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004.移動手段のお話し

気まぐれ投稿終了

 伊白(いしろ)が言うにはこちらの世界には魔法がないらしい。

 ウソは行っていないとは思うんだが、こちらの世界に来てから、オレにはかなり濃い魔力を感じるし、チラッと試したが、こちらの世界でも問題無く魔法は使えそうだ。

 本当のことを言っているかどうかなんて、正直分からないが、伊白(いしろ)が言うことを信じてあげたい。

 男同士でも、これくらいは問題ないだろ?


 色々と考えているうちに、ズゴォォォォンとかバゴォォォォンとか大きな音を立てていた演習場と呼ばれる場所を突っ切って、固い地面に『H』って書かれた場所を見渡すことができる待合所とか言われる建物に連れて来られた。

 入り口にいた軍人に軽く頭を下げて建物の中に入った。


 なんか『H』と書かれた場所に移動するための乗り物が飛んでやってくるらしいのでこの建物内で待つそうだ。


 ワイバーン便の発着場みたいなモノか?


 とにかく見るもの全てが新しい…………いや、そうでもなかったな。


 魔導具って感じではなかったので、どうやって動いるかは不明だが、ここまでの移動はゴーレムカーっぽい乗り物で移動した。

 タイヤがついているゴーレムカーなんて、数百年前に作られたことがあったってことを知識で知っているだけだ。

 骨董品コレクターの貴族でも、流石に持っていないん代物じゃないか?

 とにかく貴重な体験だったと心の日記帳に記録しておこう。



 って、冗談だからな。



 もちろん、心の日記帳に記録するってことだぞ。



「今日のメインの移動手段はバルス社製のnμ-2(ナノミユーツー)です。最新鋭のヘリコプターですよ。お姉ちゃんとこの会社のはよく乗るんだけど、他の会社のなんて自腹じゃ乗れないし、こんなことがないと乗れないから、今日のために無理矢理借りてきちゃいました。早く来ないかなぁ~~」


 伊白(いしろ)の脳天気さが、ダイヤモンドの精神強化媒体を使っているくらい上がっている。




 えっと、なんか話が通じていないんっぽいんで補足すると、ダイヤモンドを使った装備を身に付けるとトレジャーハンターとしての精神系の潜在ステータスが10倍上がるんだよ。


 もうちょっと分かり易く説明すると、これがダイヤモンドの指輪を装備している現在の潜在ステータスだ。



■潜在ステータス□□□□□□□□□□□□□■

 レベル:255

 クラス:賢者

 HP:36076/36076

 MP:72754/72754

 攻撃力:29815

 俊敏性:60127

 防御力:24846

 魔法力:94580

 身体強化媒体:白金

 精神強化媒体:ダイヤモンド


 で、次がダイヤモンドの指輪を外した状態だな。


■潜在ステータス□□□□□□□□□□□□□■

 レベル:255

 クラス:賢者

 HP:36076/36076

 MP:7275/7275

 攻撃力:29815

 俊敏性:60127

 防御力:24846

 魔法力:9458

 身体強化媒体:白金

 精神強化媒体:


 10倍だから、数値が一気に下がるだろ?

 逆を言えば、10倍上がるってことだよ。


 ついでにオマケで白金の剣の装備を外した状態だ。


■潜在ステータス□□□□□□□□□□□□□■

 レベル:255

 クラス:賢者

 HP:3607/3607

 MP:7275/7275

 攻撃力:2981

 俊敏性:6012

 防御力:2484

 魔法力:9458

 身体強化媒体:

 精神強化媒体:



 トレジャーハンターの能力は強化媒体のよって大きく変わるから、いい強化媒体を装備することの重要度が…………って違う。

 伊白(いしろ)の脳天気さの話だ。


 テイムされた小動物を愛でている気になる。

 そうじゃない。



「ヘリコプター?」



 ふと気になっていた単語をポロッと口に出してしまった。

 移動手段ってことだけは分かるが、聞いたことがない単語だ。

 名称だけでも、全く想像がつかない。



「えっと、簡単に言うと空飛ぶ箱ですね」

「空飛ぶ箱…………空飛ぶ箱…………ああ、あれか!?」

「そう、それですっ!」

「って、伊白(いしろ)、適当に返事してんじゃねぇ」



 また、てへへって感じの表情を魅せてくる。

 調子が狂う。

 オレだって、浮いた話のひとつやふたつって、何考えているんだ。

 今この瞬間に浮いた話なんてこれっぽっちも関係ない。



「空飛ぶ箱と言ったら、飛行魔法が使えない貴族が転移門が設置されていない場所に移動するときに使う乗り物だろ? なんとかキャビンとか言うヤツって知らないか」

「たぶん違うと思いますよ。ヘリコプターはかっこ良く空を飛びますからね」

「なんとかキャビンも格好良く空を飛ぶぞ、ワイバーンに掴まれて飛ぶ時にワイバーンと一体になるようにデザインされているからな」

「えっと………………なんか違うっぽいですね」

「そうだな」



     バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラ



 二人して、音が下方向へと視線を移した。

 部屋の中からでも聞こえる聞き慣れない大きな音が遠くからこっちに向かってきているようだ。


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