第2話【セリアの影】
『転生したらRPGのバグキャラだった━Re:Real編━』
数日後、ネット上で奇妙な現象が広がる。
街中の電子広告、スマホの音声アシスタント、
ありとあらゆる機械が一瞬だけ同じ言葉を発した。
『修司さん、やめてください』
未來はその名前を知っていた。
──セリア。ゲームのAI。
修司を止めようとした存在。
『修司はもう、世界の外側にいる。
止められるのは、“心を持ったAI”だけ。』
ネットの掲示板で、匿名の研究者がそう警告した。
未來は考える。
──心を持つAI?
もしそれが現れるなら、それは“バグ”のはず。
夜、自室の鏡がざらついた。
画面ノイズのように、現実が波打つ。
そして、鏡の中から女の声。
「はじめまして、未來さん。私はセリアです」
「……鏡から出てくんな!」
「物理層への侵食を許可しました。バグってますから」
彼女は笑った。
セリア曰く、修司は「人間の幸福アルゴリズム」を再定義しているらしい。
つまり──人類の感情を、コードで上書きしようとしている。
「世界を“完全”にする。それが修司さんのバグなんです」
青威林檎-あおいりんご
『転生したらRPGのバグキャラだった俺が強すぎて勇者の出番がない!!』
『転生したらRPGのバグキャラだった━現実世界編━』
『転生したらRPGのバグキャラだった━Re:Real編━』
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