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第2話 ある日

さあさあどこまで続くのか私にもわかりません

 今日は素晴らしい日だ。なんと明日からゴールデンウィーク!休みだ、休日だ、自由だ、パラダイスだ。明日も明後日も自由が保障されている。まあその次の日はバイトがあることが保障されているのだが。


捨鉢のやつなんかは「昼までゆっくり寝さしてもらうよ」などとほざいていたが。もったいない。


第1話でも言ってたと思うが俺は寝るのが嫌いだ。ああもったいない、なにか出来るだろうその間で。なにかを読めるだろう、見れるだろう、感じれるだろう、自慰に浸ったっていいだろう。意味あることをする必要はない、形に残るものを作る必要もない、勉強しろとなどと口が裂けても言いはしない。寝るということがただただ無為に感じてしまうという、本当にそれだけの話だ。寝るなんてそれは死んでると同じだ。まあ「疲れがとれたり、精神的にも安らぐし、生きるのに不可欠なのだからむしろ、一番生きてるといえるんじゃないか」と反論されればいともたやすくこの口は閉口してしまうが。


・・・喋ってはないからな。この閉口はなんていうかナレーションみたいなもんだから。脳内で垂れ流しているド恥ずかしい妄想の一種みたいなもんだから。だから俺は街中で一人で空に向かって話しかけている不審者ではないのであしからず。まあ街中でこんな妄想をしているのだとしたら、それはそれで十分不審者の素質がありそうだ。・・・・周りから見て分かるかは別問題だが。




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


チラッ


悩みはじめてもうも45分も経っている。そろそろ決めないとな・・・・


今いるのはナレーションでも言ってた通り街中、さらに詳しく表現すると店の中、さらに詳しくいうと家具を買いに来ている。


家具・・・そう枕を買いに来た。家の近所には小さくてしょっぱい感じの店しかなく俺の購入欲を刺激しなかった。が、羽毛が飛び始めている枕をつかうのも限界だったようで、朝起きたら羽毛に埋もれていた(誇張表現あり)


てなわけで購入のため学校帰りに、わざわざ電車に乗って大型家具店へ向かったわけだ。

正直舐めてた、枕を舐めてた。シーツの柄や肌触りはまあ分かってたとはいえ問題は中身、羽毛だのポリエチレン、ポリエステルさらには2種混合とかまである。そりゃ時間がかかるさ、悩みに悩むさ。とはいえさすがに店員の視線が気になってきた。いやたぶん、迷惑だとか不審なやつだなとか思ってはないだろうが・・・・まぁどうでもいいか。


さらに30分間悩みに悩んで、枕とシーツを購入し俺は店を出た。



 


 予定より時間を使ってしまったため午後の6時になってしまった。今日は母親がどっかに行っているらしく、残念ながら自炊ができない俺は、買うもしくは食って帰る必要がある。


 というわけで駅の近くにあるM印のファーストフードへ今向かっている。晩飯にM印はどうなんだと言われそうだが、俺は結構、晩飯のM印が気に入っている。

この駅は結構でかい駅で、周りにもショッピング街が立ち並んでおりゴールデンウィーク前日ということもあってか結構な賑わいを見せていた。

それらのショップを横目に見ながら目的地へと俺は進んでいた。冷やかしたいという気持ちもあるにはあるのだが、いかんせんこの枕が邪魔だ。歩くのにもすでに邪魔だし、こんなもんもってあの人ごみに行きたいとはとてもじゃないが思えなかった。



 M印は生憎と満席だったため持ち帰りにしてもらった、家まで持って帰ると冷めるので、公園で食べることにする。そのために移動中だ・・・・なんかさっきから移動中が多いな。

まあ俺がM印の中でレジの順番待ったり、注文したりを描写してもシュールに過ぎるだろうが。なんとなく今{シュールストレミング}って単語が浮かんだ・・・なんだっけ?



 M印を食べ終わり、まだ残っていたジュースをズーコーやりつつ歩いているとなにやら変な空気が流れている。コソコソと見物人たちが何事かを囁きあっており、ちょっと悩んだが、なんとはなしに覗いてみることにした。


この判断が所謂ターニングポイントとやらなのだろう。俺は無神論者で[神も仏も蹴っ飛ばせ]を地でいっているため縁のない言葉なのだが、正にこういうのを、阿呆どもが口をそろえて言うのだろう・・・・・・・・運命と。




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



男が5人いた。



女が1人いた。



男5人が女を囲んでいた。



つまり・・・・女が性の悪い男に絡まれている。



「ちょっと付き合えよ」


「どうせ暇なんだろ。暇でなくてもいいからさ。後悔させないよ~」


「・・・・・」


「大丈夫、俺すんげー面白いから。退屈させないし」


「その冗談が一番面白いな」


「んだと、コラァ」


「・・・・・」


「おい、いい加減にしろよ。いいから来いって言ってんの!!」


「俺らナメてんのか。いつまで黙ってんだよ!!」


「・・・・・」








「ハァ、つまんねえな」


ありがちだ。どこかのマンガ・ドラマ・小説でよく見る展開だ。


新鮮味がない。面白みがない。緊張感がない。


なんかこう酔っ払いがあわや転落死?!とか、「助けて下さい!」と世界の中心で愛を叫ぶ?!とかそんなわくわくさせるシュチュエーションを期待したのに・・・これか。まあ両方とも不謹慎極まりないが。




でもこれは真理ではないだろうか?面白いものが見たいという欲求はとどのつまり刺激がほしいということではないだろうか。その刺激が赤ん坊のほほえましい姿が映っているホームビデオなのか、人の死という禁忌に関する事柄なのか。結局はこの違いではないのか。

そこに苦い・辛い・甘いと個人の趣味趣向が入り混じるが大別すると、+と-の2極になるのでは?

