第十二話「日光社寺を巡って、あの頃に戻りたい。in護摩堂」
読者の皆様は寺社についてどれほど知っているのだろうか。僕ははっきり言って全くの無知だ。流石に神社と寺の違いくらいはわかるが、神と仏にどういう違いがあるのかとか、神社と寺では何をやってるのかとか、正直祝詞とお経なんてやってる事おんなじなんじゃないかとか。マジで思ってる。
なので、それなりに寺社について知ってるよという方は今更何を言ってんだよという文章を以下に書く。
その前にはっきりと言う。僕は読んでもらうために書いてるのではなく、自分のために書いている。読者の皆様はこのコドクトリップに関しては、僕の自習ノートを読んでいる感覚になると思うので、それでもよろしければ引き続き読んでいただきたい。
ほら、なんかギスギスしてきちゃった。やーね。でもしょうがないでしょ?だってさ、勉強してて楽しい!!とか言う奴居ます?まぁいるにはいるんだろうけどさ。僕なんてどうやったら勉強せずに生きていけるかなとか思ってた真面目系クズですよ?ギスギスしますよそりゃ。
さて、流れるように御朱印をもらい隣にある護摩堂へ。護摩とは火を焚いてお経を唱え、仏様に祈りを捧げる修行のことである。
通常護摩で祈りを捧げる仏様は不動明王であることが多いが、輪王寺の護摩堂では御本尊の不動明王、金剛夜叉明王、軍荼利明王、降三世明王、大威徳明王の五大明王の他、七福神、十二天を祀っている。
ここ護摩堂では毎日三回の護摩焚きの他、写経体験など、仏教により深く触れられるイベントが(言い方!言い方!)行われている。
僕もやって……ないです。急いでます。これ普通の旅行記事だったら編集の人に「ならもう一回行っとけやボケぇ!!」って怒られます。正直行った時に「へぇ……火を燃やすとこなんだ」とあまりにもアバウトすぎる感想しか抱かなかった。護摩堂=炎の厨房という理解をされても文句が言えない。
さて、ここでもお坊さんから人生における非常に重要な話がある。これは絶対に知っておいた方がいい。葬儀などで必ず使う数珠の話だ。
そもそも数珠とはなんだろうか。実際使うところといえば、葬儀くらいで、あとはなんか霊能者とかそのあたりの胡散臭い人が持ってるイメージしかない。
しかし、数珠とは人間の108個あるとされる煩悩を打ち消したり、身を守るとされ、本来お守りとして常に持っていても構わないものである。
数珠の使い方は宗派によってそれぞれあるが、一個一個書いてくと僕は「真言宗ってなんだ、日蓮宗って……ええ……仏教の宗派……ありすぎ……?」と力尽きるのが目に見えている。なので今回は略式数珠や片手数珠と呼ばれる無宗派の数珠について記載する。お坊さんもそれしか話してなかった。
宗派によって違いがあるが、正式数珠が本来108個の玉があるのに対して、片手数珠は皆さんが急遽100均で買って来るあれだ。バタバタしたことあります。
しかし、ここで注意しておきたいのは本来、数珠には男性用、女性用と明確に区別されているということ。バタバタしすぎるあまり、その辺確認せずに買っちゃったりしてません?僕は買っちゃいました。100均で。一応男性用だったけどさ、しょうがないよ。人ってのは急に亡くなるんだよ……。
そして持ち方である。基本的には房を下にして左手にかけること。お焼香の際は数珠をかけた左手に右手を添えて合掌すること。
だいたい左手にかけておけば問題ないですね。
数珠なんて滅多に使わないよ……と思うかもしれない。僕も出来れば使うような場面に出くわしたくない。ただ、人と人とが縁を結ぶということは、いずれその縁がなくなってしまうということでもある。
特に社会に出れば、葬儀に出席する場面も多くなるだろう。少し前にぼやいたのは身内ではなく、会社の人である。社会に出るということはそういう事だ。なんか、やりきれない話だね。
また、数珠の貸し借りは本来マナー違反である。数珠には持ち主の念が込められ、持ち主の身代わりともされる。なので、必要になったからと身内に借りるのはいけない。社会に出たら一人一つづつ数珠を所持するのが葬儀という避けては通れない儀式がある日本人の礼儀である。
そうでなくとも前述した通り、数珠とは身を守るものでもある。暗い話嫌い。
お守り代わりに常日頃から所持してカバンやクルマのダッシュボードなんかに入れといても問題ないってお坊さんが言ってた。
そしてここ、護摩堂でも護摩焚きの下、祈祷済みの数珠を販売しております!!数珠は略式のものなので、葬儀の際に相手方の宗派を気にする必要はございません!!そしてですね!こちらの数珠は木製となっております!!使い込むたびに味が出るんですよ!
中には石やガラスなどの素材を使った数珠もありますが、まぁ、いや、それで構わないんですよ。けど、よく考えてみて下さい。自分が生涯を終える時、おそらくは数珠も納棺されて、火葬ということになると思います。そこでこの数珠はきちんと一緒に燃えて、仏様の世界へ持っていくことができるんです!
まだまだありますよ!この数珠の大玉の部分は内側がガラス製になっています。陽の光に当ててみて下さい。三仏堂でも説明した、あなたを生涯お守り下さる仏様が現れるんです!そう、お守りとしても十分な御利益を得られます!!
いいですか!?数珠は一人一つづつ持っているのが礼儀です!!そんな生涯を通じて所持するべき数珠を選ぶのならここ、輪王寺で販売している数珠が良いのではないでしょうか!!
こちらの数珠はお値段なんと3000円!!数珠の相場はピンからキリまで30000円の高価なものまである中で、3000円という価格は非常にお買い得!!是非この機会に輪王寺の数珠を購入してみてはいかがですか!!只今より1時間、コールセンターの人数を増やしてお電話お待ちしております!!
などということをお坊さんが言っていた。重ね重ね言うが、通信販売は受け付けていない。
でも実際、きちんとした数珠というものは持っておくべきだと思う。そう考えると3000円で一生の買い物は安いよな。
今度行った時買います。御朱印代がね……。
その護摩堂で頂ける御朱印がこちらになります。
なんて書いてるんですか。
護摩堂の記事というより、終始数珠について学ぶ記事になった。まぁ、日本人で、日本に住み続ける以上は知っておいた方がいいことだ。
お次は東照宮へと足を運ぶ。小学校の記憶が今、蘇る。




