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6.あの~ 転生者が引きこもりで迷惑なんですけど...

異世界転移者のサポートや転移者とのトラブルなどのご相談はこちらまで!!

「ジリリリ」と魔道フォン(黒電話)が鳴った。

私:「こちら冒険者ギルド異世界人お悩み相談課です」

相談者:「あの~ 転生者が引きこもりで迷惑なんですけど...」


私:「これで何件目だよ?」


私はため息をついた。

自信過剰な転生者の対応の相談を受けて数日が経ってからは

冒険者ギルド異世界人お悩み相談課の相談は同じ内容ばかりだった。

しかも同じ転生者の事ではなく複数の転生者が引きこもっているらしいのだ。


冒険者ギルドでも事態を重く見、対策を協議していた。

一応の転生者である私に転生者ついてのレポート提出の要望もあった。


私は人生を全うしてこちらの世界に赤子として生まれた者で俗に言う輪廻転生者だ。

現地民との違いは前世の記憶があるだけなのだ。

こちらでは前世の記憶は全く役に立たない。

前世の世界で発達した科学では分業が進み技術があっても設計が出来ない。

設計が出来ても工作機械が作れないなど一人では何も出来ないのだ。

魔道フォンも見た目だけが黒電話で仕組みは魔法の応用だ。

稀に現世の世界の科学文化での発想が役に立つが

基本、こちらの世界でもマジックアイテムで同じような物が存在する。

それぐらい前世の記憶は役に立たない。

もしかしたら、こちらの現地民の幾らかは転生者で記憶ないだけかもしれない。


輪廻転生以外の転生者はどうか?

転生は新しく生まれ変わる事なので、どうして生まれ変わったかだが...

事故、過労、病気などが引き金でこちらの世界に転生しているらしい。


転生した姿は生前と同じ姿の者と全く違う姿の者の場合があるとの報告がある。

生前と同じ姿の場合は世界を渡って来た異世界転移者とあまり変わらない。

この場合は自分自身をどんな人間が分かっているので問題が起きにくいが

前世とは違う姿で転生した場合は自分のスペックが分からず問題を起こしやすいと考えられる。

さらに挫折で自ら人生を終わらせた者が転生した場合はこちらの世界でも挫折しやすとされる。


したがって人生を終わらせた者が前世と違う姿で転生した場合

別人になったと思い込んで色々とやらかし絶望し現実逃避して引きこもっているのではないか?

見た目は違えど中身は同じ人間なのだから...前世と同じ道を辿るなら早めに対策しないと手遅れとなる。


こうなると私では手に余る。

早急にカウンセリングの専門家に引き継をしなければ!?


その後、カウンセリング担当者と共に仕事をしていたが...

現世の世界の情報を資料化したのを境に私の仕事は無くなっていった。

ギルドでは転生者とのトラブルは文化の違いと仕事の不安定さが問題の根本だとの意見にまとまった。


しばらくして新しく職業安定課が出来た。

転生者はもちろん現地民の職業の斡旋を行い、この世界の平和と安定を目指している。

なお、冒険者ギルドでは異世界人お悩み相談課は廃止となり

カウンセリング担当者は職業安定課に移り挫折した転生者などの復職のサポートをしているらしい。


私は冒険者ギルドを辞めその職業安定課を利用し新し仕事に就いてなんとかやっている。


あれから変わった事は現前世の文字の看板があちこちに立ち冒険者ギルドまでの道案内をしている。

現地人には読めないが「ハ〇ーワー〇はこの道を○○〇。異世界でもがんばってください!!」と

そう、この看板の製作が私の冒険者ギルド異世界人お悩み相談課の最後の仕事だった。


異世界転生したって仕事して生活するんだよ、何事も劇的に人生が変わるわけがないんだよ。


私:「今日も仕事やるか~」

拙い文章ですが読んでくれてありがとうございました。

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