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1.異世界への切符

 異世界紀行1 モンスターについて


 エディの住む国があるこの世界はモンスターこそいるが、世界が終わるような大規模な事件は起きていない。この世界のモンスターは我々の世界でいう害獣や交通事故みたいなもので、当たり前に存在するのだ。

 最弱が巨大な芋虫『グリーンワーム』であり、コボルトはその一つ上。そいつをスライムやドラキーだとすれば、さつじんポテトは『おおむかで』くらいの強さだ。要は『初心者の鬼門』というところか。

 こんなはずでは無かったと、彼はいつも思う。高校に入れば彼女が出来るのは強制イベント。片田舎の中学で燻っていた自分とはお別れだ。そう思っていた時期が、彼、穿池夙夜うがちしゅくやにもあった。

 夙夜自身は、どこにでもいる高校生だ。制服の学ランが似合う、模範的な学生である。

「そうだ、今度カラオケ行かないか?」

「行く行く!」

教室では女子を誘う男子の声が聞こえる。カラオケか、相変わらず馬鹿は馬鹿を馬鹿な場所に誘うものだ、と夙夜は嘲笑した。カラオケなど、自分が歌うならまだしも素人の歌を聴いて何が楽しいのかと彼の様に考える人は少なくないだろう。

入るのに勉強を要する公立ならこんな馬鹿はいないと夙夜は安心していたが、現実は悲しい。結局、金しか取り柄の無い私立連中を金すら無い奴がトレースしているだけだった。

「夙夜も来るか?」

「いや、いい」

そんなことをこの古い校舎でするから余計に滑稽だ。机やガタガタ鳴らしながら遊びの相談をするのは、下手なコメディよりお笑いだ。そんなのと一緒にいては自分もコメディになりそうだと、夙夜は誘いを断わる。

授業が終わると、部活に属さない夙夜は帰宅する。部活に入らなかったのは、気にいる部活が無かったからである。

運動部なんて馬鹿みたいに声張り上げるだけで、散々苦労してもプロになんかなれやしない。根性論を身につけたところで、それを社会に出たらブラック企業に利用され、過労死するのが目に見えている。それが夙夜の見解だ。

文化部もやったところでそれを仕事に出来る者はそういない。こと吹奏楽部なんてご近所に騒音をばら撒くだけの存在だ。

それなら帰宅部の方がいっそ清々しい。無駄が無くて良い。そんな夙夜をクラスメイトは「つまらん」と言うが、省エネを心掛ける彼としては、無駄は省かねばならない。

部活をせずに帰ると、電車も空いているのだ。帰り支度をしていると、なにかバタバタと仕事する音が聞こえた。あれは、委員長の愛沢数人だ。顔だちはアイドルの様で所謂イケメンだが、面倒見の良さから委員長に抜擢された。

その数人が教員の机から何か取り出している。気になった夙夜は聞いてみることにした。

「なにしてんだ?」

「ほら、松沢先生って忘れ物ひどいだろ? またなんか忘れてんじゃねーかってな」

夙夜が聞くと、わざわざ担任の忘れ物を確認しているらしい。ご苦労なこった。

「げぇぇ! これ今日中に出す書類じゃあねぇか!」

そんなことをしているから、案の定こんな事態に遭遇する。リアクションもいちいちイケメンのイメージを壊すくらい大きい。

「しかも量! 手伝ってくれ!」

「ほかっとけよ。それ俺たちに関係無いだろ」

書類は一人で持ち切れないほどの量になっていた。確かに夙夜や数人ら学生には関係無い書類だが、それでも数人は見つけたからには面倒を見る。

「どうした?」

「また松沢忘れ物?」

他のクラスメイトが駆け付け、数人に協力する。何だかんだ、面倒見のせいかクラスメイトにも慕われている。

夙夜はそそくさと帰ってしまった。無駄なことは嫌いなのだ。 あんな無駄人間が評価される辺り、この世の中は腐っている。そう夙夜は思った。

校門前の桜は散り、次の花を咲かせるためのエネルギーを貯めるべく葉を付けていた。夙夜はそれに自分を重ねた。

(今の俺と同じというわけか。次の大学生活に向けて、力を蓄えている)

大学にもなれば周りも多少大人になるだろう。そこなら、自分の省エネ生活も理解されよう。夙夜はエネルギーを無駄にしないタイプなのだ。


夙夜が歩いて帰宅していると、コンビニが見えた。バイト募集の貼り紙がある。勿論、夙夜にはバイトをするつもりも無い。馬鹿な学生は大学入試とかでバイトの話をドヤ顔で話し、面接に落ちるのがパターンだ。彼はそんな失敗談なら少なからず聞き及んでいる。