死は怖い恐ろしい。俺だってもちろん怖い。でもだからこそ刺激としては最高級の質を持っているのではないのか?

問題なのは-の刺激でも楽しめるかどうか、自分の糧に出来るのかという点だろう。


これは酒だ。酒と同じだ。アルコールを摂取し楽しめるか否か、これに似ている。俺は飲めない、飲むとしんどくなって動かなくなる。あと目が据わって怖いとも言われた。こういう人は酒を飲んでも楽しめない。それと同じだ。

-刺激に対する耐性を持たないものからすれば不謹慎など百害あって一利なし、アルコールに対する耐性がなければ酒など百害あって一利なし。

素質・環境・慣れで耐性は増減する。


不謹慎な事柄が映画の題材によくなっているのは、-刺激の耐性を持ち、楽しめる者も少なからずいるという事じゃないだろうか。










まあ、本筋の流れとはまっっっっっっっっったく関係ない駄文だが。









今回の騒動、まああえて見所を上げるとするなら。現実なんていう世知辛い所にも、窮地に駆けつけてくれるカッコイイ王子様なんているのか?ってとこか。



よくよく男たちを見てみると・・・・全員17くらいか?正直見た目で歳なんかわかんねえよ。厳ついし。髪型変だし。まあ高校生なんだろうなってことはわかる・・・なんとなくだが。



女のほうは・・・・・


「おおーマジでめっちゃキレーな子じゃんか」


あっ、男1人追加入りました~

1対6か厳しいな。全員ブチのめすなら王子様3人もしくは武術の達人王子が1人いるなあ。・・・なんかハン○チ王子みたいだな。


で、女のほうは・・・・うちの高校の制服か。

見たこと・・・・あるな。しかも知ってるヤツだ。

とはいえこっちから一方的に知っているだけだが。どえりゃー美人で入学当初から色々と話題になった子だ。おれもあの子の教室まで顔を見に行ったから覚えている。クールぶっているバイトの先輩と捨鉢を誘って3人で見に行ったっけか。かわいいよりは美人さんだったな。だいぶ俺たちの話のネタにもなったな。2年になって髪型を変えて人気が再燃したあの・・・・あの・・・・・・・・・・・・名前まで知ってるとは言ってないだろ。見に行っただけだったし。

見たかったと、知り合いになりたかったは全然違う。まあどちらも、あちらさんの迷惑であろうことは想像に難くなかったが。




 ジロジロとだいぶ不躾な感じで女を・・・女の子を見ていたが、ふと目が合った。

困惑した顔というよりも無表情で従わない、言うことなんぞ聞いてたまるかという意思が言葉なくとも伝わってきた。元気というか、気丈というか。



ああ、なるほどなと得心が行った。なんで男が1人追加発注されたのかわからなかったがそういうことか。




5人でダメならもっと増やせばいいじゃない。




と、まあそういうことなのだろう。頭悪いし、女の子1人に対して情けねえなとも思ったが、あの無表情を前にすると応援を呼びたくなるのも理解できなくもない。美人だからか迫力がすごい。まあだからといって情けないのはどうしようもないが。

ただ、これは効果的な気がする。5人ならまだ視界は開けているだろうが、8や9人きたら視界が奪われ、恐怖は一気に倍加しそうな気がする。

まあ、されたことないから想像だが。単純に逃げにくくもなるしな。



ん?なんとなーく女の子がこっちを見続けてるような・・・・いや、これ見てるよ、めっちゃこっちみてるよ。




フゥ・・・・・・しかたないな。















(ガ・ン・バ・レ)b










ナイス応援だ俺!ナイスサムズアップ!

そろそろ帰るか、潮時だ。



そう踵を返して1歩2歩と歩き出したときだった。



「dいうさyぢうしうさでぃdkjkjさ」


「kさjどsdじあjkぁdjkhjだsdsjさkj」


「ヵskldjklさjかjkぁjかj」


「;lぢうhfぐyv」


ん?いきなり騒々しくなったな。

後ろを確認するために、再び踵を返す俺・・・・・360度回って何がしたいんだろう俺は。



どうも女の子が男達を無視して強行突破を図ったようだ。男達が群がって女の子の行く手を阻んでいる。

なんとあの女の子が喚いていた、大声で。無表情を貫いてきた女の子が叫ぶとは・・・・なんて言ってんだ?




深呼吸して、耳を澄まして・・・・・・・


「・・oきなさいよ。さっきk・・・・・しつk・・・!」


「ねえそk・・・キミっ」


「ちょt・・・同z・・・・生徒で・・・早くt・・・よ!何っ無視しt・・・のよ!」



ああ、どうやら同じ高校だと気づいたのか。まあ、制服着てりゃ一発よな。だからさっき俺を見てたのか。











「あのー・・・お知り合いなら助けてあげたほうが・・・いいんじゃ・・・・」


いやいやいやいや、おばちゃーん!いきなり話しかけてきて、なに戯けたこと抜かしてんだおばちゃーん!!!!!

あぁ、まあたしかに一応知り合いか。まあ、無関係以上知り合い未満の拙すぎる関係だけども。


本編中の駄文は完全にノリで書いてます。

だから矛盾もあるだろうし、ネタもすぐ尽きるとおもいます。

なので無くなっても「ああ、ネタが尽きたか」と思っといてください。


読んでいただきありがとうございました。

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