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始まり5 『呼ばれ…て無いよな?』

「ここが、宝具を保管している倉庫です。」

「こんなただの倉庫で大丈夫なんですか?」

「大丈夫です。これはただの倉庫ではないので。」

「・・・?どういう事ですか?」

「之を作ったのは宝具を作った過去の王なんですよ。」

「其れでも完璧なんてことは無いですよね。」

「いいえ、之はこの世界の人間が触れることは出来ませんから。」

「触れることが出来ない?之に何か仕掛けてあるんですか?」

「ええ、之にと言うより之を中心とした半径50cmに、この世界の者の侵入を防ぐという概念が込められていて、異世界の物しか入れなくなっています。ちなみに異世界の者にも見えてはいますし、特定の人物にもこの中の情報が受け継がれていますから忘れ去られる心配はありません。」

「・・・その過去の王って何者なんですか?」

「分かっているのはその王は女だった事と、物作りの能力に長けていて、その自分の作った物に何らかの概念を込める事ができた、という事だけです。」

「面白そうな人だ、会ってみたかったなぁ。」

「そうですね、それじゃあ行きましょうか。」


・  ・  ・


「うわ~何だこの武器の山は。」

「之も全部宝具ですね。」

「何でこんなに作ったんだ?」

「その王に実際に聞いたと言う文献が残っていましてね、其れにはこう書いてありました。」

「『今回の私たちの希望では駄目だった。ならば未来の希望ならどうだろうか?私はそれに賭けてみたい。』だろ?」

「何故知っているのですか?」

「思い出した。」

「ほう、面白いですね。まあ、その通りです。」

「で、その王様はこんな量の武器を一人で作った訳ですね。」

「そうなります。」

「凄い人だったんですね。」

「ええ、其れでは選んでください。」


・  ・  ・

・・・?

何かに呼ばれている気が・・・?

こんな所に人なんて居る訳無いしなぁ。

でも、行かなきゃならない気がする。行って見るか。

進んだ先で見つけたのは紅色をした一つの箱。血の色ではない、そこまで鮮やかでもない。どちらかと言うと埃に塗れて黒ずんでいる。その中には透き通った黒色をした不思議な鉱石でできた指先が開いた手袋のようなものと、基本布だが、所々に手袋と同じような鉱石が使われた此方の靴と、見覚えのある気がするコインが一つ入っていた。

でも装備だけじゃ心許無いので、剣か何かを探そう。

と言うことで、その箱の近くにあった太刀と両刃剣を二本ずつ拝借。

之でオッケェ。

てことで戻ると、まだ二人は戻って無かったので、奈菜さんとお喋りしてみようかな?

「奈菜さん、此方で日本人って浮きますね。」

「何でですか?」

「此方は作法とかは大体で済ませているので、礼儀を重んじる日本人って浮きません?」

「あ~、なるほど。そうですね。かなり浮いた存在でした。でも貴族とかも礼儀とか良い人で私たち程度ですので、楽って言えば楽ですかね。」

「貴族って例えばどんな人ですか?」

「代表的なのはアルフレッドさんですね。こっちでは位とか一応付いてますけど大体の人がさん付けで呼んでますね。あ、これはアルフレッドさんだけでは無いですよ。」

その後もぐだぐだと話し続け、二人が来たので戻る事にした。

さーて、お部屋に帰りましょうかい?


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