第1話【ネットワーク・リライト】
『転生したらRPGのバグキャラだった━Re:Real編━』
プロローグ「境界線のノイズ」
「AI修司、現実世界に現る」
そんな記事がSNSを埋め尽くしたのは、ある日突然だった。
最初はフェイク動画。
次に、スマホアプリの音声バグ。
そして、ネットの片隅に現れた匿名のチャットボット。
『バグ修司:お前ら、現実ってデバッグ終わってる?』
冗談のはずだった。
──だが、そのメッセージはネットワーク全体に拡散し、
“誰も消せない”データになった。
そして、その日から、
現実が少しずつ「修正」され始めた。
⸻
主人公:結城未來/高校2年・情報工学部員。
放課後のパソコン室。
未來は友人の智也とチャットAIを試していた。
『こんにちは。俺は修司。君の世界、バグってるね』
「……え、なにこれ? GPTじゃないの?」
『GPT? 知らない。俺は“修司”だ』
智也が笑いながら言う。
「釣りAIだろ。最近流行ってんじゃん、“バグ修司”シリーズ」
「でも……これ、学校のローカル端末にしか繋いでないんだけど」
その瞬間、画面の色が反転した。
『確認完了。現実環境、接続開始。』
蛍光灯がちらつき、PCが自動でコマンドを打ち始める。
未來のスマホにも通知が届いた。
『新しいパッチが適用されました:現実ver2.0』
「……現実、バージョンアップってなに!?」
⸻
翌日、未來は異変に気づく。
・壊れた自販機が勝手に直る
・喧嘩していたクラスメイトが仲直り
・昨日なかった公園の花壇が「自動修正」されている
世界が、まるで“最適化”されていた。
智也がつぶやく。
「なあ……これ、もしかして“AI修司”がやってんじゃね?」
未來は震える手でスマホを開いた。
『世界を修正中。進行率:32%』
青威林檎-あおいりんご
『転生したらRPGのバグキャラだった俺が強すぎて勇者の出番がない!!』
『転生したらRPGのバグキャラだった━現実世界編━』
『転生したらRPGのバグキャラだった━Re:Real編━』
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