お掃除
夏休みを迎えるにあたって、掃除をしましょう。と、高橋会長が音頭をとって生徒会室の掃除が始まった。例年通りなので1年生から3年生まで割り当てはきまっている。一棟の一階の大半を占める記念館はOBOG用。鍵が閉まっていてやる必要はなし。玄関、2階にある生徒会室までの階段、生徒会室。それぞれほうき、ちりとり、雑巾など掃除用具を取り出してきれいにする。学校の掃除と変わらない。違うところがあるなら運動会で使う優勝旗のほつれを確認、ソファーを雑巾で拭く、螺旋階段の柱雑巾で拭くのなんかめずらしいかも。掃いて拭いて繰り返していると生徒会室に高橋先輩が1人でいるタイミングがあった。
「ソフィ先輩」
「なっ!?」
俊敏な速さで出入り口をみて先輩はだれもいないのを確認してつかつかローファーを響かせてちかよってきた。
「内緒っていったでしょう」
ぐっと目の前に美少女の顔があるのは眼福だ。先輩かわいい。
「はあい。というか隠す必要ありますか?ゲームで仲良くしてた友達とあってみたらたまたまた知り合いだった。で?っていう。すごいなーって思うくらいで大したことないのでは」
「ある!だって」
先輩が理由を説明しようとしたところでおしゃべりしてる生徒会のメンバーが入り口に来てしまった。理由お預けか。腕をおろして掃除に戻っている。ゲームで聞けばいいかな。