邪神討伐 2
『邪神』と思われていたものの正体は少年だった・・・しかも全裸の!
何故彼は『邪神』と見紛うほどの邪気に包まれていたのか?
今その理由が明らかになる
邪気の中から救い出された男の正体は『無垢の神』
邪気を浄化する力を持っていた彼は、世界中を回って邪気を浄化していたそうだ
「しかし、どれだけ浄化しても全ての邪気が無くなることはありませんでした」
邪気とは、怒り、悲しみ、憎しみ、苦しみと言った人の負の感情が集まったもの
獣人族や先住民たちへの虐待や戦争のせいで、世の中には邪気が大量に発生してしまっていた
そして虐待や戦争が無くなることはなく、邪気の発生も止まることが無かった
「邪気の浄化には、神の力を消耗します」
いくら神と言えども力は無限ではない、上かを繰り返すうちに彼は消耗していく事となる
「遂には力尽きてしまい、逆に邪気に体の自由を奪われてしまいました」
邪気はその本能のままに邪気を呼び集め、遂には『邪神』と見紛う姿になり果ててしまったのだそうだ
『邪神』と思われていた『無垢なる神』の邪気が浄化されたおかげで、クリスの両親を含め5柱の神の封印が解かれ、姿を現した
「この度は、私たちを封印から解放していただきありがとうございます」
クリスの母である慈愛の神リトニッドが代表して雷蔵たちに感謝を述べる
「仲間であるクリスの頼みだ是非もない」
「しかし、いくら時が経ち効力が落ちたとは言え、我々が力を合わせた封印を単独で開放するとはさすが、わが娘が伴侶に選んだ神だけの事はある」
何だか誤解があるようだが、クリスが両親との感動の対面の際に
「私のぉ未来の旦那様なんですぅ!」
と雷蔵を紹介してしまったからだ
「ライゾーの伴侶となるのは我だ!」
「何言ってんだい!ライゾーの妻の座はあたいに決まってるだろ」
「それはライゾーさんの気持ちを考えてですね・・・ごにょごにょ」
と他の女子たちも名乗りを上げ話が余計に脱線してしまいました (;'∀')
「何だか話が違う方向に言っているが、お前から奪った力を返しておこう」
雷蔵は邪気から作り出した『神力』を『無垢なる神』に注ぎ込む
その量が半分に達したところで『無垢なる神』がまばゆく光り始めた
「『賢王神』よ感謝します! あなたのお陰で僕は以前よりも上位の神となることが出来ました!」
確かに華奢だった身体は筋肉ムッキムッキになり、何故か体操服を着ていた!(゜д゜)!
「無垢無垢元気な神に!」
「「「「「え!?」」」」」← 雷蔵たちと5柱の神一行
「『無垢なる神』から上位の神である『無垢無垢元気な神』になったんですよ!」
残りの半分も返そうとするも
「私には以前よりもはるかに強い力がみなぎっています!」
「残りは今回助けて頂いたお礼として受け取ってください!」
と、これは受け取らない雰囲気ではなかった
「今なら世界中の邪気をすべて浄化できそうな気分です!」
「今までのやり方ではダメだな」
「前回同様、浄化で神の力を消耗して力を無くしてしまうだろう」
「俺達がお前を邪気から救い出した時、邪気を『神力』に変える術を使った」
「それを教えてやろう」
雷蔵は『無垢なる神』もとい『無垢無垢元気な神』に『魔導忍術:聖邪転成』を伝授した
「この術を使えば、力を消耗せず逆に力を蓄えることが出来る」
「ただし、神と言えどもかなりの負荷がかかるので無理は禁物だぞ?」
「おお!これならば、バンバン邪気を浄化できます!」
「いや、無理は禁物だからな!」
ちょっと心配になる雷蔵だった
合わせて、『賢神』バベルに、『聖邪転成』を応用して『世界樹』で邪気を『神力』に転成させることが出来ないか相談したところ
「さすが我が主、災いの元である邪気を『神力』に変えるとは素晴らしい発想です!」
「おお!これで吾輩も『大魔導神』になれるかもしれないのであ~る」
大魔導士メイザースでしのようなジスレアが『魔導の神』になって羨ましかったようであ~る(笑)
「『魔導戦艦』の建造も滞りなく進んでおりますので、並行して『世界樹』のアップグレードも進めておきます」
と快諾してくれた
これで、『無垢無垢元気な神』の負担も減らせることだろう
後日『無垢無垢元気な神』は各地の邪気を浄化して周った
その際、付近の町を訪れては、自らが考案した『無垢無垢元気体操』を広めた
この体操は子供からお年寄りまで無理なくできるもので、しかも体操した後は物凄く元気になれる素敵な体操だった!
この体操には、周囲の邪気を人の『活力』に変える効果があったのだ!(゜Д゜;)
これには、
「俺の術を、自分なりの方法で再現してみせるとは、大したものだ!」
と感心したほどだ
本人曰く「何となくこうかな?と思って作ってみたら、思わぬ効果があったんですよ!」との事
ここにも感覚派の天才がいた!(゜д゜)!
『賢神』バベルが使者を使って『無垢無垢元気な神』の日々の努力を広めて周ると、人々はその来訪を大層歓迎し、『無垢無垢元気体操』は世界中に広まることとなる
「こんな素晴らしい術を教えて頂いたせめてものお礼に、僕が集めた『神力』の半分を『賢王神』に送るようにしますね!」
「では、ごきげんよう! ハハハハハ!」
『無垢無垢元気な神』はさわやかな笑顔を残して走り去っていった
残された者たちは、彼の変わりようにただただ驚くばかりだった・・・
「今回あなた達のお陰で、『無垢無垢元気な神』・・・は救われました」
「それに対して私たちは『無垢無垢元気な神』の変わり果てた姿を『邪神』と見誤り、あまつさえ討伐しようとさえしてしてしまいました」
「これは私たちが、信仰心に胡坐をかいて、神界で安穏と過ごしてきたことが原因です」
「私たちがもっとこの世界に気を配っていれば、今回のような事態にならずに済んだでしょう」
「これからは私たちも、この世界に留まり人々を見守っていこうと思います」
彼ら5柱の神は雷蔵たちの『機神討伐』にも助力を快諾してくれた
こうして、『邪神討伐作戦』は『邪神』だと思われていた『無垢無垢元気な神』が救い出され、5柱の神と言う『機神討伐』の為の戦力も増強され、一石二鳥な結果をもって完了したのであった
思いつきで書き始めたこの物語も、90話を超えました
次話で、完結となる予定です! (^^)/




