強くなってくるだろう。チャリにまたがり、ペダルをこぎ始める。すぐに、大きな通りに出た。このまま2つ目の信号を右に曲がり、突き当たりの公園を左に曲がれば我が家だ。2つ目の信号を、右に曲がる。公園に来たところで、違和感を感じる。別にこれといって、変わったところはない。ただ、公園のベンチに人が横たわっていた。