ただ、コンビニの前で貼り紙を見ていたら、なんだかもよおしてきた。

「しまった、学校でしてくればよかったか……」

バイトはしないが、トイレは借りる。幸い、小の方なので時間は掛からない。

このコンビニのトイレは比較的新しく、洋式だ。ウォシュレットまである。全く無駄だ、だれもコンビニのトイレになんざ期待はしていないというのに。夙夜の考えではそうだが、だいたいの人間はトイレなら綺麗にこしたことはないのでコンビニも全力でトイレを整備する。

夙夜は用を足してトイレの外に出よう。鍵は一応かけた。無駄だとは思うが、念のため。トイレを流すと、流れない。詰まった可能性がある。

(詰まったのか? 面倒だ。俺が言わなくても誰か気づくだろう)

トイレは流れないばかりか、水がなみなみと増加していき、溢れそうだ。本格的に厄介なことになった。夙夜は早く去りたい気分だった。

「あれ?」

急いで扉を開けると、そこにコンビニは無かった。広がる一面の大自然。この森はなんだ?

「あれは……スライムか?」

そこで夙夜が見たのはプルプルと動くゼリー状の何かだった。それはRPGでお馴染みの雑魚、スライムの様にも見えた。ただ、顔が無くてキャラクター性が薄い。

「ドラクエの世界?」

真っ先に浮かんだ感想はそれだ。なんでこんなRPG候な世界に飛ばされなければならないのか。夙夜は戸惑う。

後ろを振り向くと、トイレはボロボロの小屋になっていた。つまり、帰り道になるだろうものは無いというわけだ。

幸い、人間が使っていそうな道が目の前にある。草が生えていないということは、踏みならされた道なのだ。これを辿れば町に着きそうだ。ただ、この道は平坦なのでどっちが山奥に入っていく道なのか、山から出る道はどっちなのかわからない。

とりあえずこの世界の人間がどんな服装をしているか知らないが、学校の制服である学ランでは間違い無く浮くだろう。

山道をしばらく歩くと、平坦さは続いて方向はわからないも、川に差し掛かる。これは幸運。川の流れを見ればどっちが下山ルートかわかるはずだ。

夙夜が川に近づくと、そこでは誰かが水浴びをしていた。オレンジ色の髪の女の子だ。髪がオレンジ色の時点で、夙夜たち日本人、いや彼ら地球人とは違う種族なのだろう。

その少女の格好を見て、夙夜は心臓が跳ね上がった。

水浴び、ということもあって胸元から腰くらいまでの丈の布を身体に巻いているだけだ。その布が薄手で、オマケに濡れて身体に張り付いているせいで、女の子のスタイルの良さがよくわかる。あの格好ならパッドなどで盛ってはいまい。胸の膨らみは程よく、ウエストも適度に引き締まっている。

張り付いた布から肌が透けて見え、思春期の夙夜は困惑する。

思わずじっくり見てしまう。これは覗きではない。川なのだから覗きもクソもあるか。夙夜はそう自分に言い聞かせた。

鎖骨を流れる水滴の眩しいこと。身体もさることながら、顔立ちも整った美少女だ。

「っ! 何者だ?」

「あ、すいません、ちょっと道を聞こうかと……」

そうこうしていると、女の子に見つかってしまう。夙夜の苦しい言い訳は、どうやら信じてもらえた様だ。道を聞きたいのは嘘でもないのだ。

「そうか、服装からして異国の者だな。少し待ってくれ、着替えるから。あっち見ててくれ」

女の子に言われた通り、夙夜は後ろを向いた。覗くなんて馬鹿な真似はしない。今は協力者が必要。相手を怒らせるのは論外だ。

「いいぞ、要件を」

しばらくの衣擦れと金属音の後、女の子が自分の目の前に立った。鎧を着て槍を手にした女騎士だった。

鎧、とはいえ金持ちの家に飾ってあるガッチリしたものではない。ドレスの様な、可憐なデザインのものだった。ドレス部分はシックな黒だが、その分オレンジ色の髪が目立つ。

ロングスカートだと動きにくいんじゃないか、と夙夜考えたが、右側にスリットがあるのでそうでもないのだろう。

「下山する道を聞きたいのですが」

「そうだな。私も山を降りるところだ。なんなら案内しよう。私はエディ・ソルヘイズ。この山の麓にある城で仕える騎士だ」

その女の子は自己紹介をしてくれた。名前はエディ。つまり、ここは外国なのだろうか。

「あ、俺は穿池夙夜」

「ウガチ・シュクヤ……か。苗字があるということはそれなりの身分というわけか、だがシュクヤという家名は聞き及ばないな」

エディは日本名の概念を知らないらしい。苗字と名前が入れ替わっている。この国では西洋と同じ様に名前が頭に来る様だ。

「ウガチが苗字でシュクヤが名前なんだ」

「変わったスタイルだな。噂に聞く新大陸から来たのか? まぁいい、ここ最近モンスターが活発だ、早く城に行こう」

噛み合わない会話をして、夙夜とエディは城に行くことにした。城があるということは、ここは大きな国の支配地域に違いない。

夙夜の予想と反して、川の上流に向かってエディは歩き出した。城は上流にあるらしい。防衛的にはその方がいいのかもしれない。交通は不便だが、その分攻め込み難い。敵が違い国なのだろう。

