不即不離
月曜日〜ハイ!週明けでーす!はぁ〜社会人になったことないけど月曜日ってナンセンスだわー。てかこの導入昨日もしたな?ままええわ、とにかく実質初日だから気合い入れていかないとね!
昨日のうちに準備は終えているので、その荷物を持って登校の準備をする。6時間分の授業なのでそこそこ重い、あっちに多少置いとけるから諸々調整しておかないとなー取捨選択をしっかりしないと後々苦労するのは自分だし。カバンを背負っていざ行かん、という件を毎日やっている気がする⋯⋯そろそろこの新鮮感覚から抜けないとな〜うんうん結局やってること日常とあんまり変わってないし⋯⋯。
「おっと!そろそろいかないと遅刻する、忘れ物ないな!よし出発」
全速前進、フルブースト、あと何がある?まぁいいか、いっそげ〜!
その後なんとか間に合い、教室に到着全科目を受け次の日へ、次の日へ、次の日へ、次の日:金曜日へ。
一瞬にして過ぎ去った4日間その日々は何か物足りないような、そんな気もしたし、ある種の日常が帰ってきたような気もした。本格的な慣れの時間ということもあってかこの数日は少しばかり勉強等に脳のリソースを割いていたためにぽっかり空いた穴に気づくこともなかった。
「今日は、校外学習in伏見稲荷大社かぁ、なんだかこの一週間はあっという間だったなぁー、まだあるけど⋯⋯さてとこっから1時間ちょいバス移動だししっかり準備したものの最終確認をしないと、現代人なら最悪スマホさえあれば生きられるけどね」
逆に言えばスマホがないと生きられないって人も多いから僕も注意しないとなぁ〜。僕はまぁ最悪あろうがなかろうがいいんだけど⋯⋯いや電子決済とかは普通にいるか?
「とにかくよ、準備物も粗方あったし確認は終了、後はこれだよなー」
片手にあるは「探索!京都編!!」と書かれた冊子、大凡10ページ分、そこには伏見稲荷の歴史や歴史の序盤こと日本史初期、平安時代などでのこの地域について他にも現地での探索メモなどなど前々から伝えられていたとはいえ、なんやえらい大変そうな感じがしはるもんやわぁ。
「3時間くらい探索の時間があるとはいえこの手のメモって埋めるのめっちゃ難しいねんけど⋯⋯」
経験上、こういうものは大抵の人が見て見ぬ振りをするか、しなくても数行が関の山。
これはなかなか大変な校外学習になりそうだ⋯⋯とはいえ楽しみもあるわけだし、前向きに行こうじゃないとやってらんないし。はぁ〜、これしかも歴史の範囲に入るんだよな〜あの先生優しそうだし大丈夫だとは思うけど成績に響くようなことは避けないと。
「新設校とはいえ舐めてたらまずそうな感じが漂ってるからなぁー」
並の学校を知らないから絶対とは言えないけど、1学期中に数学の半分?を全部終わらせるらしいし、多分、超ハードスケジュール⋯⋯その分?部活は無いらしいけど⋯⋯まだ。
「いや、朝からこんな陰鬱とした気分でいるのはやめよう」
現在時刻、A.M.6時。早起きの極み(個人記録)流石に暇だよな〜でも二度寝すると取り返しがつかない気も、あばばば。じゃったら、どないすべきかなー一旦朝のブレイクタイム挟んどくか?コーヒーメーカーならあるし。
思い立ったが吉日、早速コーヒーを飲むとしますか。
「コーヒーかっこ牛乳と砂糖マシマシかっこ閉じるなんだけどね」
コーヒーじゃない?いや僕は誰がなんと言おうとこれをコーヒーというね!だってこんがらがるし⋯⋯名称の種類が多すぎじゃんね。
「コーヒー信者にやられる可能性があるのでこれ以上はやめておこう、誰かはしならいけど⋯⋯」
香りは好きなんだけどね、苦いのはまだ少し苦手だからね、大人の味を知るのはまだ先のことよ。そこから約1時間のブレイクタイムにしては長い休憩時間の後のこと。
「7時、ぐぬぬぬまだ出発まで2時間近くある⋯⋯コーヒーも飲みきっちゃったしなぁ」
ゲーム最近やってないなぁー、やろうか⋯⋯やめよう現実に戻って来れなくなる可能性がある、切に。
「仕方ない、持っていく予定だった小説でも読もっと」
そうして遂にやってきますは8時30分出発まで残り15分の時間であ〜る。
「では、行ってきます」
玄関より出て、集合場所に向かう。集合場所はグラウンドとの境界線。
あいも変わらず皆様お集まりが早いこって。素晴らしき集合具合、まだ15分前ぞよ?これは集合だけなら全一目指せるな、うんうん。
「しばし待機かな?」
まだ10分前でバスも未着?だし、ふと周りを見る。無意識に近い状態で人を見分ける。その目で見据えた先にいたのは蒼銀の髪を持つ女性。
波風が立たないようにこっそりとステップを踏んで行く。
「中川さん」
無音に近い小声で話しかける。
「桂くん、お久しぶりです」
「確かに、お久しぶりだったか?なんか日常だけど忙しかったもんね」
「そうですね、授業行程も中々難しくて頑張らないといけないな、っと感じました」
確かに、そんぐらいには難しい。
「それで本日は何用で?」
「あぁ、えっと⋯⋯なんだろう?」
そういえば、いるっていうだけで話しかけただけだし、用事はないような?
「特にないかも?」
「そうですか、でしたら私から———」
「はーい!みんな、そろそろ出発するから名列順で並んでね!」
「あっ、では」
その後、何を言おうとしたのかわからないまま、整列とバスへの乗車が終わった。中川さんは何を言おうとしてだんだろう?うーん、この後の探索の時に会えるかなぁ?
「はーい、それではみんなー!伏見稲荷大社に向けて出発だよー!」




