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ことのは  作者: 大山椒魚
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成人式

            

            

高校生が大人に見えたのは小学生の頃

いつの間にか年上になっていた

            

大人という言葉を辞書で調べてみたけれど

なんだか自分には不相応で苦しくなった

            

大人になりきれていない私

まだ子どもでいたいのかもしれない

            

            

子どもは大人に比べて言葉を知らない

            

だから大人よりも考えていない?

悩みが少ないのだろうか 

            

涙や緊張で上手く喋れないことも多い

            

だから大人よりも弱い? 

幼さは愚かさなのか   

            

            

昔の自分を忘れて子どもを軽視する大人たち

あなたが小学生の頃、悩みはありませんでしたか

周りのことが何も分からない子どもでしたか

            

子どもは見ています   

感じています      

言葉にできないのか、しないのか

大人になった私たちが気付かなきゃ

            

あの頃の自分が嫌いだった大人たち

そんな人間になりたくはないから

            

            

本当はみんなが知ってるはずなんだ

子どもは大人が思っている以上にしたたかで賢い

私たちがそうだったように

            

大人の世界で生きている大人と

両方の世界で生きている子ども

どちらが葛藤し、苦悩しているだろう

            

それを軽視、ましてや蔑視することが

大人になるということなのか

            

            

大人の世界で生きることに必死になって

私もいつこの思いを忘れてしまうか分からない

            

だから今はもう少し   

            

もう少し子どもでいようか

            



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