第82話 - ティアの告白1 -
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「ねぇ!ベルゼってば!」
「…うん?」
「もう何ぼさっとしてるのよ?ベルゼはティアが斬ったのは見えたの?」
「あ、ごめんごめん。魔眼でギリギリ見えた…けど、本当に一瞬だった。」
「ベルゼの魔眼でもギリギリなのね…。ねぇティア、今のはどういう技なの?」
「………内緒」
「もー!教えなさいよー!」
そういえば、ティアは俺たちに何かを隠してるのでは?と思った事がある。
知り合った当初は思う事はなかったが、冒険や討伐をして一緒にいる時間が増えるにつれ気になりだした。
だが、そもそも知り合ってからそこまで時間が経ってる訳でもないし、全てを晒すほど気を許していないのか。と、深くは気にしてこなかった。
そもそも俺だってティアの事を詳しく知ってる訳ではない。というか普段、俺はティアとあまりそういう話はしないからな。逆に俺のこともあまり知らないだろうし。
まあそれよりもだ。
今の技を放つ前に、ティアの身体を循環していたものは、魔力の動きと酷似していた。だがそれは、確実にティアの持つ魔力量を上回っていた。
以前、ティアのステータスを見せてもらった時に魔力が極端に少ない事に気がついた。それに属性も無い。魔力でないとするなら、一体アレはなんなんだ…?
「なぁティア。ティアは魔力が殆ど無いんだよな?」
「…ない」
「あの技を発動する前、ティアの魔力量からは考えられないほどの何かが、目まぐるしく循環していたんだ。アレは何なんだ?」
「………」
ふむ。また、だんまりか。
前に見た時は、魔眼が開眼した時だったから分からなかったけど、今初めて気がついたティアの保有魔力を遥かに超える" 何か "。
その何かは魔力の色とは違うものの、魔力の流れと全く同じ循環の仕方だったんだが…
「まあ…答えたく無」
「…見たのね」
「ん?」
「魔眼で私を見てたのね」
「あ、ああ…」
「えっち」
「えぇ……」
魔眼、体内の魔力しか見えないんですけど。
服が透けて身体が見れる。とか、そういうのではないんですけど。いやなんならちょっとその能力、男としては憧れますけど!
え、なに、俺普通に失礼な事してたの…?
「いや、魔眼は体内の」
「冗談」
おい。
結構ガチで焦ったんだぞ!
なんか一瞬ヤバイ雰囲気になったじゃん!
「…いつかこんな日が来るのかなと思ってたけど」
「「??」」
「私にとって2人は大事な仲間。隠し事はしたくない」
「うん?」
「本当の事を言って2人に嫌われたり追い出されるかもしれないのが怖かった。でも…今は…それよりも2人を騙し続けてる方が辛くなった」
「さっきの技の事…か?」
「さっきのは…スキル」
「…スキル!?固有スキルか!!」
「そう」
「そういえば前にステータス見せてもらった時、固有スキルのところ" ?? "になってたよね!」
「それが発現したのか?」
「そう。"舞動透写"っていう」
「おお!おめでとう!」
「良かったね!」
「んっ。…でも違う」
「どういう事?」
「騙してる事は別の事」
「俺たちを騙してる、ってどういうことなんだ?」
「………ふぅ」
一息つくティア。
次の瞬間、すっとティアが光に包まれる。
「これが私の本当の姿。今まで騙しててごめんなさい。」
2人は目を見開いた。
それもそうだろう。
目の前のティアにいきなり猫耳が生えたのだから。
「「えっ………?」」
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