一歩前進?
化学実験室を後にして次にどこに行こうか、っと考えていた時、中川さんに提案を受ける。いやまだ聞いてないから提案かはわからないけど⋯⋯。
「提案なんですけど⋯⋯」
よかった〜提案だった〜!提案じゃなかったら若干恥ずかしい、自分の中の先読みを監獄に入れる羽目になるところだった。それはいいんだけども。
「提案って?」
「その、一緒に⋯⋯」
「一緒に?」
「一緒にぃぃ⋯⋯」
そこで、止まった、完全停止っていうか。え?なんか湯気出てない?ん?幻覚か?いやなんかうっすら湯気みたいなのが⋯⋯。それになんか顔も赤いよう、な?
———グゥー。そこでお腹の音が鳴る、それも盛大に、爆音に。はぁ〜、なんで今なるかなぁ〜、はっず。そうして顔が赤い2人の不思議空間が形成され、その後その後柔らかい赤色の波が世界を染め尽くし、世界はそうして終幕を———。
「あの!!」
終幕を断ち切る1つの声、それは始まりの2人の1人の———この流れはもうええわ!!
さて世界滅亡の危機?は、置いといて、停止していた中川さんが動くいた。
「その、一緒に、お昼ご飯、、食べません、か?」
「へ?」
予想外の言葉に脳が停止する。意識が飛ぶというよりは、鳥籠に拘束されたような、牢屋に入れられたような、思考を縛るタイプの停止。まぁ案外すぐ解けたんだけど⋯⋯。
ふぅ、落ち着け僕、本当に落ち着け、これは対処をミスると今後の展開に響く可能性のある選択肢が目の前に現れた系だ、まずは一旦時間を稼ごう。
「お昼っていうのは、食堂で食べる、あの?」
「はっはいぃ」
あの?ってなんだよ!!このーー!!ぼっちの悪いところがぁぁ!!いや僕底力を見せろ!!ぼっちの底力を見せるんだ!!秘技:とにかく挨拶すべし!
「僕もお腹空いてるんで、行きましょうか!」
「はっ、はい!!」
てか、なんでフラットな喋り方出来てないんだ?あっ、ぼっち秘技:超敬語が発動してるのか⋯⋯。やっちまった!!
「それでは、行きましょう!桂くん!!」
そう言って中川さんは笑顔で僕の手を引いて行く。今日は何回手を引かれた?———2回か⋯⋯。ん?えっ、ちょっ、はやっ———!?
「まっ———!」
だめだこれ!?速すぎて走ることに集中しないと置いていかれる、っていうか喋ってたら普通に舌噛む!!
約2分後。
「はぁ、はぁ、、しっ、死ぬかと思った⋯⋯」
「だっ、大丈夫ですか!?桂くん!!」
「だいっ、じょう、ぶ、追いつけないほどじゃ、ないし⋯⋯逆に今まで体験したことない速さで新鮮だったよ!」
いや〜、疲れはしたけどそれよりも、あの速度と風の感じ、すごい気持ちいい、アスリートもこんな感じの風を受けながら走ってるのかな?———いや?アスリートなら風は邪魔か?まっいいや!
「それじゃあ中川さん、お昼ご飯、食べよっか!」
「———はい!!」
まずは席を探す、っと思ったけど、がらがら。だっ、誰もいない⋯⋯。いや調理する人たちはいるんだけど⋯⋯、食べてる人がいない⋯⋯。
「じゃっ、じゃあどこに座る?中川さん」
「そうですね⋯⋯あそこにしましょう!」
指を指した方向は内側の中央に出っ張りがあるところの角。そこは食堂の中でも中央に位置する。
「オッケー、じゃあ中川さんの荷物だけ置いて食券機の所に行こっか!」
「はい!!」
荷物を置き、IDを持って食券機に向かう。そしてそれぞれで注文し出来上がるとを待つ。そして出来上がったものを受け取り2人で席に着く。
「それでわ」
「はい!」
さー皆さんも手をあわせて!
