紅き姉妹
レミリアが自分を呼んでいることを知った美鈴は、急いで紅魔館中心部であるレミリアの部屋へ向かった。
「それにしてもこの館は相変わらず暗いですねぇ…」
美鈴がそういった。
それもそのはず、この紅魔館という館には窓がなく太陽の光を一切遮断しているのだ。
廊下の蝋が並べられており、薄らと壁や床の赤い色が見える。
コンコンコン
「はいりなさい」
「失礼します。なんのご用でしょうか?お嬢様」
美鈴がそう言った先には青髪でピンクのドレスに身を包んだ少女が不敵に笑っていた。
この少女こそがこの紅魔館の主
レミリア・スカーレットなのだ。
「今日あなたを呼んだのはフランのことでなのよ…」
「は、はぁ妹様の事で…ですか?」
「今日もまたあの子と遊んであげてくれないかしら?」
「お任せあれ!!」
「そう、じゃぁ…」
レミリアがお願いするわっと言いかけるとともに部屋の扉が勢いよく開かれた。
「メ―リーン!!」
扉が開くと同時に金髪の少女が美鈴に飛びかかってきた。
この少女こそがこの館の主、レミリアの妹の
フランドール・スカーレットなのだ。
「あわわ…っと」
美鈴が慌ててフランを受け止める
「じゃぁよろしくお願いするわね?」
「はい、了解しました。」
「では、妹様今日は花壇に行きましょうか日傘も用意してありますし」
「うん!!」
フランが美鈴の問いに元気よくうなずく
「じゃぁ早くいこ!!」
フランは美鈴の手を引いて部屋からでていった。
「………。」
レミリアはどこか寂しげな瞳で二人の後姿を見送った。
疲れた…うん。