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魔導忍者忍法帖  作者: ゴブリン坊主
43/119

魔導忍者は魔物の大群を間引きする

折角の『モンスターレスリング』のプロモートの話が進んでいた矢先


魔物の大量発生が発覚する


そして雷蔵たちが知らないところで封印されていた『邪竜』が復活


レストラガの町の危機に雷蔵たちはどう対処するのか!?(゜Д゜;)


★冒険者生活10日目(午後)★


昨日は、ギルドを出ようとした際に、『ヴィルクスとゆかいな仲間たち』に目ざとく見つけられた


「おめえら帰ってきたんだな! しっかし装備がすげぇことになってねぇか!?」


「「装備すげぇな!」」


魔導アームは目立ちすぎるので外したのだが、それでもやはり『魔導外骨格』性能も外見もは普通の装備とは一線を画す


装備の事やら、今までどうしていたやらと、いろいろと訊かれているうちに


「とにかくライゾーたちが帰ってきたんだ、こりゃあ飲むしかねぇだろう?」


と宴会に突入した


しこたま飲み食いした後、宴会を切り上げて、風見鶏亭に宿を取り女将と再会を喜び合う


雷蔵にとっては『賢者の塔』が生まれた場所:生家だとすれば、風見鶏亭は、実家と言っていいほど居心地が良かった




★冒険者生活11日目(午前)★


雷蔵たちは、朝食をとりながら魔物の調査について話し合っていた


「午前中に俺が単独で魔物の数や位置を調べてくる」


「午後からは、結果を踏まえて全員で行動を開始する」


「「「「了解!」」」」


何だか今日は雷蔵がちゃんとリーダーっぽい (;'∀')




昨日は、非番だった門番(警備隊長)が話しかけてきた


「昨日帰ってきたんだってな」


「全員の装備が凄いことになってるって聞いたが、お前のは地味だな(笑)」


「俺は目立たないのが仕事だからな」


「なるほどな、じゃあ他の別嬪さんたちの装備を楽しみにしておくか!」


「ああ、楽しみにしておくといい」


そう言って何時ものサムズアップを交わして門を出る




人目につかない場所まで来てから


『イブ ここからはステルスモードで飛行して一気に行きたい』


『了解しました』


『ステルスモード起動』


『各スラスター展開』


『重力制御術式発動』


『風魔法:烈風術式発動』


不可視の超音速飛行物体が魔境の森の魔物を発見するまで一分もかからなかった


離陸地点から300キロほどの地点


『索敵にかかった魔物の数は?』


『約9万です』


『多いな』


『散開している魔物が合流すると10万を超えるかと』


『町まで2週間ほどの距離か』


『イブ 500体の量産型魔導外骨格で対応可能な魔物の数は?』


『5万体であれば殲滅可能かと』


『じゃあ2週間で半分間引くか』


何だか簡単に言ってますけど、5人で2週間で、5万体ですよ?(゜Д゜;)


一日に、1人当たり700体 あ!いけるのか? ふつうは無理だけれど・・・


しかし大きな誤算がひとつ


さすがのイブ・レーダーでも、モンスターの大群を発見した地点から4000キロ以上離れた『邪竜』の存在までは感知できなかったのだ (゜Д゜;)




帰還して報告


「魔物の数は約10万体」


「町に到着するまで約2週間ほどかかりそうだ」


「半分の5万体まで間引いて、後は量産型でけりをつける」


「と言う訳で、一日1人当たり700体」


「途中『存在進化』で強化できる」


「いけるな?」




「あたいらなら楽勝じゃない?」


「ようやく、我の『殲滅モード』がさく裂する時が来た!」


「倒す程、『存在進化』で強化できるから楽勝ですね!」


「ジャッジメント・レイ フフフ」


この誤算が2週間後の窮地につながることを、まだ誰も知らない (゜д゜)!




★冒険者生活11日目(午後)★


午後から、「魔物間引き大作戦」が開始された


門から出るとき、門番(警備隊長)が女子たちの装備を見てびっくりしていた!(゜д゜)!




「ジスレアとクリスは遠距離から上位個体を各個撃破してくれ」


「上位個体を倒せば、魔物は混乱する」


「俺と白玲、イデアは、混乱に乗じて殲滅していく」


「フレンドリーファイアには気をつけろ」


「特に、ジャッジメント・レイ!」


「以上だ」


「あのうジャッジメント・アポカリプスはぁ?」


「それは、秘密兵器だからな! 対機神用にとっておこう!」


雷蔵にしては見事な切り替えし、びっくりです!(゜д゜)!


それだけジャッジメント・アポカリプスが脅威だという事なのでしょう (-_-;)




ジャッジメント・レイは進化していた!


イブ・レーダーと同期して、上位個体だけを的確に射抜いていく


頭の中にイメージとして流れ込んできた敵の反応に意識を集中して魔法を発動する


最初は苦労したが、今では、100発100中の腕前だ!


