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ぼっちの学校〜ここから変わる日常の日々〜  作者: 水銀
「第一学章・入学編」
7/11

学校探査隊(なお1人)

4月2日木曜日、寮生活2日目、現在時刻9時30分。

完全に寝坊した———、それも1時間近く———、オワタ———\(^o^)/———とかやってる暇あったらとにかく行動!!ベットから飛び起き制服に着替える。何かをしてしまった時の対処法は古来から変わらない、迅速な行動が最も手っ取り早やい。


「とっにっかっくぅ、急げぇ〜!!」


今日が自由行動の日でよかった、とはいえ1日で回れる広さしてないんだよ〜、いや極限まで切り詰めれば可能だけど⋯⋯それはしたくない、なるべく楽をしたい!てなわけで誰もいないけど行ってきまーす!!扉を乱雑に開き、乱雑⋯⋯ではなくそっと鍵を閉める。


「朝ごはんは⋯⋯いっか!今は急ごう!」


昨日の夕方も似たようなことしてたなぁ、2日連続、よしまだ3日目じゃないからセーフ

———?何がセーフなのかはよくわからないが、とにかくセーフ。多分、3度目の正直的な感じ、だと思う。


「今日は階段でいいや!」


この寮階段で登頂は絶対にできないけど、こういう急いでる時には助かる。階段を飛ばし飛ばしに降りていき1階まで飛び降りる。足いってぇ〜、でもショトカにはいいな、覚えとこ。


「さてと、じゃあ約5分の距離だからもうゆっくり行こうかな」


なお計測時は走っていた上、頭で数えていたものだからとても正確だとは言えない。けどもまぁ、今冷静になって考えればそんなに急ぐ理由はないよね〜。今までの自分が全員、ズコォ———っと転ぶような事実。そもそも今日中に全部見て回る必要はないわけで⋯⋯ほんとなんであんな急いでたんだ———?寝起きだからか。


「まぁいいや、それにしてもいい天気!」


それはもう晴天、こんな空を見てるとさっきまでのことがどうでも良く———なりはしないけども、まぁ明日から気をつけよー。とか言っているうちに到ちゃーく。


「ふぃ〜、こんな短い距離でも疲れるかぁ、前の学校は徒歩2分圏内だったかあなぁ、3分の差がこんなにも響くとは⋯⋯いや?無駄に飛び回ったからか?」


う〜むこれは難問だぁ、論文に書いて出せば賞取れるかも。すみません、冗談です。そんな冗談はさておき、昨日はよくも手間取らせてくれよって下駄箱?め!知らないものより知ってるものの方が楽だとは言うが、ほんと便利だけど不便!でも昨日の敵は今日の友。と言うことで昨日よりも慣れた手つきで靴を入れ替える。


「さてと、こっからはもう自由行動なわけだけど⋯⋯自由ってのがある意味で困るよねぇ〜」


ぼっちあるある⋯⋯ってわけではないけど今回のは、自由は素晴らしいことだけど、与えられた自由をどう使うかは当人に委ねられるわけで⋯⋯、つまりは———


「自由は、不自由と大して変わんないよね〜」


さてとそんな些細な問題は置いといてまずは地図を確認しとかないと。

そう言ってスマホを開く。スマホを開いたワケは昨日部屋に貼られていた一枚の掲示で全員にダウンロードとログインをするように書いてあった、学内専用アプリ「マナベルレポート」なんでも学校の情報とかが大体全部載ってるだとか、で地図も載ってたんでみようと思ってね。


「アプリの中にスマホ画面があるくらいの量だな〜」


そこには、複数に分けられた候補が表示されていた。情報から先生への連絡先、大学などの情報など、それはそれは多くに分けられたミニアプリがたぁ〜くさん。


「地図は〜、⋯⋯地図⋯⋯どこ?」


校舎に入ってから約5分程度探してようやく発見。細かすぎんよぉ〜。


「さてそれじゃあ開いて———、うげぇ———」


もはやちょっと気持ち悪くなるくらいだなぁ、嵐の中を航海してやっと止んだ思ったら、また嵐になるみたいな、上げて落とす的な。船酔いならぬ情報酔いをしそうにななっている。


「———よし、切り替えが大事、こう言う時は特に!」


情報を頭の中に読み込んでいく。取り合いず重要なのはこんくらいかな?

