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ぼっちの学校、似たもん同士は奇跡を超えて。  作者: 水銀
「第一学章・入学編」
9/14

探索者、読者、逃亡者、

美術室、なんともまぁ濃い体験であった。あの書いた文字100年後とかなら遺産的な感じに⋯⋯ならないな、うん、100年だけじゃあどうにもならんわ人類史なめんならまだしも。人類史をなめたらいかん⋯⋯なめたら死ぬぞ、知らんけど。


「さてBティアの一つ目は越したし、次はそのままBか、あえてのSティアか⋯⋯う〜む、悩ましかぁ」


あくまで個人のランク付けだからどこからでもいいんだけど⋯⋯、ほら雰囲気とか大事じゃん?⋯⋯1人で学校探索隊だけども⋯⋯。


「うむ、こう1人で考え事してると自虐思考に移ってしまう、うん、ここは勢い!Sティア(個人)の図書室、屋上テラスを一気に制覇すっぺ!」


ノリノリで行き先を決める。ちなみにだがよく口調や語尾が変わるのは大体ノリのせい、好きな漫画とかの言葉を真似して言ってみたくなる、のそれと同じ。さてさて、では3階に向けてワープ!


「ということでぇ———、いや1人だしやらんでいいわ」


ということで3階に到着しました〜!!やるんかい!!———はい、ということで3階です、美術室横の階段を登って行った場所で、見た目としてはそこまで変わっておりません、変わっているといえば右手に図書室の入り口が、窓からは屋上テラス⋯⋯と思われる場所、パラソルと椅子、奥の方には自販機っぽいのも見える。———ん?誰かいるような?いや気のせいか?


「ままよ、それは行けばわかることだし!いざ行かん本の世界へ!」


本を読みすぎないように注意だけはしないとだけどね。

押し戸?あっ、引き戸だった。扉を引いて開き中に入る。開けた先には本の楽園図書室。

見渡す先、右も左も本本本!小説、漫画、雑誌などなど千差万別の本の数々、中にはちょ〜有名なものから最近出たマイナーなものまで。

だめだなこれ、この量は流石に三年で読み切れるかどうか。ぼっちだけではないけど休み時間は基本ボ〜ッとするか、借りた本を読むだけだったからな〜、中学の時は何冊読んだっけ?確か辞書以外はほぼ読んだっけなぁ〜、ここぱっと見3倍くらいあるけど⋯⋯、ふぅ〜落ち着け、他には何もないかな〜。周りを見渡す、右にはカウンターのところに司書と思われる人、そして前方に2人、制服を着た生徒。片方は小説の山を、もう片方は漫画の山をそれぞれ作り黙々と読書に励んでいる。おっ、おうこれはそっとしといた方がいいな、話しかけたらまずい空気感。

そそくさと図書室の奥の扉に向かう。ここから先がテラスか、さっさと行くべ。

扉を開ける、ガランッ、という音と共に春の暖かい木漏れ日が図書室の中にさす。一歩踏み出して日の下に出る。


「うわぁ〜、ほんといい天気!」


ほぼ真上を通る太陽、煌々と刺す光、手で隠さねば上を向けぬほどの光。


「まぶしいぃぃ〜、これはインドアも出た方がいい暖かい日だわ、なんか光合成してる気分!———おっと流石に暑いし日焼けするわ」


日を避けるためにパラソルの下に移る。ひや〜、冷えてはないけど⋯⋯。さっきまでの炎天下よりも涼しい、風が心地よく吹く。


「やばいはこれ絶妙な温度、寝れるなこれ」


ダメダメ!まだ全然見て回ってないんだから!!パンッ、パンッと顔を叩く。


「そういえば、人影みたいなの見たんだった!どこかにいるのかな———あっ」


いた。でも感覚でいえば見つけては行けないものを見つけた感覚というか。

そこには机から淡い青色の髪の毛だけが見える、それは非常に見たことあるというか、一度会っている女性、でも会話はできていない。


「う〜ん、これはどうすればいいのか」


これは隠されていた他人の宝箱を開けるか、開けないかのオンラインのオープンワールドゲーではよくある問題———いや?今はもう鍵とかできるようになってるんだっけ?そんなことはどうでもいいんだ、とにかくこれは人としての問題だ、僕が勝手に言ってるだけだけども⋯⋯。

