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ことのは  作者: 大山椒魚
6/49

一番星

            

            

助けて         

            

助けて         

            

声にならない想いが脳内に溢れて壊れそう

            

助けを求めているのに口が動かない

泣きたくて仕方がないのに、こぼれるのは歪んだ笑みだけ

            

どうすればいい     

誰に話せば分かってくれる

            

知り合いの顔をいくつも思い浮かべては一人ずつ消していく

この消去法で残る者はいつだっていない

            

誰も見えなくなった   

確かに存在している仲間たちも今は赤の他人と区別がつかない

みんな、真っ暗な闇に溶けてしまった

            

寂しくて苦しくて手を伸ばしても触れられない

私が遠くに隠してしまったから

            

薄暗い部屋に一人でいると自分まで消えてしまいそうで

けれど明かりをつけると一人きりの自分に

より虚しくなる     

            

息が詰まる       

限界が近いのかもしれない

            

この不自然な笑顔さえつくれなくなった時、人はどうなってしまうのだろう

            

誰か          

            

誰か気付いて

            

助けて

            

            

長い夜が続く

目隠しの裏側には今日も星は見えない

            

            


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