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第1話 ある日の前

はじめまして。

はじめて書くのでみなさん全員はじめましてで間違いないはずです。

はじめて書きます、今までこんな風に書く遊びすらしたことない人間です。この話は自分の衝動で書いています。なので「あっ、こんな考えのキャラいたな」とか「しゃべり方が何となく似てる・・・」とかがあるかもしれません。

なのでこれはダメだと思ったら感想なりで言って頂いてかまいません。っていうか言ってくださいお願いします。

あとまだまだわからないことだらけなのでちょくちょく直すと思います。スイマセン。

「・・・・わかんねえよ」


「・・・・わかるわけねえだろ」


「・・・ああ、そうだ・・・・・俺は・・・・俺自身のことだってわからねえんだよォォォオッ!!!なのにィィ!他人の事だァ?んなもん幾ら頭捻ろうがわかるわけねぇだろうがァァァァアアアアア――――――ッ!!」


「だから、俺は、他人の事なんざ、考えねェ」


「他人なんてわけわかんねえ奴のつまらねぇ事情に、一々拘ってやるつもりなんざ・・・・・・・・・・・ねえんだからよォォォォォォォォォォォォオオオオオオオ――――――ッ!!!!!!!!」


これは本音。正真正銘間違いなく本音だ。ブチ切れて溢れ出た本音の発露。


流れ出たものはもう戻らない。ただ広がっていくのみ。


覆水盆に返らず。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ベシッ


・・・痛い。


ああ、痛いな。なんだこれは。後頭部を衝撃が襲った。


瞑っていた目を開けると暗闇だった。うっすらと入ってくる光を頼りに眼球を動かし周りを見ると、何か大きいものがすぐ目の前にあることが分かる。


平らで、その上に無数の傷が付いているようだ。


Q:これはなんですか?――――――A:これは机です。


・・・・・・あまりの熟睡っぷりに、ついつい英語の教科書みたいな問答をしてしまった。ああ、ならさっき俺の後頭部を襲った衝撃は――


「お前、さっきの授業でも寝てたろ。どんだけ寝れば満足するんだ?」


ん?どうやら先生はなにやら酷い誤解をしているみたいだ。目上といえど間違いは間違いだ。素直に教えてあげるのもまた、生徒の役割だろう。


体を起こし、口を開くと、聞くに堪えない言い訳がこぼれ出る。


「いやいやそれは違うんですよ先生。酷すぎる誤解だ。むしろ逆で、俺は極力眠りたくないんですよ。だってもったいなくないですか?眠っていたら何も分からない、何も感じることもないなんて――――――もったいない。」


「・・・でもそれ結局寝てたら同じだろう、大分熟睡だったみたいだし。しかも二時間ぶっ続けでな」


「それはあれですよ、三時四時くらいまで起きてると、人間どうしても昼間に眠気が・・ね」


「結局寝てたら同じだろうが。まあ、もう二時間分は充眠?したんだから、あとの時間ぐらいは起きてろよ」


加藤先生が教壇のほうへ歩いていく、もう一人寝ていたやつがいたらしく、そいつも行きがけの駄賃とばかりに教科書で覚醒させられていた。




「いつも思うんだけど、このご時勢に、軽いとはいえ暴力を振るう教師ってのもすごいよね」


「確かに」


「しかも男女問わずだぜ、男女平等とかいってる世の中だがなかなか出来ないぜ。まあ、褒められた事でもないんだろうけど」


「確かに」


「あれだね、[確かに]って言葉は適当に相槌を打つ場合、かなり有能な言葉な気がするよ」


「確かに(驚)」


「パターン増やせばいいってもんでもないだろう・・・・・」


「確かに(悲)」


「まあ僕の隣には授業中に三時間・・・寝続けた、負けず劣らずの猛者も居られるみたいだけど」


「マジでか!・・・二時間の睡眠しか出来なかった俺なんてまだ未熟――――ってことなのかな」






「・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」






「スイマセン、はい私です。申し訳ありませんでした」



弱いなー俺。



はい、実際には三時間もの惰眠を貪っておりました。まあ体感では一瞬だが。

ちなみに話しかけてきたのは隣の席の捨鉢すてばち活機かつき君、十六歳。八坂やつさか高校2年C組、主席番号・・・はわからないがなんとサッカー部のエース











の良き相棒だ。つまりエースほどの上手さはないけど他の部員よりは上手く、エース君(仮)と現時点で1番上手く合わせられると、そういうわけで。そういう立場で。






「沈黙のプレッシャー?に弱いなあ。いつもながら」


「あの間がだめなんだよ。あの間が俺の良心を責めたてるんだよ」


「あるの?良心?」


「ああ、あるよ、あるさ。すっげーのが。特注品のオーダーメイドが」







「・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」







「スイマセン、ありません、欠片も、微塵たりともございません。あと言葉の意味が被ってしまいました。申し訳ございません」


「オホン、話を戻すけど、三時四時まで起きているって言ってたけどいったいなにしてるの?」


「んーなんもしてないな」


「え?」


「いやだから、特別起きてなんかしてるってんじゃなくて、もう何度も読んだ本を読み直したり、深夜ドラマを見たり、たまにテレビショッピングも見たりと脈絡なく、目的もないんだよ」


「そんな風に無目的に過ごす位なら、寝たほうがまだ有意義じゃないか?」


「まあ普通に、真っ当に考えればそうなんだろうが、けど俺はそうは思えないんだよ――なんでかな」


「んー。ふーん。へー、そうかそうか、なるほどね。2年になって、知り合ってからまだ1ヶ月も経ってないけど・・・・間違いないと断言できるよ。」


                   「キミは変人だ」


                   「確かに・・・」




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