告白
三題噺もどき―よんじゅうきゅう。
お題:悲しみ・先輩・海
私は、悲しみに暮れていた。
その日、私は、ずっと憧れていたサッカー部の先輩に告白をした。
自分でもなんと言ったか覚えていない。
言いたいことはたくさんあったのに、それも言えたかどうか…。
それぐらいテンパっていたのだ。
心臓の音が耳に届いてうるさかったことだけは覚えている。
でも、その告白は断られた。
何だったかな、確か、部活とか勉強に集中したいから、と言っていたかな。
―それから、友達としてこれからよろしくとも言われた。
その時は状況がよく分からなくて、ただ「はい。」と、答えるだけで一杯だった。
そこから、うろ覚えだが、どうにか家に帰り、自室に入った。
その途端、涙が溢れた。
深い、深い海に沈んでいくように、ただ、その悲しみに身を任せ、泣きつづけた。
どれくらいそうしていたかな…。
涙は枯れ、声も枯れ、想いも枯れかけていた。
「…………」
悲しみに囚われ、何も考えられなかった。
それでも、どうにかこの思いを捨てようと。
「…大好き、でしたよ、先輩……」
そう、無意識に呟いていた。