第1章
ネット小説大賞のためのあらすじです。
ネタバレ注意。
【森の蟷螂】
天成空はトラックにはねられ、地球において死亡した。そして、異世界にてスライムとして生まれ変わった。
はじめは弱キャラであると絶望しかけた空だったが、魔物に追われる少女を助けるために戦闘になり、それなりに戦えることを知る。
その後、妹を思わせる少女ユリの従魔となりノエルという名を与えられ、街での生活が始まった。
冒険者とその従魔として依頼を受ける日々。それは、すぐに終わりを告げた。
ユリが追われていた魔物マンティスは本来《魔の森》に生息する魔物であり、外に出ることはない。《魔の森》の外部でマンティスに遭遇したこと、また討伐できるだけの実力を持つことが理由とされ、ギルド支部長オスカーの命令によりユリとノエルも《魔の森》の調査に同行することになる。
その準備期間である二週間の間に、二人はギルドの資料室を訪れた。そして、ノエルの種族である空色のスライムが原初の魔王アリエルと同じである可能性があることを知る。詳しく調べる二人だったが、それ以上の情報は手に入らなかった。
調査では、マンティスの最上位種であるグレーテストマンティスに遭遇。勝てないと判断したノエルは、ユリを囮にしようとしたザカリーたちを殺害、ユリを体内に取り込み暴走したと思わせる。その後戦闘になるが、グレーテストマンティスは突然姿を消した。
街まで逃げ帰ったオスカーは王城に連絡を入れ援軍を要請。すぐさま受諾され、転移門を使用し援軍が到着する。
森から侵攻を開始したマンティスたちとの戦いが始まる。
魔導師団による儀式魔術で勝利したかと思われたが、最上位種であるグレーテストマンティスはその魔術を耐え切った。
打つ手のなくなった彼らはなすがままに蹂躙されるかに思われたが、ユリを探していたノエルが間一髪で間に合いグレーテストマンティスを食い止める。
ノエルではグレーテストマンティスを倒すことはできなかったが、そこに現れた元クラスメート、静香があっさりと倒して見せる。そして、死体から謎の宝石を取り出すと姿を消した。
こうして、戦いは幕を下ろした。
支配級の出現によって開かれた国際会議では、それを討伐した者に関心が寄せられていた。三大国の長たちはその場で、その者を探すことを合意する。
また、静香は一人の男に同行し帝国へと向かうことになった。
三大国の動きを予想したノエルは王国を離れることを決意。ユリとともに隣国、魔導王朝グリモワールへと旅立つのだった。