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魔導忍者忍法帖  作者: ゴブリン坊主
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魔導忍者は魔王に会いに行く 3

拳と拳のをぶつけ合い、語り合いは終わった


『魔王』と雷蔵は分かり合えたのか?


そして先住民たちはこれからどうなるのであろうか?


雷蔵は、気を失っている『魔王』に命精活性の術を施す


刹那に数百発の連撃を浴びても、致命傷には至っていない


さすがは『魔王』と言うべきか


しばらくすると、魔王バルバールは意識を取り戻した




「んんっ? 俺様は負けたのか・・・」


絶望感にさいなまれながら言葉を吐きだす


『魔王』が戦いに敗れる


それはは、『魔王』が守護する者たちの命運が尽きた事を意味する


しかし、事態は彼が予想していたものとは全く違っていた




「良い殴り合い(語り合い)だった」


サムズアップして来る雷蔵に、バルバールも思わずサムズアップで返す


もちろん意味は分かっていないが(笑)


「ただ、攻撃が素直すぎるな、愚直な性格が出ている」


「だが、お前に合った戦い方だと思う」


「今でも十分な強さを持っているが、『合力』を使って身体強化をすれば更にに強くなれる」


「『合力』とはなんだ?」


「『魔力』と『気』と言う力を融合させた力をそう呼んでいる」


「良ければ時間があるときに教えてやる」


魔王バルバールは、『こいつは馬鹿か?』と思う


「それは、お前達の切り札だろう?」


「敵である俺様に何故教える?」




「俺たちは好敵手()だからだ」


好敵手()だと!?」


「漢が拳で殴り合ったんだ、それはもう好敵手()だろう?」


さも当たり前のように言っておられますが、それはちょっと情報源が怪しいと思います (;'∀')


「それに殴り合いの中で、お前の愚直な性格が分かった」


「部下たちが、お前に命を懸けるほどの忠誠を誓っていることもな」


えっ! 雷蔵さん殴り合いで、そんなことまでわかるんですか!(゜д゜)!




「それにな、好敵手()が強くなれば、これに負けじと己も自ずと強くなるものだ」


「お前が強くなれば、俺も強くなるという事だな」


「マジか! 深いな!」


『この『魔王』である俺様に好敵手()だと! 何とも不思議な奴だ・・・』


この男、まるで得体が知れない


だが、好敵手()だと言われ、不思議と悪い気はしなかった




「それでお前達は、見返りに何を望む?」


「一度言ったはずだが、同盟を結ぶ件と、お前が守護する者たちの救済だ」


「それでは、お前達に何の特にもならないではないか!」


「利益を得ようと思ってここに来たわけじゃない」


「それに、同盟が果たせれば、友とその仲間たちの願い・・・いや今は俺達の願いでもある」


「それが叶うんだ、理由はそれだけで十分じゃないか?」


「全く意味が分からん! フハハハハハ! だが面白い!」


「お前は本当に面白い奴だ!」


これには、女子たちも納得と、大きく頷いている (・ω・)( ._. )(・ω・)( ._. )そうそう




「同盟の件、こちらこそよろしく頼む!」


がっちりと握手を交わす『魔王』と雷蔵


これで、先住民たちと『賢者の国』との同盟が成った!




「後、住人たちが住む集落を周る許可が欲しい」


「食料に生活必需品と言った、救援物資を配って周りたいからな」


「おいおい!そんなことまでやってくれると言うのか?」


荒れた大地で食料が確保できず弱い者から死んでいく


救援物資が得られれば、それを食い止めることが出来るのだ


『こんな都合のいい話があるものか?騙されているんじゃないのか?』


普通ならばそう疑ってかかるべき


だがバルバールは雷蔵達が信用に値する者だと、何故か確信してしまっている




「よし集落は、俺様が直々に案内する!」


「集落を周る途中、この大地の中心地にも案内してもらいたい」


「構わないが、何をするつもりだ?」


「世界樹を創り出す」


「世界樹だと!?」




世界樹は、太陽エネルギーを『魔力』に変換する生きた魔道具


今では、『賢者』バベルによってアップグレードされ『気』の変換機能も追加された


実はそれ以外にも働きがある


荒れた土地を豊かな土地に変え、緑をもたらす


ちょっとしたテラフォーミングの機能も併せ持っているのだ




「救援物資で、しばらくは、不自由なく生活できるだろう」


「だがそれでは、その場しのぎにしかならない」


『賢者の塔』の管理人たちが数千年かけて食料や生活必需品を備蓄してきたのだ、半端な量ではないが、無限ではない


「世界樹の力があれば、この荒れた大地を、豊かな土地に変えることが出来る」


「そうすれば食料を自給自足出来るようになるだろう」


「おいおいおい! 世界樹生やせんのかよ!?」


「しかもこの荒れ果てた大地を、豊かな土地に変えられるだと!『賢者の国』パネェな!」


『魔王』大仰天である!(゜Д゜;)




雷蔵は、『賢者』バベルに連絡を取り、同盟が成った事を報告する


バベルは、ホムンクルスで人の姿となった人工精霊達を各国に使者として送り


『賢者の国』が『魔王』の守護する十氏族と同盟を結んだことを表明する手はずを整える


『魔族』と同盟を結ぶ


人類にとって前代未聞、言語道断の事態


だが、先の戦争の結果を知る国々は、表立って異議を唱えることが出来るはずもなかった




殴り合いとかハチャメチャな展開だったが『魔王』に会い目的は果たせた


しかし、これがエルネスト法国の逆鱗に触れ、その後の戦いの原因となるのである



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