突然目の前に現れた究極の2択どちらに進かは自分次第、自分の信条に付き従うか、はたまた他人の心情を尊重するか。悩ましい、でも決心はとうの前にしている。


「なら、後は突き進むのみ!!」


心に決めたのだから。

一歩一歩とそこに進む。相手側からしたらホラー映画の一部とかになってないよね?大丈夫だよね?ホラーゲームには多少の心得があるが、いやほぼ全部心臓持たなくて、ゲーム側からの警告が出た段階でやめたけども⋯⋯。それはそれとしても、隠れた後、外の情報が一切わからない中で空間に足音だけが響くあのホラゲーはマジで最恐と言ってもいい、探せば絶対もっとあるだろうけど⋯⋯そういえばあのゲームマルチにも対応してたっけ?1人じゃ無理なら誰かとやってみるのもいいかもなぁ〜、やる人いないけど⋯⋯。

そう言っているうちにもうすぐそこまで近づいていた、そして。


「あの〜、清水(しみず)さんであってますよ、ね?」


「ひゃい!!!!!!」


———ゴンッ!あっ絶対痛いやつだ、これは絶対痛いやつだ。


「大丈夫ですか?清水さん!」


「ひゃう、、だっ、だ、大丈びゅ、でしゅ〜〜」


そう言い残して、逃走。ちょっ!ってはや!!


「早すぎない?それはそれとして、本当に申し訳ない———!!」


聞こえてるかわからないが、精一杯の声で言う。


「多分今日一の声出たな⋯⋯それにしても清水さん、本当に大丈夫か?」


心配⋯⋯だけどもうどこにいるかわかんないしなぁ。う〜む、多分あんだけの移動速度で走れるなら大丈夫だと思うことにしよう、うん今はそれしかできないし。


「さて、お次はどこに行きましょうかね?」


Sティアの2箇所はもう見終わった、ていうかいるし⋯⋯となると残りの3箇所、体育館か、化学・生物実験室。Aティアの方は何気隣接してるんだよなぁ〜、だったらまたまたあえての体育館か。


「いや〜我ながらすんげ〜どうでもいい、ハハハ」


さてでは、シュミレーションしよう、どのルートが1番いいか決めようではないか!2つしかないけど⋯⋯。ではAルート、ここから2階の実験室に行ってそこから体育館へっていうのがAルート。Bルートは大体想像つくと思うけど、体育館に行ってから戻ってきて実験室に行くルート。


「う〜む、じゃあここは———!」








「ひっろ〜〜い!!」


選ばれたのはBルートでした!うん、どうでもいい!


「いや〜入学式の日も見たから広いのは知ってたけど、物が無くなったらもっと広く感じるなぁ、最近も同じ感覚に浸っていたような?———自分の部屋の時か」


いやぁ〜懐かしい!昨日だけど!しかも本当に1日前ぐらい。


「体育館、これからだいぶお世話になるのか、挨拶しとく?」


確か部活入ってる人は部活始めに挨拶して、終わりに感謝を伝えて次に向かうんだっけ?なら僕もやってみたいよね!


「ふぅ〜、よろしくお願いします!!」


体育館に響く声。なんだか気持ちがいいね!そういえばこの高校部活ってあるのかな?その辺の説明はまだだからわかんないんだよな〜。


「部活なぁ、中学では入ってなかったからなぁ、入ってれば何か変わったのかも?」


入らなかった理由はその時期から、VRゲーができる年齢になったからどハマりしたんだっけ?あの日々は今も忘れない!ひたすらランク戦をしたり、素材を集め回ったり、狂難易度に発狂しながらリトライを繰り返したり、あぁ〜懐かしい。


「さて、思い出に耽るのはここまでにして、では本日の必須項目ラスト化学・生物実験室へいざ行かん!!」

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