最強の元勇者
更新だいぶ遅めにして無理なく行きます
メイリア・アルトレム
これが私の名前だ
正確には名前だった、になるのかな?
私の生まれは王国の外れにある小さな村だった
村の人々は人が良くて毎日が楽しかった
でも夜になると魔物が活発に動き出すからそこだけは注意してたけどね
そんな感じの生活を8歳くらいまで続けてた時村にある男性が現れた
彼は王国の名の知れた剣士で近くの森で仕事があるとのことでしばらく村に泊めて欲しいと言っていた
そこで村長と村のメンバーが話し合い私の家で面倒を見ることになった
私の家は母親と私の二人だけだったので最初は抵抗があったけど王国のことや知らない話など
いろいろ聞かせてくれてすっごく面白かった!
夜になれば颯爽と魔物を退治し村を守ってくれた
私は次第に王国と剣士に憧れを抱き居ても立っても居られなくなった
剣士さん! 私に稽古をつけて!
最初は遊び半分だろうと思われて断られてたんだけどあることがきっかけで本気で教えてくれるようになった
私達がいつも通り早めの就寝をしようと灯り消した時急に外が真っ赤に燃えた
えっどういうこと! 家事なの?!
そんなレベルじゃないのは村の人たちの叫び声で分かった
大丈夫、剣士さんが助けてくれる ってあれ?
剣士さんがいない
ママ!大丈夫!剣士さん知らない?!
幸い母親は無事だった
わからないわ そんなことよりも早く隠れなさい! 今頃剣士さんが助けてくれてるわ!
そう信じたかったが何かモヤがかかったような感じだった
家の周りを見ると剣士さんの荷物がなかった
元々荷物なんて小さなバッグと剣しか無かったんだけど
きゃーッ! 外でまた叫び声がする まずい!助けないと!
あんたッ!何してるの!外に行ったら殺されるわよ!
ママが全力で抱きしめて止めに来たけど私はなぜか止まれなかった
普通こんな状況怖くて震えて動けなくなるだろう
ましてやただの子供だ
だけど私の中にあったのは恐怖ではなくこの状況を何とかしなければという強い思いだった
でも私は子供なので大人に抱きしめられたら反抗しようにも力で負けてしまう
ドンッ! キャッ
外で大きな音が鳴りママがバランスを崩して私と一緒に床に倒れ込んだ
その時ふと剣士さんが言っていた言葉を思い出した
人間は首を絞められると息ができなくなって意識を失うんだ
それを俗に落ちるっていうんだけどね その後も絞め続けると死んじゃうからやったらダメだよ
私は何となく自分の首付近でママの肩を持ち上げ隙間を無くした
ママはびっくりしたような動きを見せたが次第に動きが悪くなりそのまま落ちた
後で分かったことだけどこれ肩固めって言うらしいわね
そして私は寝ているママを置いて台所に行った
うん 心許ないけどこれで十分!
ただの包丁だ 剣士さんの剣の半分もないし切れ味も悪い
今はこれでも十分な武器よね そして勢いよくドアから出る
そこには松明を持ったゴブリンが家に火を放ち、剣を持ったゴブリンが村の人たちを襲っていた
地獄絵図だ でも心は絶望してない!
おい! メイリア! 何してるんだ! 俺たちが食い止めてる間にみんなと逃げるんだ!
逃げるってどこに? ざっと見た感じゴブリンが8体ね
こんな村攻め落とすには多すぎるくらいね
でも何で何だろう みんなは魔物対策でいろいろやってたしバリケードも今まで問題なかったはずなのに
疑問はあったけど今はそれどころじゃない! まずこのゴブリンから!
私は剣士さんの動きを見様見真似でコピーしていた いやそれを超えていた
その動きはまるで落ちる木の葉の如く軽やかでまたトリッキーな動きだった
ゴブリンはその動きに対応できず身を引こうと下がる
チャンス!
そのチャンスを見逃すわけもなくゴブリンの一番柔らかいであろう眼球に包丁を刺した
ギャーッ! ゴブリンが叫ぶ
その叫び声に反応したのかゴブリン達が集まってきた
私はそのことも確認しつつゴブリンの落とした剣を手に取りそのままとどめをさす
よし、次!
気づけばゴブリン8体を一人で倒してしまっていた
大人数人でも手こずっていたゴブリンをだ
おーい! 大丈夫かー! クソ一体何事なんだこれは!
私は声の先を確認した 剣士さんだ
すまない遅くなってしま った?
剣士さんの顔は固まっていた よく見れば周りのみんなもだ
? 何で固まってるのみんな?
そりゃそうよね 返り血浴びまくった少女がゴブリン皆殺しにしましたなんて そうなるよね
これ、メイリアがやったのか? 剣士さんがいう
うん、そうかも 必死だったから覚えてないけど
剣士さんは周りの男達の反応も見て納得したらしい
とりあえず村のみんなが無事かどうかだ!
その後火の手がない広場にみんなが集まった
そこには憔悴、絶望、悲しみに打ちひしがれたみんなの顔があった
人数は半分くらいしか生き残れなかった
隣の家のおじいちゃんもいない、畑のおばあちゃんもいない 嘘でしょ
私は悲しみと悔しさで胸がいっぱいになった
メイリア! 心配したんだから! ママだ
どうやら今広場に着いたらしい まあ寝てたからね
これからどうする どうするったって みんなが話し出す
そこで剣士さんが口を開いた
みんな聞いて欲しい! まず村に着くのが遅れてしまい本当に申し訳ない
剣士さんが深々と頭を下げる
普通なら大バッシングを受けるだろうがここの村の人はそんな心無い言葉をいう人はいない
頭を上げてくれ剣士殿 いずれこうなってしまうことも覚悟しとったことじゃ
本当にすまない 剣士さんは泣いていた
泣かないで剣士さん! それよりもこれからどうするかみんなで話そうよ!
私は泣いている剣士さんを宥めながら今後についてみんなに促した
その言葉聞きに剣士さんは涙を拭い力強い言葉で言った
私が責任を持って生き残った人々に生活を保障すると
我が王国騎士アリシュエーテ・カルロの名に誓いここに宣言する!
そんな名前だったんだ剣士さん
みんながざわつきだした
聞いてくれ! 私は王直属の騎士だ! 村のみんなを王国に移住できるように全力で掛け合うと誓う
みんなは少しほっとしたようだ
そしてここにいる神童メイリア・アルトレムを我が王国騎士総出で勇者として育て上げる!
ん?勇者?騎士じゃなくて?
待ってください! この子を戦わせるのですか! そんなの反対です!
お母様のお気持ちもわかります だがこのような才能の持ち主もう他にはいないでしょう
私ゴブリン倒しただけなんだけどな それで勇者っていいの? まあいっか!
大丈夫だよママ! 私が全員守れるくらい強くなるから!
メイリア⋯ ママは悲しそうな顔をしながらも私が言っても聞かないことを悟り諦めた
ところで剣士殿、いやカルロ様かな 騎士じゃなくて勇者とはどういうことなんじゃ?
いや村長、剣士殿で構わないさ そうかみんなは王国にいないから知らないんだな
そして剣士さんは深呼吸をしゆっくり目を開けいった
この世界には魔王がいる
次回 王国生活
キャラの名前管理しきれるかどうかが問題になってきそうな気がする今日この頃
いずれゲーム化してみるつもりです




