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19話 微睡:ユメデアエタラ

 妹が一人、妹が二人、妹が三人・・・・・・、

 今夜はなかなか寝付けない。

 目が冴えて眠気が来ない。


 これも最近夜も寝ないで昼寝して徹夜で仕事をしていたせいだな。

 仕方ない、風呂にでも入るか。



 最近は夜中深夜に風呂に入る。

 朝風呂は双子と出会う可能性がでてきたのである。


 なにせ外の連中は夜中光源がないせいか朝日出と共に起きだして日が沈めば寝てしまう。

 夜戦経験もある双子ではあるが旅が長いので日が暮れると、とっとと寝てしまう習慣であるそうだ。

 別に夜中まで警戒する契約ではないので問題ないのだが。

 なので朝早くや昼間の帰還時あるいは夕食後に風呂に入る可能性があるのでその時間は避けているのだ。


 ちなみに3姉妹は夜寝る前に入りに来るのでさらに空いている時間は少なくなる。


 ああ、24時間何時でも風呂が湧いているのはやはりいいな。

 流石は温泉だ。紅蓮達にマジ感謝だな。


 しかし最近また生活のリズムが変わってきたので眠気が来る時間がかなり曖昧だ。

 風呂に入って気持ちよくなってきたら、今度はなんだか眠くなってきた。

 困ったものだ。




   * * *




 俺の名前は松竹梅夜しょうちくばいや、三友財閥の御曹司だ。

 父の名前は松竹夜梅しょうちくようめ、三友財閥の当主である。

 母の名前は松竹紗那しょうちくしゃな、三友財閥の当主婦人である。

 妹の名前は松竹小梅しょうちくこうめ、三友財閥のご令嬢だ。


 もっとも俺と父はよく『どこかの羊羹みたいな名前だな』などと影で言われているが、

 もともとそれは父だけが言われていたのに俺の名前も似せたせいでとばっちりを受けている。

 母は一見上品な物腰で才女ではあるのだが時折ツンデレな性格を垣間見せ父の偉大さを思い知る事暫し。

 そしてマイリトルエンジェル小梅は俺の可愛い宝物である。

 「さすがはお兄さまです。お兄さまだから愛さえあれば関係ないよねっ」


 ……ああ、お父様、お母様。

 お二人共まだ若いのですから、もうひとりふたり妹をつくってもいいのですよ?



 裕福で幸福な生活を俺たちは送っていた。

 有り余る金と権力。そしてかわいい妹。

 そんな恵まれた毎日を順風満帆に過ごしていた俺たちであったがある日、

 謎の『山の老人』を名乗る爺に異世界へと飛ばされた。


 そこは地下都市ジオフロントで名を”黒き月”と彼女たちは呼んだ。

 堕天死族ダークムーンエンジェルの生き残り、その3姉妹である。


 そこで俺と妹は元々持っている、我が家の家系に伝わる異能とは別に

 異世界転移で手に入れた超常能力を使って、

 彼女たちと協力して戦い、生き残っていった。


 そう、そこでも妹たちと戯れる平穏だった日々は突然終を告げた。

 周囲から侵略者が押し寄せてきたのだ。


 それと同時に様々な仲間も集まってきて、

 新たな義妹的な彼女たちに

「みんな妹になーれ!」

 と、言うとなぜか小梅はよく怒りだしたものだ。

 怒った小梅も可愛いなぁ。


 だがそのささやかな幸せもとうとう戦闘で

 リアさんが敵の化物に頭からーーーをー/砕かれ・/-「



   * * *




「起きて、貴方。こんなところで寝ると危険よ」


 なんだか騒がしいな? しかしなんだ頬にナニカ柔らかいモノが?

 そして口元にどこか懐かしい感触が……。

 チュウチュウ

「うっだめ、そんな///」


 気がつけば俺はリアの小さめの乳房を口に含んでいた。

 ちょうど一口サイズだな、などと思いながらも止まらない。

「だめ、まだお乳はでないのよ~///」


 未だ寝ぼけながら俺は何やら戯言を宣う。

「夢を……見たよ……。 ……数えきれぬ夜の狭間で、ただお前たちの夢を見ていたよ……」


「?? 何を言っているの? お風呂で寝いていてはダメでしょ。溺れるでしょ」

「……うっ、すまん。いい気持ちになって、つい寝ていたようだ」


 なんでも夜勤あけで風呂に入りに来たところ俺が湯船で寝ているのを発見したそうだ。


 しかし、気持ち良かったな。

 頼んだらまた吸わせてくれんかな?

 まあとても言い出せないが。


 このあとお乳を吸ったお詫びに、

 彼女が望んだ洗いっこをして一緒に湯船に入った。


 …………


 静まれ:俺の息子よ!!!



 しかし、この時俺は何か胸騒ぎが心の隅に残っていた。

 どんな夢を見ていたのか?

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