あちらこちらで、見たことの無い生き物が夙夜とエディを見ている。エディがいるからなのか襲って来ないのか。モンスターが恐れるとは、エディ・ソルヘイズ、中々の実力者である。夙夜は安心してエディに付いていく。

だが、当のエディは警戒を緩めない。モンスターが襲ってこないほど強いなら警戒など不要のはず。夙夜は安心を撤回した。これは厄介なパターンだ。夙夜の省エネプログラムが察した。

「おかしい」

「何が?」

「さっきからのモンスターの様子だ。何故こちらを襲って来ない?」

それは高い的中率を誇った。このモンスターの様子は、エディを警戒してではなかったのだ。

「お前、何か持ってるな?」

「何も持ってないぞ?」

エディは夙夜の持ち物が原因だと考えた。彼は通学鞄しか持ってないが、もしかしたらこの土地に無い物質が鞄に入っていて、それがモンスターの弱点だったりするのか。

「馬鹿な。異世界でもなければ一般ピープルが持ち合わせる物質がここでは存在しないなどあり得るのか?」

鞄に入っているのは教科書と筆記用具。プラスチックは石油から出来ている。石油は化石燃料だから生き物がいる限り発生しなあわけはない。紙も木からで、シャー芯も鉛だから無いわけもない。

「とりあえず、中身を確認しよう。何かあるはずだ」

「うーん、そうだな。俺の近くなら当たり前にあるものでも、こっちには無いかも」

モンスターの異変を調べるために、夙夜のとエディで鞄の中身を確認した。あんなスライムやオレンジの髪を見た後だと、夙夜は自分の常識を信じられなくなっていた。

すると、鞄から見覚えの無いものが出てきた。

「見覚えの無い書物も気になるが、これはなんだ?」

「こんなもの持ってたか?」

鞄から出てきたのは、何かの柄らしき物体。夙夜達が見た感じ、剣かなんかの柄だろうか。片手で持てる長さの棒だ。ただ、どうやら折れているのか先端がささくれている。

「うぁっ!」

「なんだ?」

夙夜がそれを手に考え事をしていると、エディが何かに捕まったではないか。毒々しい緑色のスライムだ。それは彼女の全身を包むほど巨大で、あっという間にエディはスライムの中だ。

「ポイズンスライム? こんな大きく……あぁっ、くっ」

手に槍を持ってこそいるが、これでは振るえない。スライムはドラクエみたいに雑魚というわけでもない。

「ソルバルサ!」

エディが何らか呪文を唱えると、槍から火が吹き出る。だが、スライムに引火することはなく、火は消えてしまう。酸素が足りないのかと夙夜は考えたが、実のところエディは呪文の弱体化に悩んでいた。原因は未だ不明だ。