1階、職員室、現一年教室、美術室、食堂、保健室。2階、化学実験室、生物実験室。3階、屋上テラス、図書室、校長室。その他、体育館、部室棟、体育倉庫。

うん、まぁ普通の学校設備ではあるのよ?一部だけとはいえ、でも1部屋1部屋大きいのはどゆこと?まじでわからん、山の一角を丸々利用してるとはいえねぇ。怖い。


「ではでは、まずはどこから行こうか?」


候補は無限大(有限)だから時に大胆に時に冷静に見極めてかないとなぁ〜。では行きたい場所のティア表を作っていこう。あっ、A+とかはないよ!(誰への配慮?)

S:図書室、屋上テラス。ここは外せない、しかもこの二つは隣接してるから直良し。

A:化学実験室、生物実験室。いやぁもう、感として行きたいね、発音がいい!!

B:体育館、美術室。前者は青春の定番の一つ、某漫画でも舞台の中心だし、後者は普通に担任が持ってる授業だからってのもあるけど、絵っていいよね、あるか知らんけど。

C:以下、全て一緒!


「よし!ではまず最初は美術室からだ!」


僕、美味しいものはなるべく途中か最後に食べる派なのよね!⋯⋯ものによるけど⋯⋯。さてでは食堂横の美術室へレッツラゴー!約1分ほど、途中中庭を通る廊下を通ったけど、中庭やべぇわ、ウチの多様性強化版みたいな、花専攻じゃなくて、いろんなものを取った欲張りセットだよあれ、こわ。


「着いた〜、疲れ⋯⋯てはないな、元気ピンピンだわ、それでは」


ノックをして恐る恐る入る。やはり未知は恐怖だな、その分興奮とかもあるんだろうけど⋯⋯。なんにせよ、今は冷静に、だ。こら!大胆くん!止まりなさい!今は君の出番じゃないぞぉ!!よぉしそれでいいのだよ、うんうん、素晴らしい、99点をあげよう!

とかやってる間に開けろっての!———バァン!!大胆くんが動いたぁ!!よし!1点だ、やったね!これで100点だ!———それはさておき。扉を開いた先、そこには多くの白紙のキャンバスと、未開封の道具の数々。まさに全く使われていない教室。


「なんか漠然とすごいや、特筆したものはないけどほんとに新しいんだなぁ、って改めて実感するわ」


さて寝起きということもあってか、ぼやけた感想しか浮かんでこない。


「さてとなか入ってええんかなぁ?」


扉を勢いよく開けておいていうのもなんだが、心配性だからね仕方ないね。


「どちら様ですか?」


扉の前で顔を出たり入ったりさせていると、美術室の中から声がする、それも妙に聞き覚えがあるような。だめだ、記憶がぼやけてわからん。


「あなたは、(かつら)くん?」


あっ!思い出した!確か名前は!


竹内(たけうち)先生?」


「桂くん、いらっしゃい」


「はい、失礼します、ここは美術室であってますよね?」


「ええ、ここは美術室であってますよ、まぁ作品と言えるものはありませんが⋯⋯」


確かに、作品はないよなぁ。美術室は作品を学び、描き、作る場所。まぁ無くて当然、歴史のない場所には何もないし、作品があるわけない。


「———そうですね、桂くんこのホワイトボードに何か一筆お願いできますか?」


「———はい?」


突然の意味不発言出たなぁ、いやたかがホワイトボードだけどね?


「それは、こう、絵を描く的な?」


「絵でもいいですし、文字でも構いません」


「はぁ⋯⋯」


一筆と言われてもなぁ、⋯⋯文字でもいいんだよな?だったらあれだな、書き初め的な意味を込めて。


「———はい、出来ました!」


それは太字で書いた「友」の字。


「ありがとうございます、桂くん、それではこのホワイトボードはしばらく飾っておきますね」


えぇ!?だめじゃないけど、だめ。まぁいいけど名前書いてないし。


「わかりました、では僕はこれで」


「はい、それではまた明日⋯⋯ですかね?」


「はい!それでは失礼します」


美術室を退室する、予想外ではあるものの、初めての作品を残して。

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