表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/53

閲覧注意!美容室ホラーです

怖いの苦手な方は引き返してください(>人<;)

これは、わたしの友人である、M美に聞いた話です。


 M美は、美容師です。彼女のお店は2階建の店舗という、ちょっと贅沢なつくりのお店になっています。


 M美のお店は、ファミリー向けということもあり、子供もよく来店されるそうなんです。


 2階建のお店には当然のようにキッズルームがあり、お子様連れのお客様が来店されても、くつろげるようにと、考えられています。


 最近は歯医者さんとかでも、保育士さんを雇っていたりと、子育てにも優しい環境になってますよね。


➖M美➖

 夕方最後のお客様が来店された時のこと……時刻は18時くらいだったかな。


 お客様は7歳くらいの女の子と一緒に来店された。


「ねぇ、いつものところで、遊んでていい?」M美は、「もちろん」と答えた。子供連れで来られるお客様は多いけど、⚪︎⚪︎さんは、珍しいなぁ。


いつも、子供がいたらリラックス出来ないから、と言っていたのに。


 でも、キッズルームがあるから、こういう風に連れて来ることが出来る。来店することが出来るのだ。


 キッズルームにはいっぱいオモチャがあり、子供にとっては制限なく遊べる夢の場所だ。今も楽しそうな声が聞こえる。


 施術は1階で行っていたが、キッズルームは2階にある。


 吹き抜けの螺旋階段を登って、2階へと上がるつくりになっているので、少女の声も聞こえてくるから安心だ。


 オモチャを使って、おままごとでもしているのかな?かなり賑やかに遊んでいるようだ。幸い、午後最終のお客様ということもあり2階はもう他のお客様もいない。


 どれだけ騒いでも大丈夫だ。


「お子様元気ですね!一緒に遊んだりするの、大変でしょう?」

「そうなのよ、こっちも仕事して、家事して、きついのに遊んでって。一人っ子だから遊び相手が欲しんでしょ、でも無理!あぁ、もう一人つくっておけばよかった」


「もう一人、いきますか?」


「ムリムリ、それにもし二人目出来たら、いっとき美容室にも来れなくなるよ」

「それは困りますね」

「でしょ、とにかく遊び相手は旦那にまかせる」


「そうですよね。でも一人でも充分楽しそうですね」


「――何が?」


「えっと……お子様が2階のキッズルームで、今も笑い声が……ほら」


「――?わたし連れて来たことないわよ」


「え?……でも今日女の子とご来店されましたよ」


「うち、男の子よ」


「――!え……でも……今も声が」


「――?何も聞こえないわよ」


 M美は、2階へと駆け上る。誰もいない……「ねぇ、いつものところで、遊んでていい?」少女の言葉が頭をよぎる……いつも?……その時は気付かなかった。⚪︎⚪︎さんは、一度もお子様を連れて来たことがないことに。


 M美は、ガラス張りの外を見る。薄暗い外を眺めても、不思議と恐怖は感じなかった。


 たしかに子供は帰る時間だね。


 それは、まさに、()彼時(かれどき)だった……


読んでくださりありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