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始まり38 『能力と魔法』

始まりなげぇよとか最近思い始めました・・・。

そろそろ終わるように努力します

隣の部屋に駆け込んだとき、カナとセインは部屋に押し潰されそうになっていた。

「クソッ!!」

魔法を使っていては間に合わなくなるため、魔法を使わずに突っ込む。

しかし、打撃系では跳ね返されてしまう。このままでは助けることが出来ない。

「クソッ、如何すればいい、如何すればこいつ等を助けられる?」

そこで思い浮かんだのは、魔法の歴史についての本だった。

買い物をしたときに買った本の一つで、今読んでいる本だ。それの中に、過去の賢者や勇者の中には魔力をそのまま具現化できる人がいたらしい。

「やるしかない!」

魔法を初めて使った時からずっと感じていた何かが流れ出すような感覚、それを自分の意識で行い、掌に集めていく。

「出来た・・・。」

確か魔力には人それぞれ色があってそれを見ればその人の性格が分かっちゃうとか言ってた本が有った。かなり胡散臭いけど・・・。

俺の掌に集まった魔力は碧色をしていた。

「まずはこれをぶち込む!!」

潰そうとしている壁に対して魔力の弾をぶつけて道を作る。

次は魔力を身に纏い突進していく。

「おりゃあ!!」

両手に魔力を多く込めることによって、両手に剣を形作る。その剣を使って壁を切りながら、子供たちに近づいていく。

「大丈夫か!?」

カナのほうは無事なようだ、しかし、セインのほうが・・・。

「如何したんだ?って、理由は聞きたいところだけど先に部屋を出る!道を作るからセインを担いで!」

カナに言うと、泣きながらもしっかりとセインを抱き上げた。

脇腹の辺りから棒状に魔力を出して、壁が迫ってくるのを止める。

そして、左手に弓を作り、右手には矢を作り魔力を込め続ける。

「行ける!?」

そう聞くと、カナはしっかりと頷いてきた。

「よし、いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

矢を放つと、溜め込んでいた魔力を放出しながら進むため、大きめの道が出来る。カナは飛んで行く矢を追いかけるようにして走って行ったのを見届けた。

「行くか。」

俺も部屋を脱出することにした。


・  ・  ・


部屋を出ると、カナと倒れているセインと壁の穴を見ることが出来た

「・・・。」

「おねぇちゃぁん、セインが起きないよぉ。」

「ちょっと待ってね。」

そう言ってセインを担いで隣の部屋に入る。

「ルナ、カナを頼む。」

「分かった。」

短く言葉を交わし、カナをルナに預ける。

カナはパッと見ただけだが、特に大きな怪我は無いようなのでルナに任せた。問題はこっちだ。セインは頭から出血している上に、出血量も多い。早くしないと手遅れになりそうなので、急いで回復魔法をかける。

「・・・。」

おかしい、セインの治りが遅すぎる。

「ルナ、終わった?」

「終わった。」

「この子の治りが遅すぎる。どういう事だと思う?」

「多分だけど能力持ち(スキルホルダー)だからだと思う。」

「どういう事だ?」

能力(スキル)は本来魔法と反発し合うものの筈なの。お姉ちゃんは何でか知らないけど両方使えるけど・・・。」

「成る程。なら能力(スキル)を取り除いてしまえば・・・。」

「如何する気?」

「ルナの能力(スキル)を使えば移せる筈。」

「誰に移す気?」

「私が一時的に預かる。この子が治ったら返してあげればいい。」

「そんな事したら!!」

「そんな事したらどうなるの?」

「・・・多重能力(デュアルスキル)は危険物です。」

・・・爆弾ですか?

「反発し合う能力(スキル)、たとえば水と炎などを持った場合、体内で反発し合った能力(スキル)によって体のほうが持たなくなってしまうんだよ。」

「へー。」

水と炎・・・。爆弾だ。

「大丈夫。私がそう簡単に死ぬと思う?」

「でも・・・。」

「今迷ってこの子を死なせる気?」

「っ・・・。」

「早くして、時間が無い。」

「どうなっても知りませんよ!!」

そう叫ぶように言って、ルナが作業に取り掛かる。

セインの胸のあたりに手を当てて集中しだす。

俺は邪魔にならない様に移動して、ほかの場所から襲われないように注意をしながらセインに止血の魔法をかけていく。

「行くよ。」

そうルナが言ってセインの胸から離した手には白く輝く球体状のものがあった。


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