表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ことのは  作者: 大山椒魚
23/49


近付く二つの針を見て

競争のようだと笑うけど

僕には君こそそう見えた


いつも時計に目をやって

早く早くと急かすだろ


僕と君では時間の流れが違うのかもな


秒針の音が嫌いな僕と

それに負けじと走る君


ぼんやり時計を見つめる僕と

瞬時に前を向く君は


同じ空間にいる時だって

感じるものが違いすぎ


近くにいればそれだけで

摩擦が生じてしまうんだ


だからいつしかお互いに

疲れを感じ始めてた



そんなとき僕らが出会ったものは

光を受けて輝くガラス


中はピンクの砂入りで

静かに時を計る物


僕が買ったその道具

君が逆さにしてみせた


最後の砂が落ちるまで

二人で静かに眺めた日から

僕らの時は近付いた


競争ではなく寄り添うために

二人が一緒にいられるように




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