表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ことのは  作者: 大山椒魚
4/49

裏己主義


今日は君に聞いてほしい事があるんだ

5分位で済むと思うから口をとじて聞いてほしい


君は僕を優しいと言う

誰にでも公平に接すると


だけどさ

僕は好きな人には厳しいんだよ

無関心な奴にほど甘くなる


それが優しさに見えるなんて

君の解釈は間違ってるよ



君は僕を寛大だと言う

誰よりも許すことに長けていると


だけどさ

僕は小さい人間だよ

過ちを責めるなんて、ましてや正すなんてことしたくない

僕は優しくないからね

間違ってる、なんて親切に教えてやんない


それが寛大に見えるなんて

君はもっと本を読むべきだ



君は僕を素直だと言う

まっすぐで羨ましいと


だけどさ

僕はこんなにひねくれてるんだよ

そして、とてもちゃちな存在だ


これでもまだ僕を好きだと言える?


もちろん僕は君が大好きだよ

今日まで話せなかったのだって

君が好きだから     


君の好きな僕と僕の好きな君

二人の間の大好きが消えてしまうのが怖くて

一方通行になったそれが届かず跳ね返されてしまうのが悲しくて

ずっとずっと言えなかった


でもさ

もういいんだ


今の僕は君との関係よりも

自分が楽になる道を選んだ


僕の言葉で君が傷ついたとしても

それでも      


君の目を見つめることも出来なくなってる自分がいる

その事の方が辛いんだ


後は君がどうしたいかだよ


好きにしてくれていい


僕は楽になりたいんだ




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