魔導アームを使って3つ並行発動させているので、殲滅力が半端ない


普通のゴブリン程度なら、一度に300体を倒すことも出来るが、今回は魔物のランクの高い上位個体であったため、一条に収束して放つ為、1回に3体ずつしか倒せない


本当は派手にぶっぱなしたかったが、ここはぐっと我慢する


「『存在力』確保のために、損傷は少なく頼む」


と雷蔵に念を押されたためだ




ジスレアの精霊魔法もイブ・レーダーと同期させて発動していた


魔物の耐性に合わせて魔法を切り替え、こちらも3並行発動で仕留めていく


今日のノルマである3600体、うち上位個体は最上位が36体、中位が70体、下位が300体ほど、二人で30回ほど魔法を発動したとき、上位個体は全て沈黙した ((゜Д゜;))ガタガタ




白玲は、魔導アームを使って4刀流で無双していた


『殲滅モード起動』


4本の剣が超振動の唸りを上げる


白玲が剣を振るうと、魔導アームに握られた2本の大剣はまるで違和感なく流れるように振るわれる


指揮官クラスの上位個体が全滅して魔物たちは混乱していた


その魔物たちの間を、まるで舞うように走り抜ける『魔導外骨格:ケンセイ』


その後には、立ち止まったままピクリとも動かなくなった魔物たち


やがてそれらは真っ二つになって崩れ落ちていく


『殲滅モード』と呼ぶにふさわしい無双っぷりであった (;'∀')




イデア『魔導外骨格:テッペキ』は白玲ほど鮮やかではなかったが、殲滅力は遜色がなかった


2本の魔導アームの盾と左手の盾、合計3枚の盾がスパイクを放ち魔物の頭部を貫く


右手のオリハルコンとアダマンタイト合金製と現在考えられる最強の戦槌は、電撃によるスタンを使うまでもなく、イデア本来の身体能力が『魔導外骨格』によって必殺の一撃となり、軽々と魔物の頭部を粉砕していく


『賢者の盾』は攻撃力も抜群であった!




雷蔵『魔導外骨格:ジンライ』は、音もなく姿かたちも現すことなく、敵を殲滅していく


『来い!常闇とこやみ



忍者刀:常闇 つか、鍔、刃 刀を構成しているすべてが光を吸い込むように黒い


本来、忍者が刀の刃を黒く塗るのは、闇夜に刃が反射して目立つのを防ぐためだが、この刀の場合はステルスモードの機能に反応するように作られた為である


26号が残してくれたその刀は、超振動が機能しているにもかかわらず一切音を発しない




『雷縛りの術』で広範囲の魔物をマヒ状態に陥れ、動けなくなったものから順に、首を割かれ、絶命と同時に『亜空間収納』に吸い込まれ、瞬時に姿を消す


死体は『賢者の塔』で自動的に解体され、肉、その他の素材、そして存在力に分けられる


即座に存在力を吸収することも出来るが、今回は、魔物の数が多く戦闘中に『存在進化』して動けなくなる可能性が高い為、濃縮液して保存してもらっている


一日に連続で『存在進化』が起こった場合、体への負荷が高すぎるため、それを防ぐ意味合いもある




あっという間の殲滅劇であった、倒すよりも、死体を亜空間収納していく方に時間が割かれたほどだ


まだ、日が沈むまでに時間はあったが、今日は様子見という事で帰還


冒険者ギルドで報告をする、状況が状況だけにギルドマスターに直接報告することにした




「10万体だって!? とんでもねぇ数じゃねぇか!」


「ギルドマスター早急に国に軍の派遣を依頼するべきです!!!」


イェニーナがそう進言するが


「辺境のこの町まで、たった2週間じゃ間に合いっこねぇ」


「だが、状況だけは領主様を通じて報告してもらわねぇとな」


「ヘタしたらこの国が亡ぶぜ・・・」


「私はすぐに領主様に、ご報告に行ってまいります!」


「ああ、頼んだぜ」


イェニーナが、こちらをちらりと見てから足早に立ち去っていく


気丈にふるまってはいるが、自分たちのこれからの運命を考えると不安に違いない


小国であれば滅亡は必至の状況だ、被害によっては、いかにグーベルク王国と言えどもただでは済まない


そして最初の被害は間違いなく、魔境の森に最も近い、辺境の町レストラガになる




「魔物がこの町に着くまでに、約2週間ある」


「その間に半分に減らす」


緊張感もなく、そう言いだす雷蔵に


「おいおい半分って5万体だぞ!?」


何言ってんだこいつとばかりに、ライマールが突っ込む


「一日3600体倒せばいいだろ?」


いや、そうなんですけどね! 普通は絶対倒せません (;^_^A


「後は、援軍を呼ぶから、それで殲滅できる」


「この短期間に援軍って、どこから呼ぶんだよ」


「賢者の塔から500人の使者が来る予定だ」


「賢者の塔?どこの組織だそりゃ」


「俺が拠点にしている塔だ、俺たちはその塔からの使者ってところだな」


「もし5万体に減らせたとして、たった500人で5万体をどうやって倒すってんだよ!」


「1人100体倒せばいいだけじゃないか」


「今日も俺たちで、3600体近く倒してきた」


「5人で、3600体だとっ!」




「500人は、同じ『賢者の塔』の使者だが、俺たち5人の戦闘力には劣る」


「が、一人100体ずつなら倒せる」


「あぁどうしても心配なら、今からできるだけ町から離れればいい」


「この町を捨てたって、どの道どこかで魔物の群れに飲まれる」


「それなら、ここで少しでも数を減らして他の町への損害を抑える!」


ギルドマスターであるライマールは腹をくくったようだ




「俺も、ようやく『モンスターレスリング』が始められそうなんだ」


「この町に滅んでもらっちゃ困る」


「だから、全力で守り抜く」


本当はこの町が好きだから守る


とは、恥ずかしくて言えない雷蔵なのだ




風見鶏亭に戻って夕食を取り、500体の『量産型魔導外骨格』の転送準備をしてもらうようバベルに依頼し、『存在力濃縮液』を送ってもらう


『存在進化』が始まると


「ぐぅ、段階が上がるたびにきつくなってないか?」


雷蔵が愚痴をこぼす


それもそのはず、明らかに始めて進化した時よりも体への負荷が強い


ただそれだけに強化の度合いも大きいと言えるのだが


『存在進化』後も、かなりの量の『存在力濃縮液』が残っていたが、明日の様子を見て使うかどうか判断することにした


こうやって、雷蔵たちは『存在進化』の第二段階へと至ったのだった



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