裏己主義
今日は君に聞いてほしい事があるんだ
5分位で済むと思うから口をとじて聞いてほしい
君は僕を優しいと言う
誰にでも公平に接すると
だけどさ
僕は好きな人には厳しいんだよ
無関心な奴にほど甘くなる
それが優しさに見えるなんて
君の解釈は間違ってるよ
君は僕を寛大だと言う
誰よりも許すことに長けていると
だけどさ
僕は小さい人間だよ
過ちを責めるなんて、ましてや正すなんてことしたくない
僕は優しくないからね
間違ってる、なんて親切に教えてやんない
それが寛大に見えるなんて
君はもっと本を読むべきだ
君は僕を素直だと言う
まっすぐで羨ましいと
だけどさ
僕はこんなにひねくれてるんだよ
そして、とてもちゃちな存在だ
これでもまだ僕を好きだと言える?
もちろん僕は君が大好きだよ
今日まで話せなかったのだって
君が好きだから
君の好きな僕と僕の好きな君
二人の間の大好きが消えてしまうのが怖くて
一方通行になったそれが届かず跳ね返されてしまうのが悲しくて
ずっとずっと言えなかった
でもさ
もういいんだ
今の僕は君との関係よりも
自分が楽になる道を選んだ
僕の言葉で君が傷ついたとしても
それでも
君の目を見つめることも出来なくなってる自分がいる
その事の方が辛いんだ
後は君がどうしたいかだよ
好きにしてくれていい
僕は楽になりたいんだ