始まり22 『魔法学ってやつかな?』
今日中に二話投稿する!
とか言ってたのですが無理なことに気が付きました。
どうなるか分からないので、
何時とは言えませんがいつか二話投稿すると思います。
3日目
どうにか指先も動かせる様になってきたので、この世界に関する資料を集めてもらった。
集めてもらってから文字が読めるかどうか心配になったが、特に問題なく読めた。
しかし、日本語のほうは如何なのかと思い、自分が持っていた本を取り出し読んでみると、此方は此方で読めた。しかし、二つの文字が同じという事でもなく、違う文字だという事は、見比べて分かったことだ。
まあ、兎に角読めるようなので、桃香先輩が魔法学校から借りてきた魔法に関する書類や本と、奈菜さんが持ってきてくれたこの世界の歴史に関する書類を読んでみる事にした。
この本と書類の題名は、魔法に関する基礎知識講座と、バルゴリア大陸の歴史かぁ。
まず、魔法を覚えるにあたって重要なことがある。
一つ、魔法はこの世の理を無視し、捻じ曲げている物であり、決して軽々しく使っていい物ではない。
二つ、魔法とは人々が繁栄し、豊かになりたい、という気持ちから生まれた物であって、人を殺すなど使うことは、必要最小限にすべきである。
この記述を見て気が付くことがあった。
この記述には人を殺す行為をするときに、絶対使うなと言っている訳では無い。
この本の作者は人に絶対使うなといっても人殺しとの方法として使われてしまうことが分かっていたのだろう。
魔法には大きく分けて、五つある。
まず一つ目、詠唱魔法。
詠唱を唱える事によって、魔力をこの世の理を無視し、捻じ曲げている物に変換する魔法。
二つ目、精霊魔法。
精霊に魔力を与える事によって、精霊の力を借りる魔法。
三つ目、方陣魔法。
特殊な方陣に魔力を流し込む事によって、発動させる魔法。
四つ目、供物魔法。
魔力だけでなく、特定の供物も使うことによって、威力を上げたり、特殊な効果を発揮する魔法。
五つ目、特殊魔法。
体のどこかに刻印がある、または普通の魔法より大きな威力の魔法を無詠唱で放てたりする。
という五つだ。
五つ目の特殊魔法は、魔法として分類していいものか、魔法の専門家たちは議論を続けているらしい。
続いて、属性についてだ。
火・・・その名の通り、炎などを使える。水に弱く、風に強い。
水・・・水や氷を使える。土に弱く、火に強い
風・・・風や、草を操れることも有る。火に弱く、土に強い。
土・・・土などの、大地に関連するものが扱える。風に弱く、水に強い。
光・・・光や雷を使える。4属性に対して特に得意は無いが、闇に対してだけ強い。
闇・・・闇や病気などを使える。4属性に対して強く、光に弱い。
無・・・基本使えるものは無く、回復魔法や特定の魔法しか使えない。得意不得意無し。
属性に関しては、得意不得意はあっても、基本一つの属性しか使えない、ということは無い。しかし、特殊体質の人間の中に、一つの属性しか使えないが、その属性の魔法の攻撃力が以上に高くなる。という体質者がいたり、闇は魔族にしか基本使えなかったり、光は人間にしか使えないなどの例外がある。
その本を読み終え、魔法に関する資料を見ていると、興味深い記述があった。
SAFについての研究。
SAFについて。
魔法を使い、魔力を消費した後は回復するのに、その他の普段はどうなっているのか?
魔力が限界まで回復した後は溢れてしまわないのか?それが体に危害を及ぼすことはないのか?私はそれについて調べてみた。
しかし、魔力を見ることはできない。そこで、方法の一つとして、魔法などの流れが見える魔法を作り使ってみた。
すると、驚くべきことに精霊が人に群がっていたのだ。そこで、一つの仮定を立てた。人間が必要のない魔力を生産した場合、それを外に放出している。精霊はそれを食べているのではないか?
幾つもの実験を行い、この仮説が正しいことが分かった。この人間が無意識に入らない魔力を放出している現象をSAFと名付けることにする。
・・・。面白い記述を発見した。これを使えば色々な事が出来る気がする。