表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

第七話

 翌日。ゲームのシナリオを変える第一歩である、両親を救うという1つの峠を越えた私は、今後のプランについて考えていた。まずは、この世界の基本的なことについてノートに書き込んでみた。


 1.この世界では魔法が使える。

 2.曜日の言い方、月の数え方は日本と一緒である。

 3.絶対王政である。

 4.厳格な身分制度があり、第一身分が聖職者で人口の約

0.4%、第二身分は貴族で、人口の約2.1%、第三身分が平民。フランスに酷似している。

 

 といったところだろうか。

 

 まぁ、本題はストーリーが始まる前までに出来ることを考える、という話で。


 私が死なないために出来ること、それは!


 体づくりと、攻略対象になるべく近づかないこと!


 なんだけれど。家は公爵家なのだ。家格的にこれから攻略対象たちと接することもあるだろう。それに生憎私はイケメンが好きなのだ。一度でもイケメンと話してしまったらもうそれは、私のタガが外れてしまう瞬間だと考えても十分に過言ではない。瞬時に限界化オタクへと化し、関わらないどころではなくなるかもしれない。ので。


 うーん、そうだ!


 攻略対象たちが、私に対して悪い感情を抱かないよう努力する!


 それに、この世界に来た理由もちゃんと忘れていない。嘘をつかずにひたすら正直に生きれば、きっと私も報われる筈だ。


 そんなことを考えながらお気に入りのマカロンを食べていると、開いていた窓から、誰かがひらりと入ってきた。


 「よお、お前が階段から落ちたって聞いたから来てやったぜ」


 びっくりして窓の方を向くと、ニヤニヤと意地悪そうな顔をしたシルヴァンが立っていた。



 シルヴァン·ルキリエ、ルキリエ公爵家の三男で、私の幼馴染でもあり、なんと言っても。



 攻略対象の1人である。

いつも読んでくださり、ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