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ブラックリベリオン〜俺は絵で世界を転覆させる〜  作者: ルキナ
第二の腐った人生
4/17

弱肉強食

今回は長めです

とりあえず森の方まで歩こう

フラフラになりながらもわずかな希望を胸に歩みを進める

森に行けば食べ物や水があるはずだ

そこで俺はふと思った

ここが異世界だとしたら森にはモンスターとかがいてもおかしくないな

この世界は俺が見ていた異世界アニメとは全然違うからその可能性も薄いのか?

そんなことを考えながらただただ歩く

普通なら自分のステータスを確認するコマンドだったり、次の目的地、ミッションの通知

後は救世主になるイベントなんてもんがあるもんだと思ってたんだけどな

所詮は妄想か はぁハーレム展開なんてものもこれじゃあり得ねえよな

自問自答を繰り返し気づけば近くの森の前に辿り着いた

さあ鬼が出るか蛇が出るか とりあえず警戒しながら行こう

俺は周りを警戒するのと同時に食えそうなものを探す

正直気力体力共に限界を迎えているから警戒力なんてものも全くないに等しいのだがしないよりはマシだ

あっ! 果物か!

まず果物を観察する 紫の怪しげな木になった果物だ どう見ても怪しい

「鑑定!」と言ってみたが何も起こらない まあそうだよな

とにかくせっかく見つけた食べ物?だ 食えるうち食おう

見た目は赤いバナナのような見た目で皮と果肉はオレンジに近い 匂いも悪くなさそうだ

俺は恐る恐る口に運んだ どのみち餓死して死ぬくらいなら毒で死んでも変わりないしな

パクッ っ!?

その瞬間俺の脳にとんでもない脳内分泌液が出たのがわかった おそらくドーパミンだ

なんだこれは うますぎる!

食べた瞬間プチッと弾ける果肉、果汁が栄養、水分の枯渇した体に一気に染み渡っていくのがわかる

こんな幸せなことがあるのか! 

俺は一心不乱にその謎の果物を食べ続け気づけば全て食べ尽くしてしまった

気力体力共に回復した俺はようやくまともに周囲を警戒することができるようになった

そしてとてつもない殺気に背筋が凍結した

なぜ今まで気づけなかった いつからだ これが殺気ってやつなのか やばい やばい

足はガクガク震えまたもやパニックになりかけていた

それもそうだ

今俺の目の前にいるソレは地獄を体現したかのような歪んだ顔をしていた

見たことのない生き物 強いて言うなら熊か ただそんなレベルじゃない

どうする まずい まずい くそ 焦るな 落ち着け!

ここ数時間で色々ありすぎたせいかかなり肝が据わってきた俺は深呼吸をしソレと見つめていた

何故あいつはすぐ襲ってこない どう見ても力の差は歴然だ なぜだ

そこで気づいた ソレは俺の方を見ているようで俺の後ろを見ていることに

俺はゆっくりと振り返った

そこにはすらっとしたあまりにも奇妙な生物がいた

頭はクラゲ 体はタコ?か そして口裂け女のような口がゆっくり開かれた

一瞬で青ざめた 殺される いや 捕食される!

そこで気づいた ソレとこの生物は獲物の取り合いをしようとしていることに

生き延びるチャンスがあるとしたらそこしかない!

俺は深く深呼吸をし周囲を見渡す

まずは機動力で相手を撹乱しつつあいつら同士で戦わせて逃げる これしかない!

そして決死の覚悟で駆け出した!

その瞬間激しい爆発音のような雄叫びと耳障りな甲高い笑い声のような鳴き声が響き渡った

ぐっ…! ここで怯むな! 絶対逃げ切るんだ

俺は後ろを振り向かず木々の間を縫うように全力で駆けた

後方では木がめちゃくちゃに倒されている音、両者が戦っている音が聞こえてくるが後ろを見てる暇はない

ひたすら全力で駆けた先に森がひらけた場所があった

そこは広い湖だった やばい 逃げ場がない

後ろを振り返れば血まみれになったソレが立っていた

あの変な生き物は負けたのだろう くそ 共倒れしろよ

俺は後退ることしかできずなす術がなかった もう終わりかよ

だがソレの動きが急に止まった なんだ

ザバアッ! 背後から水が弾け飛ぶような音が聞こえた

そして日差しがきつかった場所から一転、急に空に雲がかかったように暗くなった

水?雨?が滴り落ちてくる 間違いない 今度は湖から何かが出てきやがった

そして俺は上を見上げる

そこにはネッシーのような見た目で機械でできたような皮膚、大きな口を開けたモンスターがいた

これは今までの比にならねえ

そこで今やばい状況になっていることを改めて悟った アイツビームでも打つきか!

モンスターの口の周りに無数の光が集まり膨大なエネルギーが集まっているのがわかる

やばい 射程内から離れないと!

幸いソレはそのエネルギーを見て絶句していたのだろう 追ってくることはなかった

全力で避けるんだ モンスターはどうやら俺が標的ではないらしいしな

そして眠りを妨げたものへの地獄のエネルギー波が打ち込まれた

ゴゴゴゴゴッ!

あまりの余波に吹き飛ばされどうすることもできない

ぐはっ! ゲホッ!

全身の打撲、吐血を繰り返しながら転がり続ける

どれだけ飛ばされるんだ 俺そんなに軽かったのか

ドンッ! しばらく吹き飛ばされ気づけば崖に激突していた

ガラガラガラッ! 次は崖崩れかよ

余波によって崖崩れが起き、地盤も悪かったのだろう、地面まで陥没していく

うわあああぁ!

俺は地面に落ちていった

うぅ…ここは 意識が戻った

地面の下は洞窟か もっとヤバそうなのが出そうだな おっとフラグじゃないぞ

全身が痛くてしょうがないがこの場にいてはまた崩れた岩が降ってくるかもしれない

歩こう

しばらく歩いた おいおい景色が変わらないから進んでる気がしないな

どれだけ歩いたのだろう 休憩しながらおそらく4時間くらいだろうか

そもそも時間という概念があるのだろうか

そんなことを考えながら歩く

そこでついにあるものを見つけた これは!

ピッケルのようなものだ 隣に骨のようなものが落ちているが見なかったことにしよう

よくよく考えてみればこんな真っ直ぐな洞窟自然じゃできないよな

てことはこの先に人がいるんじゃないか!

そう思うと歩く足にも力が入る

人間不信気味だった俺でもこんな状況になったら人が恋しくなってしまうんだな 悔しいけど

早歩きで歩くこと数時間ようやく古びた扉を見つけ扉の前に立った

これでようやく一安心だ よし!

俺は勢いよく扉を開けた

それがまた地獄の始まりだということも知らないで


次回 ブラックオアデッド

夢中で1時間くらい書いてました

時間経つの早い

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