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閑話3 『過去の記憶3』

最初はシリアスとコメディーを4:6やら3:7にしようと思ってたのですが、最近0.1:9.9みたいになってきてる気がします・・・。

頑張って当初の目標に近づけたいと思いますw

「今時使う武器が弓ですか。」

「だから銃とかの使い方教えてって頼んでるんだけど。」

暗い。ここは何処かの地下だろう。小さな明かりが点滅している。

「いいでしょう。どの武器を使ってみます?」

そう言って男が指差した先にはいくつもの武器が棚に整然と並んでいた。

「これとこれ。」

少年が手に取ったのはスナイパーライフルとマシンガンだった。

「随分とまあ小難しい武器を取りましたね。」

「まあまあ、いいじゃん。」

「じゃ、射撃練習してみますか。」

「はーい。」

いくつもの的が現れる。それに対して少年はスナイパーライフルを構えて応戦する。

「ほう。」

隣に立っていた男が感心したような声を上げてくる。

「こんなもんかな。」

的は殆どが真ん中を打ち抜かれている。

「その武器だけでも充分戦えるのでは?」

「駄目だよ。これは完全に遠距離専用だ。だからもう一つの武器がマシンガンなのさ。」

「どういう事ですか?」

「マシンガンは中距離でも充分なけん制になる。近距離なら相手を蜂の巣にする事が出来る。」

「なるほど。」

「こうやってな。」

少年は片手のマシンガンを持ち乱射する。

ある程度撃ったところでもう一方の手のスナイパーライフルを打ち込む。

「片手でスナイパーライフルとマシンガンの衝撃を殺すとか貴方は本当に人間なんですか?」

「失礼だなぁ、俺はれっきとした人間だぜ?」

「そうとは思えないんですけど・・・。」

「で、俺を呼び出した理由は武器についてだけじゃないんだろう?」

「そうですね、流石察しがいい。」

「で、何の依頼だ?」

「暗殺ですね。」

「誰のだ?」

「最近大きくなり始めた暗部組織、ラインという名前の付いた組織のボスです。」

「ライン、線ねぇ。」

「自分達は死と生の境界線だ、とでも言いたいんじゃないですか?」

「ハッ。馬鹿は死なねぇと直らねぇからな。」

「そうですね。」

「そのボスの名前は?」

「江田島吾郎君です。」

「さぁて、本当の暗部を見せてやろうじゃねぇか。」

「バックアップは必要ですか。」

「一人だけ頼む。敵位置の指示と逃走経路を頼む。」

「分かりました。」

「さぁて狩りの始まりだ。」

「?」

隣の人にさえ聞こえない小さな声で呟いた。


・  ・  ・


「ターゲットは?」

「今いるビルの隣の民家にいます。」

「民家だと?」

「ええ、暗部で儲けた金で最近作ったようで、防弾、音の遮断、赤外線などの仕組みがいっぱいですよ。」

「ふぅん。」

銃弾を窓に打ち込む。

しかし、ヒビどころか傷も殆ど付かなかった。

「これは厄介だな。」

「如何しますか?」

「招き入れてもらう。」

「どうやって?」

「今から言うものを十分以内に用意してくれ。」


・  ・  ・


「宅配便でーす。」

「はいはーい。」

古典的だが、割と効くこの作戦。

「江田島吾郎さんでよろしいでしょうか。」

「はい。」

「ハンコかサインをお願いします。」

「ハンコを持って来るんで待っててください。」

ターゲットが見えなくなると、ドアのチェーンを切る。

そして中に入り込み、銃を片手に持ちターゲットを待つ。

「お待たせしましたって・・・。」

「ま、こっちも仕事なんで。」

そう言って銃を構え、頭を打ち抜く。

「じゃ、天国に行けることを祈っとくんだな。」

そう言い残して、家を去る。


最近昔の夢が多い。

ホームシックにでもなっているのかなぁ。


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