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16話 幸運:タマタマツイテタ

 以前言ったと思うが

 ……ようやくだが俺の使えないチートの内の一つの話をしよう。



 左目の魔眼の機能にあるメニュー表示。


 その中二なかに……もとい、なかにある

 保管庫ストレージと言う項目なのだが。


 これこそまさにチート機能であり、

 かなりの容量、品物をその謎の空間に保管できるその便利機能は、

 同じ品物なら999までスタック(重ね合わせ)させ1項目とできる

 優れものだった。


 もっとも、生き物は生きている間はしまえないみたいだが。


 いくらでも謎空間に保管しても重量は感じず、

 (まあ余り大きなものは入らないが)

 その目玉は(魔眼だけに)

 なんと保管したものの時系列変化が起こらない

 (温かいまま、冷たいまま)

 っと、言う格別なチート能力であった。


 食品のバーゲンなどにも便利そうだ!


 だが、そんな便利な機能も

 この揺り篭のような世界では余り必要としない能力だった。


 なにせ、温かい食事は毎食用意されるし、

 なんなら電子レンジらしき調理器や備え付けの冷蔵庫に冷たい飲み物もある。

 (そう、ちゃんと家電があるのだ)


 俺個人が特に品物を保管したり運ばなければならない必要もない。


 重量物の運搬も簡単なものはキャスターなりで運べばいいし、

 ホントの重量物と呼べる重いものは言えば紅蓮たちが運んでくれる。


 まさに至れり尽せりである。


 何とも引きこもるには最適の、三食昼寝付きの恵まれた環境だ。


 まあもっとも元の世界に帰れるなら

 設備自体は今以上の生活環境で遊んで暮らしていたのだが。

 (ただし女の子とは無縁の生活である)




 ああ、俺の与えられたチートって、どれもマジ使えねー。


 いや更なる研究が必要なのか?




   * * *




 などと、どうでも良い事をなんで考えているのかというと、

 単に現実逃避しているだけだったりする。



 現状を端的に言うと、


 - 湯煙の向こう側からソレはやって来た! -


 そして、


 - ゾウさんにコンニチハ! パイオーン!!


      常識にさようなら! バーイ!! -


 といった感じである。



 …... 俺はただ起こった事をありのまま言っているだけだが、

 何を言ってるのかわから無いよね?


 俺も何が起こっているのかわからないもの。


 なぜこうなったし?


 俺はただ一人癒しを求め湯船に優雅に浸かりにきただけなのに?


 なにゆえ、ここには存在しないはずの男の子が風呂場に存在したりするのか?



 最初は俺が先に風呂に入っているのに、

 湯煙の向こうから人影が……


 今度は誰だと身構えているうちに

 アッシュヴァンちゃんの姿が見えて


 『ああっ、共同風呂だと知らずにお風呂に浸かりにきたのだな』


 と思ったが、しかし先に入っていたのは俺だ。


 『これはラッキースケベだ』俺は悪くない!


 と思ってそのナイス貧乳を眺めて視線をどんどん下げていたら、


 (この間0.5秒)


 その下はなんと『亀さんと亀さんがゴッツンコ』であった。


 向こうも仰天していた様だがこちらもびっくり仰天(死語 して

 思わず湯船から飛び上がり脱衣所に向かおうとする。


 すると何かにぶつかって転んでしまった。 

 

 風呂場で転倒など大惨事である。


 だが、何やら巨大エア双丘バックが顔面を覆い転倒を防いでくれた。


 有難いが、しかし一体なんだろ?


 モミモミ。


 チラリ。




 ……? あっ! 私、解っちゃいました!!


 しかし、どこに隠していたんだこの胸!


 モミモミ。


 ふっ、


 だが埋もれたのが上で良かった。これが下なら……。

 リオとは違い、まさにアマゾンといった惨事が待っていたところであった。


 それと、

 彼女の名誉のために言うとさ、


 なんだ、


 長旅の後でお風呂入る前だから、

 しょうがないんだけどさ。


 ほら、


 あれ、


 こういうシュチエーション漫画や小説じゃわからなかったけど、

 実際に触れてみてわかる事ってあるよね。


 ……こういう事女の子に言うことじゃないし。


 まあなんだ。


 男と違ってそう悪いものじゃないのだけど……


 いや、そんな趣味は無いのだが。


 やっぱり女の子はさ、毎日お風呂には入らないといけないよね!


 そう、例えて言うと『野良犬と飼い犬の違い』ってやつだよ。


 女の子は矢張りシャボンやシャンプーの匂いがよく似合う、

 決して牛乳を拭いた後の雑巾みたいな臭いがしちゃいけない。


 まあそういうことだ。



 などと考えて(逃避して)いると

 流石に彼女が顔を赤くして涙目になっている。


 先程の男の子と同じ顔だが。


 うん、これが普通の反応だよな、

 世間(男)知らずのあの連中とは違うな。


 と、言うか早く退いて逃げ出さないと……。





 そこで当然、平手打ち

 ……ではなく裏拳が飛んできた!


「グハッ! ありがとうございます!!」




   * * *



 妹は姉がいつもの時間になってもやってこないので

 居場所を検索したところなんと救護室にいた。


 そこで何事かとあわててやってきた。


「どうしたのお姉?

 交代の時間なのに来ないから心配した

 何かあったの?」


 っと、妹が姉に尋ねると

 姉はなにやら不思議そうな顔で答えた。


「いえ、彼がお風呂でのぼせたらしく、

 例の双子にここに運び込まれてきたの。


 それで介抱してたのだけど

 ……だけど彼ったらうわ言をいうのよ

 

 『彼女は運がいいだけ』


 とか言う意味の事を」



 それには妹も不思議がる。



「そう……たしか


   『タマタマついてた』


          とか言ってたわ?」


 っと答えたのであった。


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