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詩集

二つのツバサ

作者: ロースト

深い闇に覆われた昏い森

その中央に目立つ、光を放つかのような湖

透明感のある水。

しかし底は測れないほど深い。

畔にはあしの長い草が生え、雰囲気だけで言うならば沼のよう。

小さく白い、名も泣き花。

足元に少しだけ、長い草たちに隠れるよう生きている。


水中、気泡が幾つも出来、昇っていく。

光を望むかのように伸ばした手は何も掴まず。

身体は絡まる水草に引きずられ浮かばない。

届きそうで、届かない。

その距離が薄くて、透明で、でも決定的な違い。

別種、別次元。


深い底に眠る蝶は

ひらり ひらり

青空に飛ぶことを望み、幻想に飛ぶ

ぱたぱた と命尽きるように地に這い蹲り夢を見る。

蛹から、空を見ることなく眠ってゆく

永遠の眠り、深く、深く

未だ見ぬ蒼を思い描きながら


脆く、儚く、過ぎてゆく日々と世界

人は無力で、争いは絶えない

それでも平穏を望み、平和を探してゆく

快く生きるため、羽ばたいてゆくためのツバサはどこにある?

私に光のツバサを与えて、世界を生きてゆく術を


一つだけ、大切な、愛する人のために願った想い

もう始まっている、楽園はいつか、遠くない未来に

私と貴方、一緒に歩める世界、今を越えてゆこう

生れ落ちた新しい命、小さな花

僕らを見守っている

約束する僕らの未来、明るい世界


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― 新着の感想 ―
[一言]   一つ疑問があり書かせていただきます。  結局水の中から脱出できないのでしょか  なのに幸せって、何の比喩なのでしょうか、  その辺がよくわかりません
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