13話 天津神:デーヴァ
デーヴァとは何ぞや、
っとリアに詳しく聞いてみることにした。
それをまとめると、
彼らは天津神『デーヴァ』というらしい、
対立する者の中には『デヴィル』とも呼ぶそうだが、
崇める者達は『ゼウス』とも言うそうだ。
お隣の富士山? に住む連中らしい。
堕天死族と同じく彼らの大元から分派してきた連中
であるそうだが堕天死族とは種族が違い、
この世界に数多にいる巨神(巨人)族の一派らしい。
今では彼女達とは交流もなくなった連中だそうだ。
更に西にいる連中の本体とは未だに仲が悪いらしい。
とは言え、ご近所迷惑になるような事は
これまでしてこなかったようなのだが?
(ライオンは近場で狩りをしない?)
一体どうしてしまったのか?
さては、一部の者の暴走か?
はたまた指導部の方針転換か?
よもや反逆でも起こったのか?
偵察を出さなければならないかもしれないっと、
かなり苦悩していた。
最悪戦争にでもなるのだろうか?
「しかし、巨神の一族といってるがあの改人とやら姿こそ異形だったが、
人並みのサイズでしかなかったようだが?」
そりゃ一部に大柄な者もいたが。
「アレはただの眷属よ。
うちと同じく抗争で主力となる巨神達の多くが死に絶えたはずよ。
今残っている大半は巨神の子孫であり眷属である
改竄人間達よ」
- 改竄人間達とは
山岳の寺院にある地下世界に住まい
神になる修行を積む連中であり、
肉体強化であの様な異形になったり、
また一見唯の人間にみえても
何らかの特殊能力を持っているそうだ。
補足 極秘情報 - 神々のウィルスによる改竄:
『改竄は、記録記憶等の一部以上が、
故意又は過失により、本来では無い時期や、
本来ではありえない形式、
内容に悪意の有無を問わず変更されること』を意味する。
つまりは遺伝子レベルでの人体改造の事である。
などと言う情報は今は亡き母親から聞いたことと、
またあの例の本にも書いてある事らしいが。
その情報の真偽は大丈夫なのだろうか?
「まったく戦争は何も産まないっていうのにね」
っと彼女は言っていたが。
それを聞いて、
「そりゃそうさ! 何しろ戦争は『生産』活動ならぬ、
『精算』活動だからね」
っと答えてやった。
……そうさ、
本来戦争とは破綻した政治なり経済なりを
リセットする為の政治的行動の一形態にすぎないのだからな。
* * *
「しかしあいつら弱かったな」
「弱くはないわよ、
キャラバンだって自衛のための戦力をそろえていたでしょうに
襲撃を受けて壊滅寸前だったわ。
何といってもウチの紅蓮が強いのよ」
っと、自慢していた。
「そりゃ素手の連中を相手に謎の光線銃ぶちかましてたからな」
「だからと言って油断ならわいわ、
何しろ神の眷属なのだから
……中枢に行って指令を出してくるわ」
留守番よろしくね!
チュ/
っと、頬に口づけをして去っていった。
ふっ、あいつも大胆になったものだ。
(おかげで腰が抜けてたてなくなったじゃないか)
* * *
リアが出て行ってからもしばし皆で画面を見つめる。
「しかしキャラバンの連中は普通の人間みたいだな?」
「お外の人間は初めてみます~」
「ああいった連中が時折街道を歩いてくるのを中枢とリンクしてる時感じることがある」
まあ、引きこもりでは詳細はわからないよな、皆。
「このまま救助して俺の時のように運び込むのか?」
「それはない。基本よそ者は入れないのが原則! あなたは例外!!」
「今までよその人とは会ったことはありません」
そうか?
そうなのか!
「なぜだか知らないが俺は大分優遇されていたようだな」
「そうだよ」
「そうですね」
「なんでさ?」
「……さあ?」
* * *
そう、
……お姉は言ってた。
「いいこと貴方たち。
男女が床を共にすると赤ちゃんができるって
『この書』にも書いているわ。
だがらこれからはできる限り彼と一緒に寝ましょう。
だけどこのことは彼には秘密でね!
子供ができてからびっくりさせましょうね!」
* * *
「これからどうするの?
紅蓮たちまだ暫くは後片付けしていて面白くないよ?
またかくれんぼでもする?」
それはいい提案だ! だが今は動けないのだ!
「いや何、他にも遊びはいろいろあるだろ?
……例えば
……そう、
お、
おおっ、
おいしょ、
ゴホン。
お医者さんごっことかさ~」
言っちゃった、
言っちゃったよ。
だがこれはあくまで子供の遊びだ。
おままごとのようなものだ。
それに一緒にお風呂に入った仲でもあるし今更それくらいいいだろう!
期待でこか
……胸が膨らむなぁ。
「なんだかお尻に硬いものが当たります?」
「やや、なんでもないよ、なんでも」
っと、モニターに新たなる人影が。
遠く街道の外れに人が倒れているようだ。逃げ遅れたのか?
などと見ているとリオが
「あれ? 回収するって指示が出てるみたい?」
「この中にはよそ者は入れないんじゃなかったのか?
……よもや同族とか?」
「そんなのがまだいるなんて聞いたこともない!?」
モニターには行き倒れている女の子がふたり映っていた。




