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魔導忍者忍法帖  作者: ゴブリン坊主
49/119

魔導忍者は力を狙う者たちをお仕置きする

5人で5万の魔物を倒し


その部下と思わしき者たちも500体で5万の魔物を殲滅した


『賢者の塔』の名は世界に広まっていく


良き者にもそして、悪しき者たちにも


★冒険者生活31日目★


魔物の大群を殲滅してから一週間が経つ


その後の雷蔵たちは、町を歩くのも大変であった


一歩歩けば、住人たちから感謝され、握手を求められ、また一歩歩けば、おばあちゃんに拝まれる


そして、その者たちは、みな雷蔵をこう呼ぶ


「賢者様」


5人で5万体の魔物を討伐する冒険者パーティー『賢者の塔』のリーダー


そして、同じく5万体の魔物から町を救った英雄


正確には戦ったのは『量産型魔導外骨格』であるが、住人達にはそんなことはどうでもよかった


彼のお陰で街が救われたのは確かなのだから




しかし、当の雷蔵は、賢者と呼ばれるのは好きではなかった


「俺は賢者ではない、『賢者の塔』に厄介になっている者だ」


これが雷蔵の持論である


白玲とイデアは、貢物らしき食べ物を大量にもらえるので喜んでいたが (;^_^A




延期になってしまっていた『モンスターレスリング』は、プレイベントが一週間後に迫っていたが、準備は第56号ダンジョンコアであるクローネが完璧にこなしていた


彼女の名前は雷蔵が56号だからコロと名付けようとしたが、家族会議(パーティー会議?)で却下され、多数決でクローネに決定した


雷蔵は、忍者としては凄腕だが、ネーミングセンスは皆無なのである!




クローネは、凄腕のモンスターテイマーのハイエルフと正体を偽っている


分体は姿を自由にカスタマイズ出来るらしくしっかり耳も尖がった、ハイエルフの特徴である白銀の髪に白銀の瞳を持った美少女に変身していた


現在は、モンスターを操る人工精霊のさらなる技術向上のために合宿中とのこと


6000年間独りぼっちだった彼女は、精霊たちと言う友達が出来て、とても楽しそうだ




雷蔵には悩みがあった


イデアとのキス事件以来、女子たちがなんだかんだとキスを迫ってくるのだ


白玲は


「我は今日の朝食を十人前しか食べていない、餓死の危機だ!」


「キスしてくれ」


「却下だ」


イデアは


「もう一回やっちまったんだから2回も3回も一緒だろう?」


「もちろん却下だ」


ジスレアは


「・・・・」← モジモジしている


「・・・」← 雷蔵 なんだか気まずい


クレアは


「ライゾー キスしましょう!」


直球勝負できました!(゜д゜)!


「却下 む!」


がしっと肩をつかまれる


しかも外れない


『移し身の術』



『魔導忍術:移し身の術』分身を作り出し、作り出した分身と自分の位置を入れ替えることが出来る


キスを迫られたときに逃げるのに便利な忍術だ!(嘘ですw)


クレアは分身にぶちゅっとやる前に消えられ


「残念ですぅ」


と悔しがっていた・・・分身でもいいのか?(・・?


美女さん4人(ジスレアは無害)にキスを求められ悩む雷蔵


誰かに相談でもしようものなら、殴りかかられるくらいの羨まし度である!(゜д゜)!




もう一つ悩みがあった、最近よく尾行されたり、襲い掛かられたりするのだ


どうも、『雷蔵達の強さはその鎧にあり』と思われているらしく、隙あらば奪い取ろうとする輩が日増しに増えているのだ


毎日毎日、尾行され、襲い掛かられる


その度に首トンで気絶させていたのだが、遂に彼の怒りのボルテージはマックスに達した!


「奴らにはお仕置きが必要だ!」


そして『賢者の塔』のバベルにあるモノの製作を頼む


困ったときの『賢者の塔』頼りである!




★冒険者生活36日目★


『モンスターレスリング』のプレイベントを控え結構楽しみにしている(が無表情の為そうは見えない)雷蔵に悪の手が忍び寄る



不意に人通りの少ない路地へと歩いていく雷蔵たち


そこに、のこのこ現れる10人の不審者たち


1人につき2人がナイフを持って飛び掛かってくる、毒が塗ってある


殺る気満々だ!


5人は、それぞれ2人掛かりで襲ってくる不審者の持つ毒塗りナイフを親指と人差し指でそっと掴む


その瞬間からナイフは押しても引いてもピクリとも動かない


非力に見えるエルフのジスレアでさえ、ナイフをつまんでほほ笑んでいる


「「「「「つ~か~ま~え~たっ!」」」」」


5人は、にやりと笑う、もうどちらが悪人か分からないくらいだ! (゜Д゜;)



「魔導雷縛りの術」



『魔導雷縛りの術』雷縛りの術の改良版ともいうべき忍術で範囲内でも敵意のない者には影響のないスタン攻撃


フレンドリーファイアの心配なく発動できる親切設計な忍術だ!



マヒ状態の10人は、ナイフを放すと全員が地面に崩れ落ちる


ここからが彼らの地獄の始まりであった




「来い! 『根性注入棒』!」


亜空間から、一本の棒が伸びてくる


それこそが『根性注入棒』!



『根性注入棒』とは、再三の尾行および襲撃に耐えかねた雷蔵が、バベルに依頼し製作してもらった襲撃者撃退用の最終兵器なのだ!


素材は木製だが、打撃を受けた者の痛覚が10倍になる


つまりこれで殴られると死ぬほど痛いのである 


死なないのに!




気が付けば、雷蔵含め5人とも『根性注入棒』を持っている


「あたい汚い尻なんてみたくないんだけどねぇ」


そう言って不審者たちの尻をめくっていく


他の女子たちはじゃんけんで勝ったのでその役どころを回避した!\(^_^)/


それからは、『根性注入棒』の連打がはじまるっ!(゜д゜)!


路地からは、男たちの悲鳴が耐えることなく聞こえてくるのであった




男たちは、雷蔵たちに引きずられ公園に打ち捨てられる


おしりを真っ赤に腫れ上がらせて、うめき声をあげる不審者が10名


シュールすぎる!


住人たちは彼らを見てクスクス笑っている


何だか彼らが、かわいそうに見えてくるから世の中不思議なもです!(;^_^A




その後襲撃を受けるたびに、雷蔵たちは同じことを繰り返した


何度も!何度も!


襲撃者たちは、滅茶苦茶お尻腫らして逃走したにもかかわらず、不思議なことに、次の日には全回復していた


実は、『根性注入棒』には痛覚10倍の機能に加え、遅行性の回復魔法の術式が組み込まれており次の日には回復するのだ


これは


「また何時でも襲ってこい! 同じ目に遭わせてやる!!!」


と言う雷蔵たちからのメッセージだった! (((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル


『根性注入棒』


善人たちには笑いの対象、悪人たちには恐怖の対象としてその名が知れ渡るのだった!



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