10話 茸狩:サヨナラジュピター 結
注意:ハレンチ描写? 残酷描写?
前回のあらすじ
木鋸 竹鋸 元気な子!
ハンターチャンス!
私は堕天死族の魔女。
そしてDの巫女、又はDの書架とも呼ばれることも……。
『Dの書』……それは別名ダンタリオンの書とも言う。
しかして、その真名を『絶対運命黙示録の書』というのだが。
この『書』にはその資質のある者のみが
書き込むに値する言葉『世界の真理』を
ノートに書き込むことが許される。
また『書』には、その書き込まれた『世界の真理』
の価値に相応しい加護を対価として得る権能がある。
この『書』に『夢と希望』を綴れば
『ドリームノート』に、
この『書』に『絶望の死』を綴れば
『デェスノート』と呼ばれる事になる。
また『書』に『恋しさと せつなさと 心強さと』を書き綴れば
『ディスティニーノート』とも。
そして私が書き込んだ真理とは
……『一人ぼっちは寂しい』だった。
そして私のたった一つの望みとは
……一族の復興。
そしてそんな時、彼が私の前に現れた
……初恋にして一目惚れだった。
そして……。
* * *
結局茸狩りは終了し、
その日はそのまま合流して家まで帰った。
そして帰ってきたリオとお昼を一緒に食べて、
リアは夜勤へ行ってしまった。
無論片付けは皆でやった。
さて、晩ご飯だが早速取ってきたキノコをリアが
昼食と一緒に夕ご飯にと仕込んでおいてくれた。
そうキノコ鍋だ。
「「「いただきまーす」」」
初めて食べたその鍋料理は中々に美味しかった。
「やっぱり茸はおいしいです」
「でもすこし物足りない。
どうせならアレを頭からがぷりといきたかった」
「そうですね。こんどアレを見つけられたら皆で頬張って食べましょう」
「アレってなんだ?」
「このじゅぴおに似ている茸です!
とっても美味しいンですよ」
なるほど、松茸か。茸料理もなかなかいいかもしれない。
しかしキノコは食わず嫌いでろくに食べた事はなかったが、
- 時々妙に辛かったり甘かったりする物があったが -
はて、キノコってあんな味だったかな?
そして食べ終わって片付けを済ますと、
さっさとシャワーを浴びて寝る。
いつでも大丈夫な様にちゃんときれいにしておかないとな、
じゅぴたー。
今日は出歩いたので少し疲れた。
そしてなぜだか当然の様にちび達が布団に潜り込んでくる。
溜まる一方なんだが。しかたあるまい。
「「「おやすみなさい」」」
* * *
目が覚めると俺は一匹の巨大な亀になっていた
……訳ではなく手術台に縛られて動けなくなっていた。
何とか脱出しようとあがくが振りほどけない。
せめてここがドコなのか、なにかないのか周囲を伺う。
すると術衣らしきものを着たチビッコ二人。
「ハカセ、患者は重傷のようです」
「これは冬虫夏草のような寄生茸ですね。
私達には付いていないですから。
危険な茸は除去してしましょう」
なにを言っているのだ?
ふざけているのか?
新手のお医者さんごっこか?
あと女の子には付いていなくて当然だが、
男の子には付いていて当然なんだよ!
約束したよね!
取っちゃダメだって!
「とうとうわたしのジュピタが手に入ります」
「ああ、頭からカプリですね! おいしそうですね」
文句を言おうとするが口に取り付けられた
酸素マスクのようなものから何かが吹き出てくる。
「麻酔投薬!」
ぐお! なんだか痺れてきた。
「さて! 怪人亀男よ! 貴方を手術です!!」
「それではおぺを開始します 術式開始!」
まてまて、なんの冗談だ!
その準備してるメスはシャレにならんぞ!
「まずはこの余計なキャップから切除していきましょう……メス!」
「ハイ!」
「うごうご(それは保護カバーなんだ!
やさしく包んで守ってくれているんだ!
余計な物なんてナニもない!!)」
いや、言いたい事はそんな事でなくて。
ああ、もうおしまいか?
だが、せめてもの慰めだ。
最後にいい名前をつけてもらってよかったな。
長年連れ添った友よ。
さよならの時がきたようだ!
さよならじゅぴたー
って、簡単に諦めてたまるかー。
まだだ、まだおわらんよ。
おおっっ、
普通なら縮こまる所を雄々しく猛り狂っていかくしているぞ。
君もまだ諦めていないんだね!
がんばれじゅぴたー!
「ぐおおおおおおーーーーっつ」
* * *
夜勤も終わり、朝早く帰ってきて皆のいるであろう
彼の寝床へと向かう。
あら?
皆なかよしさんね。
うーん うーん
「やめろージョーカー! ぶっとばすぞー!」
「ナニをうなされているのかしら」
しかしなぜか彼は一人うなされている。
いやこの様子
……もしかしてトリップしているの?
はて、夕食のキノコにでも当たったのかしら?
それともあの転んだ時頭でも打ったのかしら?
……ひょっとして毒キノコではないけど幻覚をみるくらいの
中毒性の低い物なら入っていたのかも?
なにせ私達には効かないけれど
他所の人には危険だったという可能性もあるからね。
まったく、何時から正体を失っていたのかしら?
とりあえずこの毒消しを使ってみましょうか。
説明書によると、まず裸に剥いて粘膜から吸収させる……?
えーと。
「この本には
『裸に剥くというのは服を脱がす事だけでは無い、
最後の皮を剥く事だ』
っと書いてあるけれど。
……剥くというのはこの皮の事でいいのかしら?
まだ朝早いというのにもうたっていて助かったわ えい!」
まったく、しっかりしてもらわなくては困るわ!
貴方にはいずれ堕天死族の長の地位を継いでもらうのだから。
もっとしっかりしてほしいものだわ。
そう、貴方には私達の伴侶になってもらわないといけないの!
まったく、いったい何の為に
貴方をここに引き入れたとおもっているのかしらね?
でもいいわ。
彼は我が一族を救う最後の希望。
「全てはこの書に書いてある通り……」
さて、子供は六人、いやできれば一人頭十人以上欲しいわね。
そうすればひ孫の代には千人近い人数になるわね!
万歳! これで一族復興よ!
* * *
ぐはっ!
目覚めて周囲を見渡せば女の子達が俺のまわりで寝ている。
そしてちゃんと『じゅぴた』はいつも通りそこにある
「って、なんだ……夢か!」
身体をまさぐってみるがドコにも異常は無い
……と思う。
だぶん。
「さて明日は茸狩りだ、早く寝ないと」
……あ、あれ、いつそんな約束したんだ?
朝確か? いやあれは夢だろ?
そもそも今は何時なんだ?
夜勤のはずのリアまでいるし?
いったいドコまで夢だったんだ?
次回 11話 予兆編
7.8.9.10話 茸狩:さよなら樹皮太 起承転-結- 終
結 - 意義 ゆい、むすぶ,ゆう,ゆわえる
相互扶助組織のこと
夢落ちかと思いきや翌日だった。
ニートに曜日感覚なんてないんや。




