第15話 木の神様に水の神様、日の神様に………えっと?
先がクルンとカールした黒髪で短髪。それに黒曜石のように黒い目。
ペタンコのサンダルを履いていて、サンダルから伸びたリボンを足に結んでいる。
短いベージュのスカート?ズボン?に緑色のシャツを着ている。
ちょっとボーイッシュ、って印象。小柄だし。
あと、頭に木の枝でできた冠をつけている。
木の枝。
ってことは、
「わかりました。」
「おぉ?じゃ、あたしはなんの神様かな?」
「木の神様、ですよね?」
「お〜!」
みなさんが感心したように言う。
「ここまで連続で当てられるなんて!」
と手を打った後、木の神様は元気よく頭を下げた。
「それでは自己紹介を。」
そして咳払いをすると、
「あたしは木の神、リーツァ。木の成長を司るの。これからよろしくね!」
握手を求められ、俺は笑顔でそれに応じた。
その様子を見て、期待するように頰に手を当てる、青い神の女神様。
俺は観察する。
真っ青の長いストレートが腰まで伸びていて、グレーの細いタレ目。
細くて、身長は高い方だと、思う。
空色のロングドレスに、白い布………絹、かなぁ?
その白い布には金の糸で、水しぶき、かな?が刺繍されている。
頭には銀色のティアラをつけていて、白い布とおんなじ模様が彫られている。
靴はほんの少しヒールのあるサンダルで、足首に水色の石のアンクレット。
ここまで見たら、俺はすぐにわかった。
「水の神様ですね!」
「わぁ、すごい!そうよぉ、あたり!」
頰に手を当てたまま、おっとりと言う水の神様。
「わたくしはヴァーダ。この世の全ての水を司り、水害を引き起こす神よ。よろしくね。」
俺は会釈をした。
俺が名前を当てた神様は座りながら紅茶を飲んだりお菓子を食べたりしている。
残っているのは、二人。
ミーナスさんは、やれやれ、というのと、楽しみだなぁ、というのが混ざったみたいな顔をしている。
しかし、残った三人のうち、二人は見た目がそっくりだ。
当てられるかわかんない………。
二人とも、ニヤニヤしている。
さっき、自分の方をポーと言った方は、茶色くて底の高いブーツを履いて、色の薄いダメージジーンズを履いている。黒い無地のインナーの上から白いシャツを羽織って、口ピに耳にはうねうねしたピアス、あと、さっき喋った時に舌ピも見えた。
黒髪ベースで先の方が金色。あと、目の色は黒。すごく大きい。
んで、もう一人の方は、金髪ベースで先の方が黒で、金色の鋭い瞳。
金色のピアスをいくつかつけていて、口ピもしている。
口ピはポーさん(仮)とおそろかな?
いーな、おそろとかやってみたかったな。
袖や襟に金色の糸で線が刺繍された白くて袖に広がったシャツに、黒くて裾の広がったズボン。このズボンは、横の方(足の側面)のとこが編み上げみたいになっている。
靴は、ビーサン、だな。
一番右で、ニコニコ明るく笑っている男の人は、オレンジ色の髪がちょこんとはねてて、左はオレンジ、右は赤の目の色をしている。
オッドアイだ!かっこいい!
優しい大学生のお兄さん、って感じ。
薄いオレンジ色のTシャツに、白いニットのカーディガン、黒い裾の広がったズボン。
ズボンには太陽みたいなものが刺繍されている。
この辺りで、だいたいなんの神様かが想像ついた。
靴は白い、俺も知ってるスポーツブランドのごついスニーカー。
手首には金色のリングをつけている。
とりあえず、わかる人から答えようっと。
「えっと、一番右の神様は、日の神様、ですよね。」
「うん!正解!どうしてわかったの?」
初めて理由を聞かれた。
「あ、えっと、髪とか、目の色とか、ズボンに刺繍されてる太陽、とか。」
「へぇ!よく見てるんだね!」
間違えたら失礼に当たりそうだしね。
ちゃんと、できる限り考えてやるよ。
「僕はジン。日の神だよ。太陽の光の強さや地上の天気を司ってる。自然災害を引き起こし、この世を表で支えてるんだ。僕とミーナスは対になってるんだ。どうぞよろしく。」
仕事量が一人だけ異常に多いな。
ミーナスさんが多分リーダーだけど、国民とか信仰者の中ではジンさんが一番上みたいな感じなんだろうな。
「ここまで全問正解だね!すご〜!」
リーツァさんが手を叩いてぴょんぴょん跳ねる。
「テメェはいちいちうるさい。」
「はぁ?ポーチャだってうるさいじゃん!あっ。」
「名前言いやがったな!?ポー、あとで自分で言おうと思ってたのに!」
「名前だけならわかんないでしょ!」
「わかったらどうすんだよ!」
ポーチャさん、と、リーツァさんが揉め始めた。
「二人とも。」
落ち着いた声でミーナスさんが言うと、二人とも黙る。
さっすが〜、とつぶやくジンさん。
「この二人、仲悪いんだよな〜。」
とジンさんが笑う。
へぇ、なんでだろ。
喧嘩をしていたポーチャさんと、もう一人の男の人を交互に見る。
差が分からん。助けて。
ん〜、と言いながら、二人の周りを回る。
背中から見たりするけど、特に変わったことはない。
なんもわかんない。
なんの特徴もつかめない。
悩む俺を見て、フィオさんとミーナスさんが話している。
「やっぱ、あの二人似てるから難しいよねぇ。」
「ですね。地味に特徴はありますが、わかりにくいですし。」
特徴が、ある?
服とかは、そんなに特徴を感じない。
他には、ピアス?
でも、二人ともピアスしてるし………
あっ!
俺、わかっちゃったかも!
読んでくださってありがとうございます。
ちょっと聞いてください!!
実はぼくの好きなアニメと、コ◯スがコラボしてるんですけど、そこで、なんと!!なんと!!推しのクリアファイルをゲットしました!!
トレーディングタイプだったので、当てられてめっっっっちゃ嬉しいっす!
そして。
四件目のブックマークありがとうございます!とても嬉しいです!
テンションがハイになります。
それでは、また二日後、この話のあとがきでお会いしましょう!(もしかしたら氷の王子様が投稿されるかもですが)
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