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始まり3 『日本人!日本人だっ!!』

「えーと、まずはこの国の説明から行いましょう。

 この国バルゴリア大陸のテイルの王国です。テイルというのは国名ではないのですが、この大陸はドラゴンのような形をしているんです。その尻尾の部分に当たるのがテイルの王国になります。其の他にも、アームの王国、ヘッドの王国などいろいろな国があります。そして、この王国は技術だけの発達を遂げた国、機械国エルトランス、魔法だけの発達を遂げた国、魔法国エルシエル、戦う術だけの発達を遂げた国、戦国エルグランド、そして、全てを統括する王都エルスターの4国に分かれていて、全てをエルスターが統括しています。・・・如何かなされたのですか?」

「い、いえ、何でも無いです・・・。」

きっとアホみたいな顔を俺ら全員がしていたのだろう。

「?では続きを。私たちの国は色々な方面で発展を遂げています、しかし、それでも他国との貿易などが出来ないで居ます。その理由として、魔族、魔獣の存在が在ります。国中に魔王が放ってしまった為、物を運ぶルートは国の中の4国でも1本ずつしか有りません。そして、尻尾の付け根にあたる部分の何処かに、魔王が居るそうです。」

「居るそう?見たやつは居ないのか?」

「ええ、誰も居ません。歴代の勇者は魔王の幹部を倒した時点で魔王のトラップに掛かり、勇者の力を失ってしまいました。」

「なるほど。続けてくれ。」

「はい。そして、あなた方に頼みたいのは、魔王の討伐なんです。」

「任せとけ!」

宗谷先輩・・・。

「困っている人を放って置く事など出来ません!私も出来る限り協力します。」

桃香先輩・・・。

二人とも、正義の味方だな。

「貴方様は?」

・・・あの神様もどきに言われちゃったしなぁ。ここは引き受けよう。

「俺も行くよ。でも、その前に色々な国を周らせてくれないか?」

「勿論、大丈夫ですが。」

「其れとさ、こっちの方が大事なんだけど、ここから帰る術は?」

「・・・。」

顔が曇ってる・・・。之は最悪のパターンだな。

「今の所、私たちが貴方方を元の世界に戻す術は見付かっておりません。しかし、もっと遥か彼方にある違う王国になら有るかもしれません。」

「分かったよ。他に説明は?」

「あ、はい・・・。」

かなり責任感じてるみたいだなぁ。この人は良い人だ。

「私から、話そう。」

部屋にいきなり入ってきたのはメイドさん。

「あ、あそこに居たメイドさん。」

「雷斗知ってんのか?」

「知っていると言うか、見た?」

「まあそんな事は良いから、聞きたいことは無いの?」

「貴女は誰ですか?」

「私ですか?・・・ギルスター、私の代わりにファミール様のサポートに回って。」

「分かった。」

あ、親切そうなギルスターさん行っちゃった。

「それでは、失礼しますね。」

?この人、何かこっちの国の人と違う気がする・・・?

「私はですね、朝霧奈菜。5年前、召喚用の魔方陣が暴走し此方に来てしまった日本人です。えーと、10月10日生まれの天秤座、今は20歳です。」

あー、分かった、日本人だから違和感を感じたんだ。この国の人って礼儀とかある程度大雑把だから日本生まれのような礼儀を重んじる人って少し浮くんだな。

「奈菜さんは、何でメイドをやっているんですか?」

珍しい、栄二の質問だ。

「まあ、この国に事故とは言え、来てしまって、勿論ですが何もしなければ、生きてはいけないのですよ。なので、最初に会ったファミール様にお仕えしたのですよ。」

「ファミール様っていいお方なのですか?」

「とてもいいお方です。そうでなければ王にもお仕えしませんでした。」

「そういえば、先代の王ってどんな方なのですか?」

「アメリカ人と日本人のハーフで、とても気さくなお方でしたよ。」

・・・?アメリカ人と日本人のハーフ?

「あの、王様って、異世界って言うか、元のあっちの世界の人なんですか?」

「そうですよ。王様、賢者様、勇者様の三人はあっちの人です。ですから、貴方方の内でも、王、賢者、勇者を決めて頂かなくてはいけませんね。」

神様を殴ることが決定した瞬間だった。





7月2日、修正 西洋の龍→ドラゴン

日本でも無いのに西洋ってどういう事よ?

って言う友達の突っ込みにより修正w

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