プロローグ
200年前、平和だった地球に突如、 "悪魔" と呼ばれる存在が姿を現した。
悪魔達は人間を蹂躙し始めた。何処から現れたのか、その目的は不明だった。
人間達は必死に抵抗を試みたが、悪魔達の異様な力に太刀打ち出来ず、次々と殺され、遂には人類滅亡の窮地にまで立たされた。
人々が絶望に打ちひしがれていたその時、一筋の光と共に天から女神が舞い降りたのだった。
女神は悪魔と対抗し得る力として人間に "箱" を授けた。
手の平に収まる程の箱で、人間が強く握ると箱は武器へと変形したのであった。
ある者は、燃える刀を手にし、ある者は硬度を自由に変化出来る鞭を手にし、またある者は撃った物の時間を操る銃を手にした。
箱は人それぞれに異なる能力と異なる武器を与えたのだ。
箱の力を有する彼らは "箱人" と呼ばれた。
中でも特に強大な力を手にした箱人が8人居た。
後に八英雄となった彼らを筆頭に、悪魔達との激闘が繰り広げられ、遂に人間は勝利したのだった。
悪魔の存在は消えたが、悪魔達の侵攻によって地球は荒廃しきっていた。土地は大きく変化し、何百とあった国のほぼ全てが機能を失っていた。
そこで箱人達は箱の力を使い、地球を立て直す為に尽力したのだった。
そして同じ悲劇を繰り返さぬように、英雄の1人であるアーサーを王とし、箱人を騎士とした、世界を監視し守護する為の国を建国したのだった。
これが"ボクス帝国" の誕生であった。
そして現代…
箱人達の壮絶な戦いが再び幕を開けたのだった。