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魔導忍者忍法帖  作者: ゴブリン坊主
17/119

魔導忍者はゴブリンの集落を壊滅させる 1

二人の食いしん坊キャラの登場によりエンゲル係数が激増!


その時沸き上がった、ゴブリン集落の可能性


雷蔵は、ゴブリン集落のサーチ&デストロイに熱意を燃やす!


そう、すべては食費の為に!


★冒険者生活3日目(午後)★


「さぁて、腹ごなしに勝負の仕切り直しといくかい?」


「望むところだ!」


「坊やあんたはどうするんだい?」


「依頼をこなしてくる」


「食費を稼ぐためにな!」


思いっきり皮肉を込めて言ったつもりだが・・・


「そうかい、頑張ってきな!」


「ライゾー我は、汝の為に勝つ!」


エネルギー充填100%!気合たっぷりとばかりに、鉄壁のイデアと白い野獣:白玲は、第二ラウンドへ突入すべく、冒険者ギルドの地下訓練場へと戻っていった


皮肉は通用しなかったらしい


哀れ雷蔵(号泣)




何時ものように門番とサムズアップを交わし、超特急(音速!)で魔境の森へと向かう


『イブ 迅雷を使う、速攻で終わらせるぞ』


雷蔵は本気だ!(゜Д゜;) 食費がかさんで破産寸前だからだ!




『ライジン・装着』


黒い人影が、亜空間より姿を現し、雷蔵を包み込む


『魔導外骨格:ライジン起動』


『システム・オールグリーン』


『上から探す、念のため隠形の術を頼む』


『ステルスモード起動』


『光学迷彩・音響・温度・気配・魔力感知阻害術式正常に起動いたしました』


『飛翔の術発動』


『各スラスター展開』


『重力制御術式発動』


『風魔法:烈風術式発動』


魔導外骨格:ジンライが、光学迷彩で姿を消す


雷蔵は重力制御で、軽くなった身体をが少し屈めて、飛び上がる


その瞬間、積層装甲の隙間から風魔法の風が猛烈に噴き出す


雷蔵は、隠形の術、飛翔の術と言っているがどちらも魔導外骨格の機能である


制御もイブさん任せ、手動での飛行も可能だが、初飛行で初墜落は、御免被りたいので、イブさんに丸投げしている




あっという間に、上空1kmで停止し索敵を開始する


『俺も城の天守閣から滑空したことはあるが、この高さは初めてだ』


『良い眺めだな』


あまりの景色の雄大さにちょっと目的を見失いそうになる雷蔵


『イブ 魔物が密集している反応はあるか?』


『南西5キロの方角に100体近い魔物が密集している反応があります』


『500m離れた場所まで飛んでくれるか? そこからは、地上から近づく』


『了解いたしました』


数秒もかからぬうちに、着陸ポイントまで到達、音もなく着地を決める


お見事です!イブさん(拍手)




『さて、ここからは俺の出番だな』


索敵から接敵をイブさんに丸投げしてきた雷蔵


周りを周回しているゴブリンの背後に音もなく忍び寄り首を一閃


血しぶきが飛び出す間も与えず


『収納』


ゴブリンは亜空間へと姿を消す


それを何度か繰り返し危なげなく集落と思われる開けた場所にたどり着く




大したつくりではないがしっかりと柵で囲われており、その上


『鳴子か』


鳴子とは、侵入者を防ぐための罠の一種で


細い紐に、一定間隔で木ぎれを2枚ずつ結び付け、侵入者がその紐にかかると、木切れが打ち合い音が出てる


こちらも、ちゃちな作りだが、ゴブリンが仕掛けたと考えると話は変わってくる




『知能が高い上位種がいるな』


『はい、10体ほどですが、魔力の高い反応があります』


『まぁ、やることは変わらないがな』


気付かれず近づき、死神のごとく命を刈り取る


相手は自分が死んだことさえ気づかない


それが、忍の暗殺術だ




柵と音もなく飛び越え、集落へと侵入する


掘っ立て小屋と言うのも怪しいような作りではあるが、いくつか建物も存在する


前方に5体こちらへと歩いてくる


その間を縫うように走る、すれ違う間にすべて首を切り裂き絶命と同時に、5体のゴブリンが姿を消す



「あれ?収納ってあんな一瞬で使えましたっけ?」


1体目を考えもなく徐に亜空間から取り出し、血しぶきを全に浴びた26代目がつぶやく


2体目からは大きな容器を用意し、そこに取り出しながら


「血も有効に活用しないと」


と何やら怪しげなことをつぶやいておりました・・・冷汗




「バベル ちょっと雷蔵にどうやってるか聞いてみてくれますかぁ?」


「かしこまりました」


「・・・術でちょっといじっているのだそうです、魔気合一して、合力で、ゴブリンの死体を素早く穴に放り込む感じなんだそうです」


「う~ん、意味が分かりませんねぇ・・・」


雷蔵は、感覚は忍者だった(失笑)




ちなみに、魔気合一とは、魔力と気を合わせて練り上げることを雷蔵が作った造語なのだそうです


そうして練り上がった力を魔気合力、略して合力と呼ぶことにしたようです


合力で発動させた、強力な忍法を総じて、魔導忍法と呼ぶとのこと




そうしてまずは屋外のゴブリンを始末して収納してを何度か繰り返したころ、前方に異様な光景を目にする事になる




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