『いただきます!!』
ちゃんとした手順を踏んで食事を開始する。僕は朝ごはん食べてないからガッツリめのラーメン定食、餃子付き。こんなものまであるのに少し驚いてる。いや〜、しかもラーメンの味5種類近くあったからね、ラーメン屋じゃないんだから⋯⋯。最近の学校の食堂はすげぇ〜んだな〜。でよ僕は僕でゴツいのなんだけど中川さんも中川さんで、結構ガッツリめの頼んでるなぁ〜、僕は中華なら中川さんは和食、それもシャケ定食・大。まぁその上の特大じゃないからそこまでなのか?そこそこのデカさだけど⋯⋯。そんなことはいいとして、黙食は慣れてるけど、せっかくの家族以外との食事、何か会話を⋯⋯。と、言って会話をできるのは、本当にすごいことだろう。改めて考えると僕たち2人には接点はない⋯⋯、同級生で入学式の前に偶然出会い、入学式の後起こしていただいた、で今に至る。うん、考えてみたけど普通がわからんからどうしようもないよな〜、う〜ん、漫画や小説の知識を使って頑張って切り開いてみるか!確か昼食の時は大体———。
「そういえば、中川さんは、他にどこを回ったの?」
基礎その1、まずはその日の話題から始めるべし!その日の出来事は互いに鮮明に記憶されているもの、それなら話題も枝分かれしやすい、はず。
「私は、8時に来て、グラウンドの方から見ていきました」
「あぁ、グラウンドの方かぁ、僕は寝坊して急いで来たばっかだからまだ見れたわないんだよね〜、どんな感じだったの?」
「そうですね⋯⋯全体的に綺麗でしたね、本当に作られたばっかりなんだなー、と思いましたねそれと設備がすごく整っている感じでした」
「なるほど、やっぱり綺麗だよね〜、生徒は全然少ないみたいだけど⋯⋯、僕と中川さん含めて20人しかいないから、この学校は部屋とかだいぶ持て余してる感じ?」
「そうですね、募集が始まったのも昨年の10月ごろですから、20人も集まっただけでもすごいんですかね?」
「どうなんだろ?」
う〜ん⋯⋯人生1周目だからなぁ〜(推測)高校のノウハウは漫画・小説知識しかない⋯⋯、漫画・小説も絶対じゃないしなぁ〜。オリジナル?の校則とかもあるだろうし⋯⋯。
「———そうだ!」
ひらめく、落雷が落ちたような、衝撃力を持って。
「校長先生に聞きに行けばいいんだ!」
シンプル is the ベスト。手取り早い方法。
「ふふっ」
そこで、中川さんが笑みをこぼす。
「そうですね!それが一番早いです!!ふふっ」
それは、今日一番の感情の動きがわかる表情の変化。そのあたりで同時に食べ終わる。
「それじゃあ、ね!」
「はい!」
さー皆さんもう一度手を合わせて!!
『ごちそうさまでした!』
お昼ご飯を片付けて食堂を出る。
「ふぅ〜、もうお腹いっぱい」
「そうですね、味つけもしっかり全体についてて、飽きずに食べ続けられるイメージです」
「こっちも、ラーメンが濃いめの代わりに餃子は優しさがある味付けだったから、続けて食べられたよ!」
「そうなんですか?」
「うん!まだ他のメニュー全然食べてないけどオススメ!」
「はい!いつか食べてみますね!」
「さて、今日行く予定の場所はもう行っちゃったしどうしようかな?」
未定で来たもんだからもう予定がない⋯⋯元々ないけど⋯⋯。帰ってもいいけど、いうてもまだ12時30分くらいだからなぁ〜。でも明日から授業も始まるみたいだし、ゆっくりしてもいい⋯⋯悩ましかぁ。
「う〜ん、中川さんはどうするの?」
「そうですね———」
しばし、それぞれで思案。僕は食後で若干ぽわぽわしてるけど⋯⋯。
「ふふっ———そろそろ帰ろうと思います、明日も忙しくなりそうですしね」
「それなら、僕も帰ろうかな?」
「はい、寮までの道を一緒に帰りましょう!」
その後、僕たちは寮への道を2人でゆっくり歩いて行った。一歩前進?したかはわからないけど。中学の自分よりも確かに進んだ実感はあるし!明日からも頑張るぞー!!




