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この世界の人々はみんな特殊能力を持っている
これは誰から与えられるようなものでは無い
人間は生まれた頃から何かしらの能力を所持しているが
自分の能力を理解せずに一生を終える人もいる
特殊能力は、魔術や魔法などとは違って魔力と呼ばれる存在の物質や詠唱などは不要である
しかし能力の数は一人一つしか持てない
能力の種類はおおまかに2つに分かれる
この世界を生きるの半分以上の者は皆こうだろう
(属性能力)火、水、風、土などを扱う能力
それ以外は
(固有能力)全く別のものを操る能力
を持つ
こんなこと、この世界では初等部でも習うことだ
なのに俺はこの世界に恵まれていない
高校に入学したからってななも変わるはずでは無いんだ、と自分の胸にいい響きかせる
???「雪夜ぁー!!授業居眠りとはいい度胸だなぁ!?」
そう、これが俺の名前「神奈木 雪夜」だ
今は確か数学の授業を受けていた気がする
授業終わり、先生からの怒鳴り声でようやく目を覚ましたのであった
そう俺はこんな人間だ
成績もそこまでいい訳では無い
オマケにこうだ、まだ能力すら…
「そんなこと言うなや、神奈木」
と、励ましてくれる友人の拓真
それと自分の能力を嫌味のように見せびらかしてくる
幼なじみの美夏
よりによってこんな女がAクラスの能力を所持しているんだろう
能力はそれ相当のレベルとしてA~Eまでの値に分けられている
しかしAを超えたSクラスを持つ人間もいるらしいが世界で8人しかいないという
過去に家が火事で燃えた時に助けて貰えたこともあるし能力がすごいことは事実だ
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こんなに平和そうに見える俺たちだが実は各国で戦争が起こっている
しかし何故こんなにも安全かと言うと答えは単純だ
休戦中だからだ
だが絶対に攻めてこないとは言いきれないがこのような状態が20年は続いているらしい
だから人々は安全だと思っているのだろう
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「ちょっと、聞いてる??」
なんだ、美夏か。
「なんだとは何よ!?」
一緒にいてすごく元気なのがよく分かる
一体どこからそんな体力が湧き出るんだか…
「おっさんみたいなこと言ってないで、もう少し今をエンジョイしたらどーですか??」
そんなこと言わずに、ほら、クレープ買ってきてやるからさ 拓真が(ボソッ)
「え、本当?駅前に新しいクレープ屋が出来て1度食べてみたかったんだよねー」
そう、美夏はスイーツで餌付けできる
こんな日常が続いていたが、事態は急変したのであった