「ダメか……早く逃げろ、こいつは獲物を捕食している最中は他の獲物を追わない。危険度でいえばさつじんポテトなんかより上だ、早く!」

「けどさ!」

「いいから逃げ、がぼっ!」

エディは顔までもスライムに取り込まれた。このままでは窒息してしまう。さらに、さっきまで彼らをこそこそ見ていたモンスターも表に出始めた。完全に囲まれている。

「早く……お願い」

エディの鎧が錆び、ドレスの部分も溶け始めた。これはいよいよピンチ。夙夜は省エネで生きてきたが、さすがに死にそうな人間まで見捨てられない。

『それを使え』

突然、夙夜の頭の中に声が聞こえた。低く、威厳に満ちた声だ。

「それって、この柄か?」

『それは龍の翼を呼ぶ鍵だ。お前なら使える』

「何だか知らないが、とにかくやるしかない! 来い、龍の翼!」

夙夜がその柄を天に掲げると、彼の足元が光った。そして、空から龍が降りて来る。黒く、手足と翼を持つ首の長い龍だ。

「あれは……」

その龍が俺に降りて来ると、夙夜の視界が急にクリアになる。いつの間にか、柄らしきものは巨大な剣へと姿を変えていた。これが龍の翼なのか。

簡単に言えば黒い大剣である。柄も長くなっている。 片刃ではなく、両刃の禍々しいデザイン。魔剣という感想が第一に出てくる。

周りのモンスターが一斉に攻撃してくるが、それぞれが何の攻撃でいつ来るか夙夜にはわかった。

長ドスを持った人間サイズのネズミが右から、爪の大きいカラスが上空から攻撃してくる。そこには攻撃の詳細なデータが記されていた。夙夜の視界に書かれているのだ。

『ドスネズミ ドス攻撃、3秒後、危険度2』

『クロクロウ 爪攻撃、5秒後、危険度2』

慣れない戦闘なのに、するべき行動がわかる。『先にドスネズミとやらの攻撃を避け、その後にクロクロウを見る』。これが夙夜の取るべき行動だ。

「危ない!」

エディの心配は無用だった。ドスネズミがどの軌道で攻撃してくるかも、彼の視界に書いてある。ドスネズミとクロクロウの攻撃軌道が、いつクロスするかも。

同じ目標を狙っているのだ。回避されれば衝突する。夙夜は視界に写った攻撃軌道から身体を逸らし、飛びかかって来たドスネズミの足を引っ掛ける。

動くとわかるが、夙夜は身体が軽いと感じていた。

「これはなんだ? めっちゃ動けるぞ? 重い剣も持っているんだぞ?」

足払いをされたドスネズミは勢い余って飛び上がり、クロクロウと激突した。これで2体倒した。

僅か数秒のことだったのか、周りのモンスターがまるで動いてない。待ってはいられない。視界にはすべきことが記されている。

『【ドラグレス】最適』

「行け! 【ドラグレス】!」

書かれたワードは呪文か。それを唱えながら剣を振るうと、炎が巻き起こる。剣から炎が吹き出しているのだ。まるで、龍の息吹きみたいに。

周りのモンスターは跡形も無く吹き飛んだ。これはソルバルサをも軽く凌ぐ威力だ。反面、制御が難しいのだろう。つまり、スライムに取り込まれたエディを助けようにもこのパワーじゃ巻き添えにしてしまう。

夙夜はエディを取り込んだスライムを見る。中のエディは纏う鎧が壊れ、ドレスもほとんど溶けている。早く助けなければ窒息か身体に毒が回るかで死んでしまう。

『目標、ポイズンスライム。エディにはダメージを与えない』

また視界で何かが表示されている。夙夜の思考が写されているのか。

(これは出来ることなのか? それとも別の方法があるのか?)

『【ドラグレス】不可、【ドラグロー】可能』

彼の疑問に答える様に、視界に文字が書き足される。夙夜の思考を叶える技があるのだ。

(出来るのか! なら早くやろう。それも呪文なのか?)

「【ドラグロー】!」

呪文を唱えると、剣が紫色のオーラを纏う。視界にはスライムを攻撃しろと言わんばかりに剣を振るべき動線の記述があるが、本当に大丈夫なのかと夙夜は不安になる。

考えていると、エディが口から血と共に空気を吐き出した。悩んでいる時間はない。エディが死んでしまう。

「やったれ!」

剣を振ると、剣が纏うオーラが龍の爪の様に変化した。その爪は器用にエディからスライムだけを剥ぎ取る。

「やった!」

「ゲホッ、ゲホッ……」

スライムは消滅し、エディは地面に落ちた。何とか助けることが出来た。しかし長い間の窒息と毒で意識を失っている。鎧とドレスも溶かされ、半裸の状態である。

「ねぇ、これ使って。女の子の肌をいつまでも晒しておくんじゃないよ」

夙夜が安心していると、誰かがマントと小さな袋を投げた。それを受け取り、夙夜は投げられた方向を見る。そこには、木に蜘蛛の巣を張ってこちらを見る少女がいた。

袋に描かれた蜘蛛のマークといい、蜘蛛に纏わる何かなのか。短く切られた髪は黒いが、彼女もまた夙夜ら地球人とは違う雰囲気があった。

エディよりは歳下だろうが、手足を大胆に晒した忍者装束に、モンスターを一掃するパワーを見せられてもこの余裕。只者では無いはずだ。

「その中に薬が入ってるから、それ飲ませたら薬を城の医者に見せるんだよ。医者が見たらわかる薬だから」

彼らが城に向かっていることも知っているこの少女、果たして敵か味方か。



 モンスター図鑑

 ドスネズミ

 長ドスを構えた人間サイズのネズミ。どこで調達したんだそれ。知能が高く、仲間を見捨てず恩を忘れない義理高いネズミだ。


 クロクロウ

 鳥の中では賢く、呪文が扱える個体もいるカラス。爪が大きいぞ。


 ポイズンスライム(巨大体)

 毒を持つスライム。エディによるともっと小さいらしい。体に毒があり、鉄や繊維くらいなら酸化させてしまうが肉体を溶かす力は無い。……ゴクリ。主食は生き物の血液だ。

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