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ことのは  作者: 大山椒魚
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音楽

            

            

            

どんな音が好き?    

            

そう聞かれた時、正直戸惑ったよ

音楽じゃなくて?って聞き返したよね

            

それでも音だと君が言うから

僕はますます分からなくなった

            

じゃあ私から、と君が話したのは

家の中で聴く雨の音

ジャムの瓶と瓶をかちあわせた時の音

そしてキュウリをかじる音

            

次は僕の番だと促すような君の視線

答えられずに困ってしまった僕を見て

音を探しに行こうと言った

            

君は本当に不思議な人だ

            


本の頁をめくる音

コップに炭酸飲料を注ぐ音

ボタンを入れたキャンディーの缶を揺する音

            

いろんな音に気付いたよ

            

少し休憩にしようと君が紅茶を淹れてくれたとき

僕も好きな音を見つけたよ

            

銀のスプーンが茶葉に触れるその音は

二人で歩いたあの道を思い出さない?

            

            

世界は音で溢れてる   

考えるまでもなく当たり前のことだ

            

なのに

妙に嬉しくなったのは何故だろう

            

君は本当に不思議な人だ

            



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