第4話 エロ魔獣と外道村長編 その2 初ピンチ?
グレイト・ドラゴンから転生した人間の女の子11歳。
下僕、獣人族の女の子、巨乳13歳。
夜の裏路地で、4人の屈強な男たちに囲まれてしまいました! 大ピンチ!
……なわけはなく、こいつらなんて秒で灰にできるが、この村はいろいろと妙だ。 証拠をつかんで締め上げてやる。
「ひっ……こ、この人たちはいったい!? はっ! リリ様、まさか! 集団乱交プレイをお望みでっ!? いけません、わたし達にはまだ早いで……あうっ」
とりあえず、サナを黙らせておく。
「ふん、いい時に訪ねてきてくれたな、お嬢ちゃん達。下期は駒が足りなくて、困っていたところなんだ」
ノルマを達成できない駄目営業マンみたいなことを言う、おっさんA。 ふうん、駒、ねえ?
「へっ、”村の少女を、洞窟に住み着いたエビル・オークの生贄にささげているが、今回は女の数が足らない、たまたまよさそうな旅人が来たから、こいつらを捕まえて使ってしまおう”ってか、いやー、テンプレ的小悪党兼、ドクズだねー♪」
「……なにっ!? なぜそれをっ!?」
オレはニヤニヤしながら、こいつらのしょーもない悪巧みを披露してやる。とたんに驚愕の表情を浮かべるおっさんB、C、D。
いや、別に心を読んだんじゃねーぞ、食堂での密談を聞いただけだ。蝶の羽ばたく音を聞き分けられる、ドラゴン・イヤーの性能を舐めんなよ?
ちなみに、”エビル・オーク”とは人里近くに巣食い、人間を襲い、食べてしまうCクラスのモンスター。 まあ、良くあることだ。ちなみに、オレと比べるとミジンコ以下であることは言うまでもない。
「そーいうことで、この超絶つよつよのリリ様が、囮となって一肌脱いでやろーってこと。 そのかわり、報酬はずめよ?」
そう、生贄になるはずだった女の子とかな! 今言うと面倒なことになるので、黙っておく。
「いや、いきなりそんなことを言われても…………(だがまあ、こちらに損はないのか? どうせこのガキどもに勝ち目はあるまい。こいつらを使えれば、その分……)」
だからおっさんたち、聞こえてるっつーの。
「よ、よし、わかった。あんた達の提案をのもう……だが緑のあんたはいいが、黄色のあんたは駄目だな、主に胸が……へぶうっ!!」
いきなりオレの胸を見て失礼なことを言ってきたおっさんCを、勢いをつけた上段回し蹴りで吹き飛ばす。
この脚線美、われながら惚れ惚れするぜ……おっさんCは、壁にぶつかって倒れこむと、ぴくぴく泡を吹いている。 心配すんな、手加減しといたぜ……しばらく流動食のお世話になるだろーけどな。
まったく、この”びにゅー”の良さがわからんとは、低俗な人間どもめ。
「つーことで、はやく案内してよ、おっさんたち。 ああはなりたくないでしょ?」
オレたちは、かくかくと頷くおっさんたちに連れられて、村長の家?にむかった。
*** ***
さて、貧相ちょび髭つるっぱげ小悪党まる出し村長に、定型文な依頼をされた後、オレたちは2階の客間に通された。ふん、なかなかいい寝具を使ってるじゃないか。
それにしても、あのつるっぱげ村長、サナに卑猥な視線を送っていやがったな。
オレは、自分の所有物にちょっかいをかけられるのが大嫌いである。あとで5発蹴る。
「……リリ様? どうされたんですか?」
オレは改めてくんくんとロリの匂いを探す……やはり、村長宅の奥、表から見えにくい位置にある、あの怪しい建物か?
「サナ、やっぱり村長どもの言ってたことはおかしいぞ……エビル・オークは確かに人間を襲ったり、楽しむために女を要求することはあるが、基本は雑食性。 ごくたまに嗜好品として、という感じだ。半年に一度、それも複数人を要求するとか、聞いたことねーな」
「それに、観察したところ、特定の年齢層の少女だけが生贄に選ばれている。匂うなー、これは調べてみる必要がありそうだ」
「なるほど……さすがリリ様です!」
「ということでだ、サナ、お前が見てこい。 村長宅裏の石造りの建物だ」
「えええぇぇ!?」
ふええ、と、飛び上がって驚くサナ。 おお、ばいんと揺れた……。
「いやいや、リリ様! わたし、何の力もない、か弱い獣人族の女の子 (巨乳)ですよ!? そんな探偵まがいのことにチャレンジしても、たちまち悪い男たちに捕まって、巨乳をいろいろ使われた挙句、快楽の海に堕とされたわたしは一念発起、伝説の娼婦として、大陸の歴史に名を残してしまいます!」
ぶんぶん! と両手を上下に振りながら抗議するサナ。
前半はともかく、後半の成り上がり物語は何だ? この女、以外にポジティブだな……
「そんなこと言われてもなー、人間になったばかり、いっぱい歩いてオレの脚が疲れたーって言ってるんだよー」
オレはベッドにぼふっ!と飛び乗ると、手足をばたばたさせた。
「もう! そんなにかわいい抗議をしても、駄目ですっ! だいたい、リリ様が行ってくれれば、どんな陰謀が渦巻いてても、一発解決じゃないですか!」
まー、そうなんだがな。オレはちっちっ、と顔の前で指を振ると、説明してやる。
「なんでもオレが解決してちゃ、面白くないだろ? せっかくオレの下僕になったんだ。いろいろ経験して、オレを支えてほしい……」
「はうっ……そういわれると、サナ、サナ、がんばります!」
ふんすっ! と気合を入れるサナ。ちなみに言ったことは適当だ。本当は復活初日に動きすぎて、足が痛いだけだ。
「心配するな、隠密魔法をかけてやるから。 あと、オレの魔導通信端末もってけ? 悪事の証拠はしっかり録画だ」
「ありがとうございます! サナ、行ってきます!」
隠密魔法をかけてやると、サナはやる気十分、部屋を飛び出していった。
ドラゴンの隠密魔法を人間ごときが見破ることは不可能だし、サナにはハイ・プリーストの力もある。
まったく問題ないだろう。
オレは、寝心地のいいベッドに身をゆだねることにした。




