第一話
小説家になろう初投稿です!
稚拙なところもあるかもですが温かく見守ってくださるとありがたいです......!
よろしくお願いします。
最初がなかなかにシリアスです。。
私は、嘘吐きだ。
最初は、そんな事なかったのに。
自分をよく見せたい。
失敗は自分の所為じゃない。
他人に責められたくない。
そんな理由で、気が付くと嘘ばっかり吐いて生きてきた。
17年目の夏、初めてその嘘がバレてしまった。友達はみんな離れていった。翌日学校に行くと、上履きが教室のごみ箱に捨てられていた。机の上には赤いチョークで「死ね」という文字が書かれていた。学校に置いて帰っていた教科書は切り裂かれてボロボロになっていた。
あぁ、自業自得だ。自分は今、本来自分が受けるはずの扱いを受けているだけだ、そう思った。辛くはなかった。だって、友達はずっと私を信じてくれていたのに、私はあの子たちの気持ちを踏みにじったのだ。それも何度も。私が嘘を吐くたびに無意識に死んでいった心は今、かつての友達を想って刺されたような痛みを感じていた。
その日の帰り、私はトラックに轢かれた。朦朧とする頭の中で、私は虚空に手を伸ばす。
今まで傷つけたすべての人に償わないといけない。
もう、嘘なんて吐かない。
ー神様、もし次があるのなら、私にやり直すチャンスをくださいー
そう願うと、目の前が真っ暗になって、私は意識を手放した。
何の意味も、何の価値もない人生は、呆気なく幕を閉じた。
◇◇◇
うわぁ、眩しい!
急いで目を開けると、そこには一面に広がる綺麗なお花畑、…あれ?ここって天国なの??いや、でもそれは有り得ない……。何処よ、ここ。
「やぁ」
「ヒィィ!?!?」
ふいに背後から声がして(凄まじいイケボだった)、私は後ずさろうとするも、驚きと恐怖で腰が抜けてしまい動けない。仕方がないので目だけ後ろを見ると、
「神…様……?」
そこには。
私がこう言うのも無理のない、美貌の男性がいた。サラサラとした眩い金髪を腰まで伸ばし、宝石が嵌っているんじゃないか、というほどに輝く碧い瞳。しかも、お決まりと言ったらアレだが、いや実際に見たことはなかったけれど、天使の輪と羽が付いていた。
「うん、そうだよー神だよー、こんにちは。僕の名前はベネディクトだよ」
美貌の神様は、いかにも軽くそう言った。
「あ、こんにちは、ベネディクトさん。あの~、つかぬことをお伺いしますが、ここってどこですか?天国、とかではないですよね…、私、ひどいことをしてしまったんです。
私、両親が早くに死んでしまって、親戚のところにお世話になってました。その家では居ないものとして扱われてたんです。言い訳とか、逃げとかかもしれないんですけど、学校のみんなは両親がいて、すごく幸せそうだったんです。それを見て、どんどん見栄を張るように、人に軽蔑されないようにって嘘を吐き始めて……。結果的にたくさんの人を傷つけてしまいました。だから天国とか、間違っても行けるような人間ではないんです……。」
ベネディクトさんは、私の自白をずっと黙って聞いてくれた。そして、私が懺悔し終わるとおもむろに口を開いた。
「うん、そうか、そうだね。
言いたいことはたくさんあるけど、まずは君が最初にした質問に答えるね。
ここは天国でも、地獄でもないよ。輪廻転生って知ってるかな?1度死んでしまった魂が生まれ変わるみたいなことなんだけど、ここはそれによって次の世界に行く人を送り出すための場所だよ。
つまり今から君には、 転生 してもらうよ」
早く本編に入りたい......!
誤字脱字や文法の間違いなどあればぜひ教えてください......!
感想もよろしくお願いします。