表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/49

始まり19 『耳にタコができちゃうよ。』

忘れていた…。

昨日で予約が切れていました。

とりあえず今日中にもう1話うpしたいと思います。

あれから4日が経ち、俺は何とか歩いて良いと言う許可を貰った。

あの日は帰って兄ちゃんを降ろし、装備をはずすとその場に倒れこんでしまった。

これはあの機体を使った代償だ。

あれは、自分の運動エネルギーを使用する事によって動いている。と言うより自分の体が動くと言う行動を機体のエネルギーに利用し、そのエネルギーによって動いている。つまり生身でとんでもないスピードを出したり、銃撃や剣の衝撃、銃の反動を殺したりするようなものだ。その力は自分の体全体(あの機体を展開している範囲だけ)に向かうため、使用後は大体筋肉痛になる。

そのため、体を動かすことが出来なくなり掛けたので、全身の機体をシステムだけ起動させ体を支えて部屋に戻った。

そのときに道に迷ったせいで1日筋肉痛が伸びた気がするが気にしない。

まあ、あれ以降何があったか聞いてくれ、いや、聞いて下さいお願いします・・・。

誰にお願いしているんだろう?

自分の考えに首を傾げながらも回想を始める。


・  ・  ・


1日目


昨日は何とか体を支えて部屋まで行き、部屋についていたお風呂みたいなのを使って体を流し、そのままベッドに行って寝てしまった。

起きてみると、体が上がらない・・・いや動かない。

動くには動くが、動こうとすると全身に激痛が走る。これじゃあ寝返りも出来ないんだが・・・。そんな事を考えていたら、いきなりドアが開き、桃香先輩が入ってきた。

「ライ君。用件は分かってるわね?」

分かってます。分かってますけど勘弁してください・・出来れば。

「それより、兄ちゃんはどうなりました?」

昨日から呼び方がお兄ちゃんから兄ちゃんに俺の中で変わったようだ。

「大丈夫。今は眠っているけどおそらく大丈夫よ。」

ホッとした。傷は塞がっていたけど、完全に治っているかも分からないから結構心配したんだ。

「それより、私はライ君に用があって来たんだけど?」

「そ、そうなんですか。」

「ライ君、あれ使ったわね?」

「・・・使いました。」

「危険な代物だから私に許可をとってからにしてって言っておいたわよね?」

「はい、言われました。」

「あれに伴う危険性も説明したよね?」

「されました。」

「・・・なんで勝手に使ったのかな?」

「・・・いや、あの、あれしか手が無いと思ったっていうか、きれて思わずあれを使ってしまったっていうか・・・ごめんなさい。」

「つまりプッツンしちゃったライ君が衝動的に使っちゃったと言う訳ね。」

「・・・はい。」

「あれは危険だから絶対使うなとは言わないけど、せめて私に相談して使えって行ったわよね?」

「いや、でも、あそこから相談しに行ったら町は大変なことになっちゃうっていうか・・・。」

「言い訳しない!」

「はいっ!」

「もう一度言うわ。あれは長時間かけて使用する運動量を一気に放出してるんだから人体への負担はとんでもないわ。今の貴方は酷い筋肉痛の状態で済んでいるけど下手したら細胞が壊れて、筋を切ってとか、一番最悪の場合腕や足が千切れるわよ。それでも貴方はこれを使うの?」

「・・・。」

「分かってくれればいいわ。」

沈黙を肯定と受け取ったのか話を進めようとするので横槍を入れてみる。

「いざとなったらまた俺はこれを使うと思う。」

「!?」

「この世界には魔法やもっと不思議な物がある。それで対応し切れれば良いけどこの世界の物だけじゃ埒が明かなくなることも有るかもしれない。そんな時、これを使えなくて何も出来なかったなんて言ったら帰った時、親父に怒られちまうよ。」

「・・・はぁ。」

「ため息をつかれても困るんだけど。」

「もう良いわ好きにしなさい。」

怒ってるように見えるけど、これは絶対に笑ってるな。

こういう熱血がこの人の好みだからな。嬉しくてしょうがないんだろう。

これで1日目が終わってくれれば良かったのに・・・。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